先っちょマンブログ

2016年03月

20160325-1

昨日韓国から帰国したのだが、出国時の保安検査場での検査が厳しくなっているようだった。日本を含めたアジア諸国では大抵がパパっと検査を済ませて通り抜ける場合が多いが、手荷物を厳しく確認され、金属探知機の感度を強くしたのか、私を含めて引っかかる人が続出して、時間がかかっていた。
ベルギーでの自爆テロの影響なのだろう。

今やシリアやイラクのような紛争地帯のみならず、トルコをはじめとする欧州諸国のどこにいってもテロに遭う危険性が高まってきている。特にトルコはイスラム国だけでなくクルド人組織からも狙われてテロが頻発している。

そんなトルコに赴いて、シリア経由でイスラム国に参加しようとしたとされる日本人が現地で拘束された。和歌山県在住の23歳の男で、23日にその動きを察知したトルコの軍警察に拘束された。
高卒で職を転々としたあと現在無職のその男は、当初はイスラム国への参加志願とされていたが、実際はイスラム国関係者と連絡をとっている様子もなく、とりあえずシリアに入国しようとしていたらしい。「研修目的」とバカげた理由を挙げていた。

日本に強制送還され、トルコに入ってシリアを目指していた理由について「日本の生活が嫌になった。海外に行けばなんとかなると思っていた」などと話したという。
英語も話せず、現地でスマホの翻訳ソフトを使いながら意思疎通を図っていたようなヤツが、シリアに行ってなにがどうなるのか。

海千山千の戦場ジャーナリストである安田純平ですら、シリアに潜入して30分で現地の武装勢力に拘束されたという。翻訳ソフトを使いながらシリアに行こうとしているアホな日本人だからトルコで目立ったわけだが、シリアでも目立つに決まっている。すぐに捕まって人質になっていたに違いない。
それでまた身代金を要求され、それを払えとか自己責任だとかいう議論になったのかと思うと、トルコの軍警察がアホな日本人を捕まえてくれたことを感謝すべきだろう。

ハッキリ言って、日本でどうにもならないようなヤツが海外にってどうにかなるわけがない。日本ほどのぬるま湯環境はないだろう。老後の問題はともかく、今生きていくだけならアルバイトをしているだけで余裕のある暮らしができる。親のすねをかじっていたのだから尚更だろう。
選り好みしなければ仕事なんていくらでもある。

仕事で中国、台湾、韓国の連中をよく見てきたが、アジアで生活レベルがマシな方のこのへんの国でも、生活は日本より遥かに厳しい。物価は日本と大して変わらないのに、韓国は日本人の2/3、台湾は半分、中国は1/3くらいしか給料が出ない。サービス残業も当然。社会人になるまでの競争が激しく、社会人になってからもより一層厳しくなる。一流企業に入社できても、40歳までに管理職になれなければクビになり、チキンなどを売る飲食店を開くことになる。
それでいながら、日本と同じように老後の心配をする人ばかり。今の生活も不安なら、将来も不安。

隣の芝生は青く見えるというが、日本に住んでいるとよその国がよく見えることがあるのだろう。
そんなことがあるかも知れないが、外国に何回か行き、何週間か滞在すれば日本がどれだけ恵まれているかよく分かるだろう。日本は衣食住に事足りていてそれなりの生活ができるし、街は清潔で、すごく安全。いろんな自由がある。

海外にいると、日本のありがたさがよく分かる。
よく「日本の若者を鍛え直すために徴兵制を導入せよ」などと言う保守の人がいる。少なくとも、それで精神が少しは鍛えられても、愛国心が芽生えるとは思えない。愛国心を養いたいのなら、2週間ほど外国に滞在させりゃ十分ではないか。汚いホテルに泊まって、汚い道路に辟易し、安い給料で働いて細々と暮らしている外国人を見りゃ、日本人であることがいかに恵まれているかがよく分かり、日本を愛するきっかけになるだろう。

人間は基本的にアホだから、いいとか悪いとかは相対的に評価しないとマトモに判断できない。恵まれた生活を送って、日頃からマスコミに日本がいかにダメな国かと吹聴されると、和歌山の23歳の男のように日本での暮らしが嫌になってしまう。
大学の入学や入社の時期を9月にするとかいう話があるが、だったらそれまでの数か月を海外で暮らすようにさせてもいい。どんなヤツでも、海外で暮らせば日本のよさを知ることになるのではないか。

20160324-1

韓国に行ってみて、韓国という国が日本や台湾と同じだったり違ったりしたことにいろいろ興味を持ったのだが、そのなかで私が一番驚いたのは地図のことだった。

以前このブログで書いたが、私はIngressというGPSを利用したスマホのゲームをやっている。寺や神社、石碑など、現実にあるものがポータルと呼ばれる拠点となり、そこを青と緑の勢力に分かれたユーザーたちが取り合って、そのポータルを3店繋いで三角形の陣地を作るゲームである。
私は1年以上かけて数か月前に最高レベルの16まで達したが、未だにそこそこやっている。

そのIngressを韓国でもやってみた。韓国はソウルなど都会では盛んなようだが、都会から少し離れた地方都市では完全に廃れていて、ポータルはたくさんあっても誰もやっていない感じだった。ひとりでやってもなんの張り合いもない。

それはともかく、韓国ではIngressの様子がまったく違った。IngressではGoogleマップを元にした道路や線路が表示され、最近では建物も表示されるようになったのだが、韓国ではそれが一切表示されないのだ。地図とも言えない真っ黒なマップに、ポータルがぽつんと生えているだけ。
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これではどこにどのポータルがあるのか分からない。
ネットの速度が遅いとたまにこのように表示されるときがあり、始めはそうだと思っていたのだが、韓国ではIngressとはこういうものだと気がつくのに時間がかかってしまった。
アメリカでも台湾でも道路は必ず表示されるのに、韓国だけこんな酷いことになっている。

なんでも、韓国では地図の利用にかなり制限があるらしい。中国では地図が軍事機密に関する利用制限があるが、韓国でも同様らしい。
多くの人が忘れているが、朝鮮戦争は終わっておらず、韓国は北朝鮮と休戦しているだけなのである。韓国でも地図は機密事項に含まれるのか、特にIngressを運営するナイアンティックラボ(Googleから独立した企業)など海外企業には厳しいらしい。

日本ではGoogleマップは万能だ。Googleストリートビューはかなりのド田舎でも網羅されていて、行ったことのない土地でも予め下見することができる。
今回、宿泊先のモーテルがどんなもんかとストリートビューを見ようとしたら、対応していなかった。韓国でGoogleストリートビューはソウルと釜山の一部しか対応していない。
ネットで調べると、「ストリートビューのサービスが始まったのが日本より遅いからだ」と書いてあったが、実際はGoogleに対して規制がかけられているからではないのか。

韓国企業のNAVERはGoogleマップやストリートビューに近いサービスをやっているが、それではそこそこ見ることができるらしい。

地図の利用に制限があるのが韓国である。韓国人は自国が台湾より遥かに進んでいるというが、このようなネット環境の自由度でいうと台湾に遥かに劣る。表現の自由もなければ、地図を使う自由もない。先進国とは思えず、むしろ中国に近い。

韓国でのみ生きていると、自分たちがいろいろ制限されていることに気がつかないに違いない。Ingressのイベントで日本に来ている韓国人は多いようだが、日本との違いを知って打ちのめされているのではないだろうか。

20160323-1

昨晩、韓国に一緒に来た後輩社員と出張先の市内をブラブラ歩き回っていた。韓国ではナノブロックのパチモンがはやっているのか、似たような商品がたくさん売られていて、ディズニーやポケモン、マーベルのヒーロー、ワンピースのキャラを作れるブロックがあったが、どれも許可を得ていない違法商品らしかった。
台湾は意外とちゃんとしたライセンス商品が多いため、著作権に反した商品は韓国の方が多いのかも知れない。

ダイソーがあったので入ってみたら、日本と同じように100円商品が主で、ちらほら300円や600円の商品があるのかと思ったら、商品に最初から1000ウォン、2000ウォン、50000ウォンなどと書かれている様々な商品があって、100円ショップでもなんでもなかった。これではただの雑貨屋である。

個人商店みたいな店が多く、市場の露店で野菜や果物を売っている様子も台湾に似ていた。韓国はどう見ても日本より台湾や中国の方に近いと思う。
文化的に同じだから仕方がないのかも知れないが。

ただ、台湾と違って物価は高めだ。例えばコンビニで売られている500mlのコカコーラは1900ウォン(184円)だった。台湾だと100円くらいで、日本ではセブンイレブンで139円で買える。

韓国の賃金労働者の平均年収は日本とほぼ同じなどと言われているが、実際は日本よりもやや低くて3分の2くらいなのが実際のところだ。外食すると日本と同じくらいかかるし、コンビニやスーパーで売られている飲食物は日本と同じくらいか高いくらいだ。500mlの紙パックのジュースはなく、小さめのパックのが1500ウォン(145円)くらいするし、牛乳は日本より高いくせにクソマズイと評判である。
これだとなかなか生活が大変そうに思えるのだが、実際はどうなのだろうか。

外食についてであるが、後輩と適当に見まわってキレイそうな店に入った。本当はサムギョプサルやビビンバを食べられる店に入りたかったのだが、ハングルで書かれているとなにがなんだか分からない。飲食店だと分かっても、なにが出てくる店なのかが分からない。
だからとりあえずキレイで、鶏料理が出てくるらしいことが絵で分かる店に入った。

なんとなくは予想していたが、メニューは韓国語オンリーだった。鶏の鍋みたいなものが出てきて、ふたりでつつく料理だというのは分かった。韓国は大皿の料理を皆でつついて食う料理が多いらしい。それは写真で適当に頼んだが、ご飯がどれか分からない。
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後輩社員が大学時代に第二外国語で韓国語を取っていたので、ハングルを発音することはできるが、どれがご飯なのか分からないという。まったく意味がないではないか。
ネットでご飯の韓国語を調べると、メニューに同じハングルのものがあった。ハングルなんか記号みたいなもんで、よく見ないと違っているかも知れないが、ちゃんとご飯が出てきた。
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鶏料理は店のオバチャンが「コチジャン、コチジャン」と言うので、おそらく「コチジャンが入っていて辛いけど大丈夫か?」と訊いていたと思うのだが、辛いのは大丈夫な方なのでそのまま頼んだら、思ったよりもめっちゃ辛かった。韓国の辛口を舐めてはならない。

本来なら何件か食べ歩こうかと思ったのだが、後輩が中サイズを頼んで、それが思ったより量が多かったのでほかの店に行けそうになかったからやめた。小が2人前、中が3人前、大が4人前なのかも知れない。

韓国にはひとりで入れる店が少ないとよく聞く理由が分かった。基本的に料理は2人前からで、大きな皿にもられた料理をみんなでつつくことが多いらしい。クッパみたいな料理でもそれをすることがあるらしく、何人かでスプーンを使って同じご飯を食うのかと思うと気色悪いと思う。鍋でも会社の同僚のオッサンとはつつき合いたくないと思っているのだが。

昨日書いたが、宿泊施設がまったく充実しておらず、外国人が飯を食うのに困ることばかり。こんなことでは2年後の平昌五輪が思いやられる。
宿泊施設不足には、民泊やホームステイで対応するつもりらしいが、本当に大丈夫なのか。外国人観光客が戸惑いながら飲食店を探し、戸惑いながら料理を注文する様子が目に浮かぶようだ。ひとりで入ったら断られたりもするだろう。

よその国の話なのでどうでもいいことだが、実際に韓国に来てみると、この国が少し前まで「観光立国だ」などと鼻高々だった理由が理解できない。現地の言葉ができない人がひとりで来ると苦労するような国が、観光に適した国であるとは思えない。

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仕事で韓国に来た。出張先がソウルならよかったのだが、仁川国際空港からバスで3時間もかかる地方土地だ。

ある程度準備はしていたのだが、まず空港でつまづいた。
韓国はインターネット先進国を自称し、ネットの速度が世界一速いと自慢するわりには、外国人観光客向けのSIMがあまりない。日本よりも不便だと思う。自国民だけ便利で、観光客には不便なのだ。
外国人がよく買うのはEG SIMというSIMで、3G接続のくせに有効期限30日で1GB3000円くらいする。しかも、パスポートの写真をアップして使用申請をせねばならず、高い上に面倒臭い。
台湾なら3日ならば4G接続で使い放題のSIMを空港で1000円くらいで買え、買ったその場ですぐ使える。設定が必要でも店員がやってくれる。

EG SIMはGS25というコンビニで売っているらしいので、事前に調べていた情報によるとFゲート出口にあるということなので行ってみたら、CUというコンビニに変わっていた。バスの出発時刻が迫っていたので、ほかにGS25があったかも知れないが買えなかった。
仁川国際空港のホームページには詳しい店舗情報がないことがそもそもの問題だった。仁川国際空港はアジアのハブ空港を目指していたはずだが、詳しい店舗情報くらい出してもよかったのではないか。

結局、市内のコンビニを回って店員にも訊いてみたが手に入れることができなかった。インターネットではソウル市内でもSIMが買えると書いてあるが、地方都市では買えないらしい。
後輩がイモトのWi-Fiを日本で手配していたから助かったが、もしそれがなければネット接続できないところだった。どこがインターネット大国なのか。

韓国は嫌いな国であるわけだが、その先入観を抜きにしてもムカつくことがある。
前にこのブログで書いたが、韓国にはサラリーマンが出張で利用するようなビジネスホテルが極めて少なく、高いシティホテルか、安めのモーテルしかない。モーテルは早い話がラブホだ。
結局、モーテルに泊まることになった。日本のラブホはキレイだが、こちらのラブホはおせじにもキレイとはいえない。床や壁紙、ベッドはまだマシで、テレビはラブホらしく50インチくらいの超デカいのが付いてるが、水回りがキレイでない。
ここに2泊することになるわけだが、3泊以上はムリだろう。

韓国は少しでも裏道に入るとすぐに汚くなる。道沿いの店がゴミを出しているためで、それ以外にポイ捨てもある。電柱は張り紙と、それを剥がしたあとだらけである。
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韓国人は日本の道が裏路地でもキレイなことに驚くらしいが、その理由をゴミをポイ捨てすると厳しい罰金があるからだと本気で思っている。そうではなく、日本では店舗が店の前にゴミを積み上げたり、ポイ捨てする人が少ないだけである。

韓国の街並みを見ると、ゴチャゴチャしている感じが台湾とよく似ていると思う。地方の小汚い感じもよく似ているが、韓国の方がより汚いように思える。
韓国はSIMを簡単に買えるし、町中でもキャリアがSIMを販売している。
ビジネスホテルはなくてラブホばかりだし、そのラブホに無料のWi-Fiなどない。台湾にはビジネスホテルには必ずある。

韓国人は台湾人を下に見ているようだが、はたから見れば人のこと言えんのかと思わずにはいられない。
台湾を贔屓目に見なかったとしても、観光客目線での便利さは圧倒的に台湾に負けているのではないか。インターネット環境と宿泊環境。どちらも海外旅行ではものすごく重要である。

これでは観光客を呼ぼうと思っても難しいのではないのか。特にホテルがラブホ同然のモーテルばかりでは地方に人を呼べない。
他人の悪いところを見ると、こうあってはいけないと思う。外国人観光客のことを考えれば、インターネット環境、宿泊施設をよくする必要があるし、汚い国だと思われるようではいけない。
少なくとも、今の韓国にはそれができていない。外国人観光客の数で日本にあっという間に追いぬかれて韓国が焦っているようだが、ここまで環境が違うと今から韓国が日本に追いつくことなんかできないと思う。

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自宅で契約しているケーブルテレビの受信機を新しいタイプに変えて、接続したUSBのハードディスクに録画できるようになった。これまで、録画しようとなると別の録画機で外部入力した室の悪い映像を見るしかなかったので、ケーブルテレビの映画チャンネルをほとんど見ていなかったが、録画して休みの日に見るようになった。
これまではレンタル屋で借りてきて見ることが多かったが、おかげで借りなかった映画や見逃していた映画を見る機会が増えた。

昨日見たのが、ジャッキー・チェン主演の「ライジング・ドラゴン」(2012年)だった。「アクション映画はこれで最後にする」とジャッキーが言っていた映画である。
「プロジェクト・イーグル」のようなトレジャーハンティングの映画で、清朝末期に清を相手にイギリスやフランスが戦争を起こし、戦利品として清の国外に持ちだれて行方が分からなくなった十二支のブロンズ像の行方をジャッキーらが追うという内容だ。

ジャッキー・チェンは、昔は香港の中国返還をよしとせず、自由に映画を作れなくなることを懸念して日本に来るんじゃないかと期待されていたが、今では立派な中国政府の広告塔に成り下がってしまった。私が子供の頃に「プロジェクトA」などを見て、「スゲー」と心をときめかせたジャッキーはもういないのだ。

「プロジェクト・イーグル」は中国政府の犬となったジャッキーらしい映画だった。この映画でやたら出てくるのが「外国に略奪された中国の文化財の奪還」である。今も中国政府がアメリカやフランス、イギリス、日本などにごちゃごちゃ文句を言って、一部の文化財は実際に取り戻したりしているが、それを正当化するための映画のようだった。
映画のなかで特に印象的だったのが、フランスの金持ちの自宅から酉の像を持ちだそうとして、文化財奪還運動をしていた学芸員の女に協力させるしかないとなったとき、その女はいかにも堅物そうだったのでジャッキーの仲間内で「それはムリだろ」と話をしていたが、実際に持ちかけてみたら積極的に盗みに加担してきた。
学芸員の女は、「中国から盗まれたものなんだから、盗み返して当然でしょ」と語っていた。

どこかで聞いたようなセリフである。対馬の寺から仏像を盗んだ韓国人の泥棒も同じことを言っていた。シナの文化では、他人が過去に自分が所有していたものを持っていたら、それは盗んだものであり、盗み返して当たり前なのである。
韓国が対馬の仏像をなかなか返さないのは、親分である中国人と同じ考え方をするからなのだろう。

韓国といえば、日本統治時代に朝鮮時代の王宮である景福宮から石塔に載っていた獅子像4体が盗まれて日本に持ちだされたと騒いでいたものが、実際は国立中央博物館の収蔵庫に保管されていたという驚きのニュースがあった。
日本を泥棒呼ばわりしておきながら、実際は韓国国内に、しかも国立博物館の収蔵庫に眠ったままだった。

人を泥棒呼ばわりするのもどうかと思うが、文化財の管理もできない国が韓国である。
韓国や中国は日本にある文化財のすべてが略奪されたものと主張するが、アヤシイもんである。自国にある国宝級のお宝の所在が分からないから、日本に盗まれたと吹いて回る国である。中国や韓国は他国に対してあれを返せこれを返せというが、本当に略奪されたものかも分からないくせに、なにを言っているのかと思わざるをえない。
「ライジング・ドラゴン」のなかで、文化財は元あった国に戻すべきだと繰り返し主張していたが、そんなことがまかり通るわけがない。
日本の文化財もたくさん海外に流出しているが、愛国心を理由に文化財を取り戻せなどと主張してもアホみたいに思われるだけである。

映画のなかでのジャッキーは中国の犬ではないので、「盗んだのは悪かったから、中国に返すのは当然」だと言ったフランスの金持ちの女に対し、「昔の考え方を今の考え方で裁くのは間違っているよ」と言っていた。
昔の戦争では略奪とか慰安婦とか当たり前だったが今では許されない。今の価値観によって事後で裁くのはおかしいという主張はすごく真っ当であるが、残念ながら実際のジャッキー・チェンはそんなことは言いそうにない。ジャッキーは中国政府の代弁しかしない。中国政府がそんなことを言うわけないからだ。

いろいろ見え隠れする中国のプロパガンダと、その代弁者であるジャッキー・チェンを見ると、ジャッキーの映画を純粋に楽しむことができなくなってしまった。
ちょうど肉体も衰え、昔のように活躍できなくなったのだから、もうしょうがない。ジャッキー・チェンは終わった人なのである。

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