先っちょマンブログ

2016年10月

20161025-1

いちいち「差別された」と声高に叫ぶ連中が嫌いだ。
大袈裟に「差別された」と主張し、自分が酷い環境に置かれている悲劇のヒロインのように振る舞っているのがいただけない。他人から「差別されて可哀相」と言われるのなら分かるが、自分から「差別されている自分が可哀相」と言うのが鬱陶しい。

私は親戚一同在日朝鮮人でもないし、被差別部落出身でもない。大きな障碍を抱えているわけでもない。ブサイクではないがイケメンでもないため、女性からイケメンと区別されることはあるだろう。
私が差別の対象となった経験がないから、私には差別される側の気持ちが分からないだけかも知れない。しかしそれでも、「差別された」と大騒ぎするのは恥ずかしいことだと思ってしまう。

だから、沖縄県の地元紙2紙や沖縄県で反米活動をしている連中が大阪府警の機動隊員による「土人」発言をしつこく「差別だ」と喚いていることにウンザリしてならない。いつまでその話でねばるつもりなのか。
「本土の人間による沖縄県民への差別意識の現れだ」などと言うが、沖縄県民以外の人間で沖縄県民に差別意識を持っている日本人などいるだろうか。未開な連中を「土人」扱いした機動隊員がいただけで、反米運動を差別問題に昇華させるのは間違っていないか。

そう主張する連中も、本気で差別されたと思っているわけではなく、相手に差別発言をさせたという言質を取ったことで攻撃しているだけなのだろうが、いささかやりすぎの感がある。
しかも、これが同じ差別発言でも「カタワ」「知恵遅れ」「キチガイ」などであればさほど問題にならなかったかのではないか。「沖縄県民が土人と呼ばれた」と主張できるから、機動隊員を挑発して「土人」発言を引き出した活動家らは自分たちで最高の働きをしたと思っているに違いない。

沖縄の新聞や沖縄にいるサヨク活動家がいつまで「土人」を引きずるつもりなのか知らないが、あまりにもしつこく言うと、逆に「沖縄=土人」のイメージが定着してしまう。それはそれで逆に好都合だから、それを狙っているのか。
差別されればされるほど、可哀相な人であることを内外にアピールすることができる。地政学を無視して、沖縄県をいじめるために米軍基地が配置されていると主張することも差別に基づくものだと主張できる。沖縄県の平均収入が全国最下位レベルなのも差別のせいにすることができる。

ハッキリ言わせてもらうが、自分が可哀相だとアピールするヤツはちっとも可哀相ではない。そういう主張しかできない思考を可哀相には思うが、「私って可哀相でしょ?」と問われても、素直に「そうですね」とは思えない。

自分が被差別者であるとアピールすることは、ものごとを有利にすすめる上ではなにかと便利だ。世間は私と違って可哀相な人に優しい人が多いから、すぐに同情が集まる。
「この子供は難病のため、渡米して手術するしか生き延びる術がありません」といって募金を募ると、3億円くらいすぐに集まる。世間は可哀相な人に優しい。
沖縄もそれと同じ。知事が音頭を取り、「自分たちはこれだけ虐げられてきた」、「自分たちは悲惨な目に遭っている」とアピールし、地元紙が土人問題で「沖縄差別」をプッシュすれば可哀相な沖縄のできあがり。県民からは「オレたちは可哀相」と同調され、県民以外から「沖縄県民は可哀相」と同情を集めて「米軍基地撤退を」という意見を集めることができる。

恥も外聞もなくそれでいいというのであれば死ぬまでやっていればいい。やりすぎるとそのうち誰も見向きしなくなるだろうから、自然に収まるだろうから。
しかし、しょーもない差別アピールはみっともないことに変わりはない。
沖縄で反米活動のみならず反日活動までしている連中は、なにが可哀相なのか、なにをアピールすべきなのか、今一度考え直す必要があるのではないか。

20161024-1

台湾の蔡英文政権が原発ゼロに舵を切った。現在稼働している3原発計6基の原子炉について40年の使用延長を認めず、2025年までに順次廃炉にして原発ゼロにするのだという。
福島第一原発の事故後、「核四」と呼ばれる台湾の第四原発稼働への反対運動が激化し、第四原発は一度も稼働することなく凍結されたが、それもそのまま廃炉になりそうだ。

台湾では発電量における原発の割合は14.2%であるが、2025年までにそれを太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーに置き換えるのだという。現在の計画では、2025年の電力構成は火力発電が80%、再生可能エネルギーが20%だそうだ。
9年後の話であるが、予言しておこう。まず達成は不可能である。

福島第一原発の事故後、台湾の経済部が原発ゼロにしたときの電気料金の試算を行った。原発の代替エネルギーとして再生可能エネルギーは見込みが低いため、LNGによる火力発電に置き換えると電気料金が4割アップになる見込みだった。
原発推進してきた国民党政権の試算とはいえ、2年前に不可能とされていた再生可能エネルギーへの置き換えが、この2年で可能になったのだろうか。

今日の産経新聞の報道で、台湾のリゾート地である澎湖という離島で再生可能エネルギーによる電力供給を現在の15%から将来的に100%にし、余剰分を台湾本当に送電するとあった。小さい島で発電した分の余剰分を台湾本当に送電したところで屁のつっぱりにもならない。
産経新聞の記事には9年で5兆6千億円の投資、10万人の雇用を生むと自信満々に説明した行政院に対してBBCの記者が「なぜそんなに楽観的なのか」に質問したとあった。台湾人は楽観的で、テキトーな計画を立てるのが好きだから、そうなるのである。

日本の現状を見ても分かるように、再生可能エネルギーは原発の代替エネルギーにはなり得ない。かなりの額の投資が必要だし、電力供給も不安定だ。どう考えても火力発電のみが原発の代替である。再生可能エネルギーは補助的な役割の電力でしかない。

台湾の計画を進めていくには、まずは日本以上の厳しい節電を行い、人々の意識を変えていかねばならないが、台湾でそれができるかどうかも疑問だ。
台湾人は夏に日本に来ると「どこに行っても暑い」と言う。台湾も日本も、気温と湿度が高くて夏が不快なのは変わりないが、台湾はどこへ行っても冷房がガンガンに効いている。冷房の設定温度が22℃から24℃くらいは当たり前。台湾の夏は屋外と屋内の寒暖差で風邪をひきそうになるくらいだ。
日本の冷房28℃設定は台湾人には耐え難いのである。

3年ほど前にある台湾企業を訪れたとき、「冷房の効きが悪くて暑いでしょう」と言われた。なんでも、当時の原油価格高騰を受けて電気料金が大幅に上がってしまい、会社で冷房の設定温度を26℃にするよう厳命されたらしい。普段24℃で、26℃だと暑すぎるそうだ。

台湾では12月くらいになると少し肌寒くなってくるが、この時期くらいから台湾人はユニクロのウルトラライトダウンなど冬っぽい服装をしたがる。どう考えても暑いと思うのだが、台湾人は冬服を強引に着たがる傾向がある。
そして、12月でそんな格好をしている人がいるにも関わらず、地下鉄に乗ると冷房が効いていたりする。厚着をしている人が暑いから冷房を効かせているわけだ。
いかにもメチャクチャである。

脱原発と省電力はセットである。再生可能エネルギーだけでは原発分を賄いきれないし、火力発電に頼るにしても燃料費の節約は必要だ。
だが、台湾の原発ゼロ制作を見る限り、身を切るような節電をする覚悟もなく、電気料金の高騰によって一般市民から不平不満が出るだけだろう。
ついでに発送電分離もするらしいが、準備不足で見切り発車して大丈夫なのかと心配せざるを得ない。

台湾にどこまで覚悟があるのか知らないが、多分うまくいかない。台湾人に電力不足による節電や電気料金の高騰に耐えられるほどの堪え性はないように思うからだ。
蔡英文総統は原発ゼロを公約に掲げていたが、それによる影響を台湾の人々がどれだけ考えていたかは不明だ。
しかもこのニュース、台湾ではそれほど大きく取り上げられてはおらず、昨日の朝日新聞の紙面で経済部の李世光部長のインタビューが台湾でニュースになるほどだった。

台湾の発電電力量は東京電力の発電電力量より少し多いくらいで、日本と比較すると規模がかなり小さいが、台湾の脱原発がどのように推移するかは日本の参考になるだろう。
必ず揉めるに決まっているから、日本でも脱原発を進めたいのなら現実を見るという意味で台湾の状況を参考にせねばならないだろう。

20161023-1

8月に行われたアフリカ開発会議で、日本政府はアフリカ諸国への支援は「量より質」であることを強くアピールしていた。
アフリカへの支援を強める中国を意識してのことだ。

このことについて、香港のメディアが日本のアフリカ支援が現地で評判がよく、中国はそうでもないのかという分析をしていた。
例に挙げられたのがケニアの道路建設である。中国が2008年に受注した高速道路建設では、全長50キロの道路と地下道や歩道橋などを4年で完成させ、現地で「中国の奇跡」と絶賛された。それに対して日本は、ナイロビの中心部を通る全長15キロの道路を完成させるのに6年もかけ、しかも当初の予定と違って片側4車線を2車線に変更したが、こちらの方が現地での評判がよかったという。

日本は工事着手に先駆けてまず現地調査を行い、現地でジョギング愛好家の人が多いことを知り、歩道を拡張することを提案してそれが採用された。さらに雨季に道路が冠水しないよう、大きめの側溝を用意した。そのために片側4車線が2車線になってしまった。しかし、交通量に問題はなく、人々が歩きやすい道路ができた。
さらに日本は作業員を現地で雇用し、道路建設に必要な材料の多くを現地で調達した。材料と労働者を中国ですべて用意し、現地に派遣する中国の方式では現地にもたらされる恩恵が少なかった。

アフリカ諸国に対する中国の支援は、このように押し付けがましいものが多い。無償や格安で案件を落札するものの、中国だけですべて完結するような工事を行う。その工事のレベルはさておき、雇用や調達での間接的な支援など関係ない。
最近の中国は現地の労働者の雇用が増えてきたが、それでもアフリカ人を下に見て奴隷のように扱うことが多く、すこぶる評判が悪い。

中国がそのような支援をしているのとは対象的に、安倍首相がアピールしていたように日本は人を育てる支援を行っている。現地で技術者を育てれば、将来的にアフリカの役に立つことは間違いない。すぐには効果が現れないが、きっと将来のためになる。

誰のためにやっているのか分からない中国の他国支援であるが、そんな支援でも数を打てばそれなりに評価される。権力者の懐にリベートも届き、そのついでにインフラも整っていく。あとで道路が陥没しようが橋が落ちようが、とりあえずできたばかりのものは中国の手柄である。

中国はそうやってアフリカ諸国に支援をし、国際会議などでアフリカ票を集めている。「中国さまがカネを恵んでくれて、インフラも整えてくださる」ということで、中国は支持を集める。1票のためにどれだけ投資をしているのかは知らないが、悪い言い方をすると中国がカネで支持と票を集めているのは間違いない。中国から言わせれば、他国への支援への副産物となるだろうが、実際はその逆に思えてならない。

この世の中はカネさえあれば大抵のことが思い通りになる。カネを使えば外交的な支持を取り付けることもできるし、他国を痛めつけることもできる。
中国はそれを分かっているから、アフリカに恩を売り、気に入らない国を締め上げる。

蔡英文政権が誕生した台湾は、中国の国慶節の大型連休に来た中国人観光客が昨年と比較して10分の1に減ってしまったのだという。習近平政権が台湾への観光客の引き締めをしているせいだ。
知り合いの台湾人は「中国人が来なくなって清々している」と言っていたが、中国人観光客をアテにしていた観光業に携わる人たちからは不平不満が漏れており、蔡英文政権に対する批判を強めている。
中国との距離が開きすぎた台湾では、蔡英文に対する批判が徐々に強まっているが、恐らくこのまま進み続けるのだろう。国民党政権時に中国に対して跪く政策がいかに悪いかを知った。中国は経済的に揺さぶりをかければ台湾が慌てると思っているが、そうはいかないことを思い知らせる必要がある。
なんでもカネでは解決できない。

台湾に対して、すぐに中国に跪いて習近平の靴をペロペロしたのがフィリピンのドゥテルテ大統領である。
南シナ海問題をオランダ・ハーグの仲裁裁判所に訴えたのはフィリピンで、中国の対応のまずさもあって完全勝利し、中国が主張する九段線の無効を引き出したのに、ここへきて中国からの2.5兆円もの経済支援と引き換えに南シナ海問題を棚上げにするとぶち上げた。
どう考えてもめちゃくちゃ有利だったのに、二国間で調整するなどと決めてしまっては中国の理想通りの展開である。フィリピンが南シナ海問題を棚上げにするということは、2.5兆円というカネのために中国に南シナ海くれてやるようなもんである。
ついでに言うと、フィリピンはアメリカとの決別宣言まで出した。中国にとって願ったり叶ったりの状況だ。

バカなフィリピンの大統領が、中国に2.5兆円で自分たちの海を売ってしまった。アホな国はそれでいいだろう。覆水盆に返らず。二度と取り戻せないことを覚悟の上だろう。ドゥテルテは本当のアホだから、あとでなんとかなると思っているだろうが、そんなに甘くないだろう。
どうしようもないフィリピンという国はどうでもいいとして、中国に「カネでなんでも解決できる」という間違ったメッセージをまたしも与えてしまったのは問題だ。本来なら、カネで領土や領海の問題は解決できないと教えるべきだった。

台湾がこのあとどうなるかは分からない。中国が今後、台湾への締め付けを強めると折れてしまうかも知れない。
日本は民進党が政権を取ったりしない限り、尖閣問題で中国に譲歩することなど死んでもないだろうし、日本に対して観光客の制限や中国にある日本企業の焼き討ちなどをしても意味がないことは分かっているだろうから、別のカネの問題を出してくるかも知れない。

中国にカネで揺さぶられてはいけない。中国の人民元は偽札が多いが、それと同じで中国のカネもまやかしみたいなもんだ。フィリピンのようにそんなもんに釣られて、自分たちの大切なものを失ってはいけない。

20161021-1

今日は私が勤める会社にアメリカの子会社からアメリカ人が何人か来ていた。うちの会社もGoogleのオフィスのように小洒落ていたらいいのだが、単に小汚い作業場や個人用のパーティションもないデスクしかないのだが、そのアメリカ人らに会社見学をさせていた。
私の仕事場にもアメリカ人が来て、英語ができる社員から何やら説明を受けていた。

ちょうどそのときである。フロアにいる30人くらいのスマホが一斉に警報音を鳴らした。スマホを見てみると緊急速報メールが起動していて、「鳥取県で地震発生
強い揺れに備えてください(気象庁)」と書いてある。
「鳥取らしいで」などと言っている間に、10秒くらいしてから強い揺れが来た。あとで調べたら震度3だったらしいが、ビルの6階にいたこともあって結構揺れている。思い返せば、5年前の東日本大震災のときでも、何百キロも離れているのにまあまあ揺れた。「こんだけ揺れてんだったら鳥取はどうなっているのか」と思ったが、もっとも強かった14時7分の地震でも最大震度6弱だったようだ。
ただ、その後も警報は来ないものの鳥取で予震が続いており、会社のビルがゆっくりと揺れていて気持ちが悪い。

会社見学をしていたアメリカ人たちは地震の少ないフロリダの方の人間ばかりなので、ぎょっとしていた。
不安を掻き立てるような警報音が鳴って「地震が来る」と伝えられたあと、これまで恐らく体験したことのない地震を感じたのだから当然だろう。
ついでに、揺れた1分後には皆が仕事に戻っていたのもビックリしたかも知れない。

前に大阪で訓練の警報があったときはメロディが鳴っていたと思うのだが、今回はブーブーという警報音だった。これが本当に心臓に悪い。
職場や電車で数十ものスマホが一斉に警報音を鳴らして驚かない人がいるわけがない。だからこそ意味のある警報かも知れないが、地震の前に警報音でショック死しないか心配になる。

中国のSNSである微博でもメディアが鳥取の地震を速報で流していたし、大阪に来ていた中国人観光客が「ビックリした」「チビった」などと書き込んでいた。
それ以外にあったのが、やはり警報音の恐怖である。日本のSIMで日本のスマホを使っている中国人留学生にも警報が来たので、「地震の揺れより警報音の方が怖かった」と書いている人がいた。

ちなみに、微博でいうと地震速報のコメントに対し、「大丈夫かな」「何もなければいいか」というコメントがチラホラあるが、よく目立ったのが「おめでとう」「6.6級?マグニチュード10以上でなければならない」「中国同胞は助かって、日本人だけ死んだらいい」というコメントが多かった。
日本の地震をお祝いするのは韓国人と中国人の特性らしい。

それはともかく、今回の地震で地震速報の有用性がよく分かった。震源地に近ければ時間的余裕はないのかも知れないが、震源地からある程度離れていると警報から地震波到達まで数秒以上余裕がある。その間に机の下に隠れることもできるし、火の元を消すこともできるだろう。スマホを枕元に置いて寝ていたら、警報音にビックリして飛び起きること間違いない。外にいるとき、特に車に乗っていると揺れが分かりにくいが、地震速報があればまあ気が付くだろう。

地震の緊急速報システムは、地震大国で素晴らしい働きをしてくれる。最大震度6で119番に2万件も通報が入って大騒動になった韓国が羨むのも納得ができる。

だんだんと地震への備えができてくるのが分かる気がする。前の熊本地震のせいで、大きな地震のあとにさらに大きな地震が来ることも分かった。今回、鳥取では昼の12時過ぎに震度4の地震があり、2時間後に震度6が来た。皆が口を揃えて「まだ大きいの来るかな?」と言っていたが、一度の地震でもしばらく警戒するようになったことはいいことだろう。

勤務先近くは電柱に海抜何メートルという張り紙がしてあり、職場が海抜0メートル地帯であることが分かっている。津波の恐ろしさは東日本大震災で学んだ。もし南海トラフ地震が起こった場合は、高台かビルや役場の高層階に避難するよう心がけている。
家にはテントや簡易トイレも準備しているし、水や食料の備蓄もそれなりにある。

地震速報のシステムで地震の備えに強くなり、地震の教訓によって少しずつ学んでいく。
慣れだけは怖いが、日本人が少しずつ地震に強くなり、対応しているように思う。

20161020-1

私が勤める会社は、IT機器を自社で開発、生産、販売している。一般販売していないので、客は一般コンシューマではなく企業になる。
客が一般人だとチンピラみたいなイチャモンを付けてくるヤツもいるだろうし、なんの知識も持ち合わせてないヤツに説明するのは考えるだけで気が滅入るが、プロ相手だとまだマシだ。
ただ、プロといっても一般人ちょっとマシという程度であるわけだが。

IT機器はエンドユーザーに直接販売することは少なく、大体が中間にシステムインテグレータ(SI)と呼ばれる工事屋さんが入っている。しかし、このSI業者にはアホなヤツが異常に多い。
業務用機器を顧客に販売し、その設置工事やサポートで飯を食っている企業のくせに、トラブルがあると機器メーカーに全投げしてくるヤツがいる。自分で問題の切り分けもせず、トラブル状況だけ伝えてきて「なんとかしろ」と言う類だ。
それ以外にも、打ち合わせなどでトンチンカンなことを言うヤツもいれば、IT関係の知識に乏しく、想像や感覚でしかものを話せないヤツもいる。

プロのくせにプロ意識に欠ける連中がチラホラいて、そんなヤツと接するたびに「アホ丸出しやな」「そんなことも知らんのか低能」「仕事辞めてしまえボケ」と思って蔑んでしまう。もちろん、こちらもプロであり、仕事でやっているのでそんなことは口にしないのだが。
ただ、このブログを読んでいる人は分かると思うが、私は底意地が悪いので嫌味なことを言うし、すぐ顔に出るタイプなので問題がないわけではない。

問題解決能力に欠ける親会社のアホな技術者に代わって台湾でトラブル調査した際、現地の台湾企業に調査内容を報告するときに態度が悪かったと親会社の上層部を経由して私の勤める会社に文句が入り、所属部署の部長から「気をつけろ」と怒られたことがある。親会社のアホな社員の代わりに海外出張をしてミーティングで説明までしてやったのに文句を言われる筋合いなどないのだが、そう言い返すといいことはなさそうなので「分かりました」とだけ返事しておいた。

仕事をしていると、このようにムカつくことがたまにあるわけだが、そのたびにキレていたらよくない。しかし、仕事中にキレてしまうことは理解できる。
近鉄電車の車掌が人身事故対応で乗客からうるさく言われすぎてブチギレ、駅から線路に出て高架から飛び降りた事件があったが、気持ちは理解できる。JR西日本で人身事故が続いた際にダイヤ遅延が頻発したときがあったが、乗客が車掌や駅員に怒鳴り散らしているのをよく見た。客をどついたりせず、職場放棄で済ませたのだから、まだいい方だろう。

沖縄県の米軍北部訓練場のヘリパッド建設に関わる抗議運動で、現場の警備にあたっていた大阪府警の機動隊員2名が、反対運動をしていた連中に対して「ボケ、土人」「黙れ、シナ人」などと暴言を吐いたとしてニュースになっていた。

YouTubeに動画が挙がっているのだが、フェンスを揺らしたりして抗議する連中に対し、機動隊員が最初こそ「立ち去りなさい」などと言っていたものの、最後には「触るなクソ、触るなコラァ、どこつかんどんじゃコラ、ボケェ、土人が」とブチギレてしまった。
反対派の連中は「おいヤクザ」などと言い返していたが、笑えるVTRである。

土人という言葉は野蛮人と指す差別語らしく、反対派の市民に対して差別語を使ったとして問題になっている。沖縄のサヨク紙2紙は「県民への侮辱」などとまくし立てているが、ジャングルの奥地に暮らし、鼻に人骨を通しているような未開な民族に見立てて沖縄県民を侮辱したわけでもあるまい。公務執行妨害を平然と行う野蛮なプロ市民に対してブチギレたのだろう。気持ちはよく分かる。

もうひとりの隊員は、右翼団体の構成員が現場で「シナ人帰れ」と言っているのを耳にして、「目が血走っているぞ」とヤジを飛ばされたときにそれにつられて「黙れコラ、シナ人」と口走ってしまったのだという。
日本ではいつの間にか「シナ」という言葉が差別語になってしまい、例外として「支那そば」だけが仕様を許されている。沖縄の新聞記者やプロ市民たちは機動隊員から中国人と呼ばれることに喜びを覚えるのかも知れないが、「シナ人」は差別語なので問題だと思っているらしい。

市民の模範たる警察官が感情を露わにブチギレたことはよくないのだろうが、大したことではない。
暴力団の組事務所を捜索する兵庫県警の刑事はどちらがヤクザなのか分からない見た目で、荒い言葉遣いだが問題にならない。ヤクザ相手なら暴言可だが、プロ市民ならダメらしい。
問題があるとすれば、警察の揚げ足を取るために撮影しているプロ市民の前で悪態をついたことだろう。簡単に挑発に乗って、プロ市民からすればチョロすぎる機動隊員だ。脇が甘すぎる。

プロ市民の連中は「土人」とか「シナ人」と言われて憤慨しているが、沖縄県警や応援に来ている他府県の警察官らは口に出さないだけでボロカスに言っていることだろう。
正直になるクスリを飲めば、「アホボケカス」にとどまらず、「キチガイ」などと言われるだろうし、「殺すぞ」とも言われるかも知れない。
傍から見ている方も、沖縄で暴れているプロ市民はアホボケカスだし、キチガイだし、死んだらいいと思うわけだが、世の中は本音と建前で成り立っており、言っていいことと悪いことがある。

子供の頃は「正直者になりなさい」と言われるが、本当に正直者になったら仕事で処分ばかり受けることになる。
プロは嘘つきでなければならないのだ。

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