先っちょマンブログ

2017年01月

20170131-1

中国語における日本や日本人の蔑称でもっともよく使われるのは「小日本」かも知れない。中国や台湾の掲示板での反日的な書き込みで「日本」とはまず書かれず、必ず「小日本」と書いてある。
中国人のものの考え方によると、大きいことはいいことで、小さいことは悪いこととされている。アホ丸出しの考え方であるが、なんにでも序列を付けたがる中国人は中国は大きく、日本は小さい、つまり劣っているので「小日本」と言いたがる。土地だけではなく、度量など大小も含まれ、かつての大日本帝国に対抗する意味合いもある。

「舌切り雀」の昔話にもあるように、日本では必ずしも大きいことがよく、小さいことが悪いとされていないので、中国人らが「小日本」などと罵っても、いろんな意味で小さい日本ということを表意文字である感じから分かったとしても、今ひとつピンと来ない。英語の「Jap」と似たようなもんで、侮蔑の意味があると聞かないとムカつくような言葉ではない。

これに対し、千年以上の長きに渡ってシナの属国であった朝鮮には小中華思想という考え方があった。親分であるシナは大中華、子分である自らを小中華とする思想で、世界の中心が漢族の国のシナである意味の中華という思想を補強するものである。
ただ悲しいかな、シナでは周辺国は東夷(とうい)、西戎(せいじゅう)、南蛮(なんばん)、北狄(ほくてき)と見なされ、野蛮人が住む化外の地であるとされていた。東夷には日本や朝鮮が含まれる。

しかし朝鮮の連中は、父が大中華たるシナ、兄が朝鮮、野蛮な弟が日本であると信じて疑わなかった。
現在でも続く韓国の中国への隷属や日本の蔑視は小中華思想の影響を強く受けている。未だに日本が韓国より劣った国であると考えている連中がいる。

日本のことを「小日本」と罵り、韓国からは大中華と崇め奉られる中国は、さぞかし土地も器も大きいのかと思ったらそうでもない。チベットやウイグル、あるいは南シナ海に侵入して国土を少しずつ広げる"努力"をしているが、大中華の器はどんどん小さくなっているようだ。
どんと構える余裕もなく、日本がなにか気に入らないことをする度に口うるさく文句を言う。韓国がTHAAD配備を決めたくらいでK-POPアイドルや韓流ドラマを国内から追い出す。
今の中国には許すとかスルーするということがまったくなく、ありとあらゆるものに噛み付いている。キンタマもケツの穴も極小である。これでは大中華の名が廃る。

元々大中華ではないのかも知れないが、大国を気取るなら、日本のAPAホテルに文句を垂れて、国内で予約させないようにしたり、日本政府になんとかしろと言ったりすべきではない。
札幌の冬季アジア大会でAPAホテルの本を撤去しろと言ったり、APACHEホテルの予約を別のホテルに変更すべきでもなかった。
本当に抗議する意志があるならば、アジア大会をボイコットするくらいすべきだった。アジア大会でメダルが欲しいけど、APAホテルには泊まりたくない。小さい話ではないか。

中国のような小さい国に住むヤツらは、スポーツ選手のような人間まで小さくなってしまう。日本のホテルで水道の蛇口を全開にして水を無駄遣いさせるというアホみたいな反日行動をとった夫を褒め称える元世界ランク1位の卓球選手がいた。水を出しっぱなしにする不動産王の夫も小さければ、それを賞賛する卓球選手の嫁さんも小さい。
こういう嫌がらせ以外に、中国人は日本のホテルからものを盗む。部屋に備え付けの電気ケトルで小便を沸かすヤツもいるので、ホテルの電気ケトルは使ってはならないなどと言われている。

APAホテルにアジア大会に参加する中国人選手が泊まったら、電気ケトルで小便を沸かすに飽き足らず、タイの寺院のトイレのように部屋の壁にウンコを塗りたくったり、ベッドのシーツを汚物まみれにするかも知れない。
大会期間中だけ問題の書籍の撤去を予定していたAPAホテルとしたら、小さい中国人が勝手にどこかに行ってくれて助かったかも知れない。

日本人として、中国人を見てこうはなりたくないと思う。ありとあらゆることに噛みつき、是正せよと命令し、それでも気に入らなければ日本車をひっくり返し、日本の商店に火を放ち、日本人にラーメンの汁をぶっかけるような連中のことだ。
余裕のなさの表れがカッコ悪く見えてしまう。

大国なのにカッコ悪いのは中国だけではない。最近はトランプ大統領のせいでアメリカも小さい国になりつつある。
イスラム諸国7か国からの意味不明の入国禁止令を出した。メキシコとの国境には大して役に立たない巨大な壁を作ると宣言した。
かつてのどこぞの国のように、国境に巨大な壁を作るのはバカの証拠なのだろう。

見かけの大きさに反比例するかのように小さくなっていく中国があり、それに追随するかのようなアメリカという国がある。
大国である2か国がこれなのだから、なにが大国であるのか分からなくなる。中国とアメリカには、「小日本」に倣って「小大国」という一見よく分からない名前を進呈しよう。

20170130-1

アメリカ人は本当にゾンビが好きだ。1968年にジョージ・A・ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」が公開されて現在のゾンビ像ができあがって以降、1970年代にゾンビブームがあり、ここ10年ほども再度ブームが加熱している。
ゾンビは死んだ人間が蘇り、そいつに噛まれると感染してゾンビになってしまうというのが基本だ。昔のゾンビはノロノロ歩いていたが、イギリス映画の「28日後…」や「ドーン・オブ・ザ・デッド」、「ワールド・ウォーZ」ではめちゃくそ速く走るゾンビが登場するなど、映画によってタイプは様々だ。

いろんなタイプのゾンビが映画で描かれ、ゲームでも多く題材になっている。映画でもゲームでも登場人物の個性や死に方に一定のパターンがあって、それをネタに「アメトーーク!」で「ゾンビ芸人」企画が放送されていた。
その「ゾンビ芸人」で多くフューチャーされていたのが米ドラマ「ウォーキング・デッド」だ。アメリカでは2010年10月から放送を開始し、現在シーズン7まで制作されている。

ゾンビ映画は結構見てきたが、ここ数年アメリカのドラマをあまり見ていなかったので「ウォーキング・デッド」も見ていなかった。「ゾンビ芸人」でかなり気になっていたのだが、最近アマゾンでプライム会員になり、会員向けのプライムビデオで無料で見られることが分かったので見ている。
Fire TV Stickを使ってテレビでも見るが、タブレットにダウンロードしてオフライン視聴もできるので、自宅にいる間と通勤電車で見ている。
噂に違わず面白い。

ゾンビ映画で登場人物が対立し合うことはあるが、2時間しかないので対立は限定的だ。だが、ドラマの「ウォーキング・デッド」や、それに強く影響を受けたと思われるPlayStation 3/4用のゲーム「THE LAST OF
US」では、十分な時間があるのでゾンビとの戦い以上に敵対する人間同士の戦いが深刻になる。「ウォーキング・デッド」では別々に暮らしているグループで殺し合いをしたり、強いグループが弱小グループの物資を奪うために皆殺しにしたりする。
映画で描かれる人間は、異星人からの侵略からは人種や国籍を超えて協力し合えるが、ゾンビの出現によって無政府化した状態では互いに協力し合えないらしい。あくまでも利害関係が一致する人間同士で徒党を組んで、助け合いをせず、ゾンビそっちのけで殺し合いをしてしまう。

「ウォーキング・デッド」でも、善人だった主人公が徐々に変わっていく。裏切りを多く経験したせいで人が信用できなくなり、助けを求めている人を無視したり、仲間に加えて貰うよう懇願する人を追い出したりしていた。素性の知れない人間を安易に仲間に加えると、仲間の輪を乱したり、悪いヤツやときにはゾンビまで招き入れたりすることがある。

フェンスと塀に囲まれた刑務所に移ってきた主人公一行はそこを安住の地とし、リーダーである主人公はあとからそこにやって来た人たちをすべて追い返してしまう。
主人公は仲間の安全を守ることを第一とし、自分たちさえよければ他人はどうなってもいいという考えを持つようになってしまった。そのため、拷問されて殺されると分かっていながら、敵対するグループから追われている人物をそのグループに差し出そうともした。

シーズン3から4にかけての話を見ていて、なんとなく今のアメリカを連想させた。
トランプ大統領が難民や移民の受け入れを凍結するどころか、イスラム圏の7か国からの入国まで全面的に禁止する大統領令を出してしまった。自分たちの身を守るため、素性の知れないヤツらを自分たちのテリトリーに入れないようにしたわけである。
そのおかげで、アカデミー賞の外国映画賞にノミネートされたイラン人監督やイラン人女優がアメリカに入国できなくなり、授賞式に出席できなくなる事態に陥ってしまった。その監督は「例外措置で入国できるようになったとしても出席しない」との声明を出した。
ほかにも、アメリカの大学に留学していて、一時的に帰国していた学生が再入国できなくなったり、親族に会うために帰国していた人が再入国できなくなったりした。

移民や難民はともかく一律に特定の国の人間を受け入れないとなると、それで根拠のない安心を買うことはできるかも知れないが、いらぬ憎しみをも買ってしまう。
「ウォーキング・デッド」の主人公は、仲間になっていた人物を人身御供にしようとしていたことを恥じ、自分があってはならない考えに囚われていたことを反省してリーダーの座から退く。しかしその後、敵対の挙句に攻め込んできたのを撃退し、しばらく音沙汰のなかったグループリーダーが別の武装グループと戦車を引き連れ刑務所に戻ってきて、安住の地であったはずの刑務所をメチャクチャに壊されてしまう。
アメリカがそのようにならねばいいが、なにが起こるかは分からない。

「ウォーキング・デッド」ではゾンビの侵入を防ぐ壁を築いても内部からコミュニティが崩壊するし、知らない人をすべて追い返してもいいことばかりがあるわけではなかった。
今になって「ウォーキング・デッド」を見ると、なにかの暗示のように思えてならない。

ゾンビ映画は世の中が不安定な時期になると多く制作されるという調査があった。ゾンビ映画が活況だった1970年台前半は、ベトナム戦争が泥沼化していた次期に重なる。
2000年以降続くゾンビブームは、9・11を始めとするテロ事件が多く発生し、その結果イラク戦争に発展するなど、宗教対立が深刻化している。
世の中が不安定になると、救いようのない終末世界が描かれた映画やドラマが流行するとはなんとも皮肉な話である。

今年2017年、世界中のいろんな対立という油に火を注ぐアメリカの大統領が登場した。自分たちさえよければほかがどうなってもいいという自己中心的な考えはゾンビ映画の登場人物そのものだ。
今年以降もゾンビの映画やドラマ、ゲームが多く制作されることだろう。人々が殺し合う「ウォーキング・デッド」はシーズン8以降の制作が決定しているし、続編はないと言われていた「THE
LAST OF US」は続編の制作が決定した。トランプのおかげである。

20170129-1

今月、神奈川県小田原市で生活保護担当の職員が「HOGO NAMENNA」(保護なめんな)などとプリントされたジャンパーを着用していたとして問題になった。
ジャンパーが作られたきっかけは、2007年に生活保護受給者によって市の職員が3人切りつけられた事件ことが原因で職員の士気を高めるために作られ、現在ではその内容を特に意識せず、担当職員が自費で購入して着用していたという。

マスコミは「生活保護世帯に威圧感を与える」などと批判していた。ジャンパーに書かれた英文は不正受給を許さないという内容であり、機動戦士ガンダムで有名なセリフからとった「敢えて言おう、カスであると」というセリフが書かれているだけだ。
不正受給を許さないと当たり前のことが書かれたジャンパーを着てなにが悪いのかと思うが、「保護なめんな」という文章が気に入らないのと、ケースワーカーが同じジャンパーを着ていたら生活保護受給世帯ということがバレてしまうということを"気遣って"のことらしい。

生活保護の受給を隠していても、なんらかの形で噂が広まって知られることになるのだが、正直、人様からの施しで生きていることを隠したいという気持ちが納得できない。
生活保護の不正受給は受給者全体の0.4%程度だと言われている。単純に「働きたくないから」という理由だけでは受給できないようにもなっているが、それでも受給できる資格がないのに受給している人間の割合も少ないだろう。大部分がちゃんとした理由があるのだろうが、誰かが働いたり儲けたりして国や自治体に収めた税金から受給を受けているのに、それを知られたくないとはムシがよすぎる話に思える。

それはともかく、生活保護という制度が必要なことは分かるし、日本の社会保障費が国家予算の3分の1を占めるなどといっても生活保護予算の割合でいうと欧米諸国より圧倒的に低い。生活保護の予算は社会保障費の1割程度、国家予算からすると3%とか4%程度であるが、だからといって好きに現金を配ればいいってもんでもない。

年金を支払っておらず、年寄りになってから年金が貰えないから年金より額の多い生活保護を受けるとかふざけた話もあるが、私が個人的にどうしても納得できないのが医療費の扶助である。生活保護の受給者は自己負担なしで医療を受けられる。
生活保護の費用のうち、半分くらいはこの医療費の扶助に関わる費用であるという。つまり、自己負担なしという医療費の扶助をなくしてしまえば、生活保護の予算を半分にすることができるわけだ。

一般の人は国民健康保険や社会保険によって自己負担3割であるが、それでもお金がかかるのでちょっと風邪をひいたとか、腰が痛いとかという程度では病院に行かないが、生活保護世帯では気にせず病院に行って、クスリやら湿布やら好きなだけ貰ってくることができる。これの意味が分からない。
もっと酷いのになると、精神科や心療内科に通院し、睡眠薬や向精神薬を処方してもらって使用せずに売っているヤツもいる。心療内科にかかればすぐに分かると思うが、精神的な病気は自己申告だし、医師の側もそれを否定しないので、自分がビョーキだといえばそれが本当になり、いくらでもクスリを処方してくれる。それを利用して小遣い稼ぎとかナメてんのかと思わずにはいられない。「保護なめんな」と誰でも言いたくなってしまう。

今日の産経ニュースの記事で、門田隆将が小田原の生活保護ジャンパー問題をネタに、最後に社会保障費が国家予算の33%を占めていると書いていた。

【産経ニュース】生活保護ジャンパー報道に違和感 「単純正義」が新聞を滅ぼす (1/29)

こういう書き方だと生活保護の予算が大きすぎるように思えるが、実際はそうともいえない。
本当に社会保障費を削減したいのならば、生活保護受給者の医療費扶助の撤廃に加え、老人の1割負担などの制度の見直しが重要だ。日本医師会など医療業界側が死ぬほど反対するのかも知れないが、ムダな医療が山ほどあるのだからそれを削減していかねばならないのは間違いない。

20170127-1

台湾や韓国、中国の企業を相手に仕事をしていると、いつも冬の寒い時期に効率が悪くなる。寒いからではなく、大型連休が日本と台湾、韓国、中国で異なるからだ。
日本の年末年始は太陽暦に基づくものであるが、中韓台にベトナムやらマレーシアを含む中華文化圏では日本の旧暦、太陰暦に基づいている。

だから、日本の年末年始は台湾や中国などでは平常運転で、1月1日だけ祝日だったりするだけだ。そのため、台湾などから日本へ連絡が取りにくくなる。
その逆も然りで、春節(旧正月)前後は台湾韓国中国は大型連休だから、日本からそれらの国の会社に連絡が取れない。今年は1月28日(土)が春節で、中国では27日(金)から2月2日(木)まで7連休だ。台湾では2月1日(水)までの6連休。

この間、台湾企業と連絡する必要があっても連絡は取れないし、仕事も進まない。大型連休に突入する27日より前から休んでいる人もいるし、春節休みのことで頭がいっぱいでソワソワしている人もいる。だから、日本と仕事の温度差がかなりあってやりにくい。
日本の年末年始も、向こうからすれば同じことを考えているのだろう。

だから、今日あたりから中国人や台湾人の訪日観光客がぐっと増えている。大阪は元々中国人や台湾人の観光客だらけだったが、余計に増えている。関空から中国や台湾に飛行機を飛ばしているピーチ・アビエーションは春節休み中の全便が95%の搭乗率なのだという。

さすがに高級ブランド品を爆買いする中国人は減ったらしいが、日用品を山ほど買っていく中国人は減っていない。大阪の梅田にあるドン・キホーテは外国人だらけだし、ドラッグストアにいけば中国語が飛び交っている。これらの店は中国人店員がいて、接客応対にあたっている。消費税の免税レジがあり、そのレジばかり外国人が並んでいるという状況だ。

韓国ではTHAAD配備による中国の報復のため、中国人観光客が減っており、観光業に大きな影響を与えているという。実際に中国政府が韓国への観光客を2割減らすよう旅行会社に通達を出しているそうだ。
その反面、日本は中国から文句ばかり言われているが、中国人観光客が減る気配すら見せていない。

韓国では昨年の春節休み期間中、一部の流通業界が売上高8割増しになるほど中国人特需にわいたという。ところが今年の春節休みは、予約が昨年比で半数以下に落ち込む韓国の旅行会社が出てくるなど、相当焦るような状況になっているようだ。
中国人観光客の落ち込みは既に深刻な打撃となっており、それを取り戻そうと韓国では日本人観光客の誘致に必死らしい。「中国人が来なければ、日本人が来たらいい」というわけだ。
慰安婦像で日本を挑発し、政治家が竹島に不法上陸してさらに挑発し、日本から盗んだ仏像を返さず、大統領候補が「日本は敵性国家である」などと堂々と宣うなど、日本に対して敵意と憎悪をむき出しにする国がなにを言うのだろうか。
日本をボコボコに殴りつつ、ときおり「日本人を歓迎します」などと甘いことを言うさまはまるでDV男のようである。

中国人が減ったくらいで大慌てになっている韓国を見ると、南京事件や慰安婦問題の騒動に巻き込まれたAPAホテルが立派に思える。中国ではAPAホテル使用禁止令が出たようだが、APAホテル側は主張を一切曲げず、元谷CEOが「中国人が来なくなってもいい」と断言するほどである。
元谷CEOが大阪での月例会で話した内容によると、元々APAホテルでは外国人の利用割合が2割程度で、ほとんどが日本人の利用なのだという。さらに、中国人利用客は全体から見ればさらに低い5%程度であり、自身の書籍が原因でトラブルになることも元々織り込み済みだったそうだ。
全体の5%の中国人は減っても、APAを激励したり利用する日本人客が増えているため、むしろプラスになるとしている。

韓国のように中国に偏重していると、中国から袖にされたときに大変なことになる。韓国は今さら日本人観光客を呼び込んだり、K-POPグループの売り込み先を中国から日本に変更しても手遅れである。あらゆるリスクを考えておかねばならない。
しかも韓国は重度の中国偏重によって中国にものを言えなくなってしまっている。ただ媚びへつらうばかり。これではシナの冊封体制下の朝鮮と同じで、中国の属国でしかない。
そうはなりたくないものである。

20170126-1

嫁さんが私の母親に旅行代金を出して貰って一緒にフランスを含む欧州旅行に行ったとき、フランスでルーブル美術館に行った。
普段美術館など行ったことがないが、誰もがルーブル美術館は知っており、モナ・リザやミロのビーナスなど教科書で見た収蔵品がたくさんあるので、話のタネにルーブル美術館に行くのはいいように思える。

帰国後にどうだったか感想を訊いたら、「すごく広かった」などと言う。モナ・リザなどはどうだったか尋ねると、特にこれと言うようなことはなかったようだった。
期待はずれの回答だったが、美術品に興味がなかったらそんなものなのかも知れない。
映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」でトム・クルーズが最後にルーブル美術館に巣食った宇宙生物を倒しに行くが、そのときに「ここ見た」などとは言っていた。

ルーブル美術館を始めとする世界の有名な博物館は、文化財の返還請求を多く起こされている。
ルーブル美術館にはナポレオンが欧州・北アフリカ諸国から戦利品として収奪した美術品が多く所蔵されている。古代エジプトの文化財の多くが海外に流出したエジプトは、現代になってからそれを取り戻そうと必死になっており、これまで5000件を取り戻したが、ルーブル美術館に要求している収蔵品の返還には至っていない。ルーブル側は「合法的に手に入れたもの」としてエジプトの要求を突っぱねた。

ルーブル美術館同様に他国の文化財が多いイギリスの大英博物館には、古代エジプトのヒエログリフ解読に役立ったロゼッタ・ストーンが収蔵されている。ナポレオンがエジプト遠征のときに発見し、のちにエジプトに攻め込んでフランスを破ったイギリスが協定を結んでロゼッタ・ストーンを所有することになった。
人類史上最高クラスの文化財であるロゼッタ・ストーンに関して、エジプトはイギリスに返還要求を出しているが、大英博物館はレプリカをエジプトに送るだけで取り合う様子もない。イギリスの立場では合法的かつ正当に入手したものであり、エジプトに返す理由などないからだ。

文化財の返還請求を多く出している国は、エジプトやシリア、中国や韓国など、過去にそれなりに栄えていたがのちに落ちぶれた国ばかりだ。落ちぶれると国から文化財やら美術品やらが海外に流出しやすくなるようだ。それらの文化財や美術品に対し、元々あった国に返す必要などあるのだろうか。
1972年、文化財に関する不法な搬出を禁止する国際条約が発行されたが、発行以前に移動した文化財には適用されず、発行後も盗難品に限っている。

エジプトがドイツに返還要求を出している「ネフェルティティの胸像」について、エジプトは1924年から「略奪品であるから返還せよ」と主張しているが、ドイツは「正当なルートで入手した」として現在まで強く拒否しているように、取り戻したい側は「盗まれた」と主張し、返したくない側は「正当な手法で手に入れた」と主張する。「ネフェルティティの胸像」は狡猾なドイツ人によってエジプトが騙し取られたようなもんだが、仮にそれを略奪だとしても、今さら返還する理由などない。
どうでもいい文化財だけ、元の国に返還されるのだろう。

韓国の場合、日韓基本条約締結時に日本から1300点の文化財の返還を受けたが、それでも飽き足りず、国立美術館などの収蔵品の返還要求をしている。慰安婦問題の日韓合意について韓国内で紛糾しているように、韓国はあとからあとから追加で要求してくる国なのだ。
日本では例外的に宮内庁所蔵の「朝鮮王室儀軌」が2011年に韓国に返還された。「日韓併合時に日本が略奪した」と韓国が2006年頃から主張していた書物だ。当時総理大臣だった菅直人が談話まで出して返還を決定し、旧民主党政権が自民党の反対を押し切って返還に関する協定を可決したためである。

これ以降、調子に乗った韓国は日本の美術館や寺などに収蔵されている朝鮮由来の茶器や絵画、仏像などあらゆるものを略奪品と決めつけ、返還せよと要求するようになった。韓国のマスコミによると、日本には韓国から略奪された文化財がまだ6万点あまりあるらしい。
甘やかすからこうなるのである。

その一方で、日本では「返還」名目の文化財の窃盗が韓国人窃盗団によって繰り返されており、1994年に長崎県の安国寺から盗まれた国の重要文化財である「高麗版大般若経」は、韓国で国宝してされたし、2012年には対馬では寺や神社にあった仏像などを韓国人窃盗団が盗んで韓国に持ち帰った。
紛れもなく国際条約に引っかかる盗難品であるが、対馬からの盗難品について韓国は驚くべきことに「元は朝鮮半島にあり、日本人に盗まれたものだから返さなくていい」と決定した。
のちに国の重要文化財「銅像如来立像」は返還されたものの、長崎県の有形文化財「観世音菩薩坐像」については返還されないままだった。

その「観世音菩薩坐像」について所有権を主張していた韓国の浮石寺という寺が韓国政府に対して仏像の引き渡しを求めた裁判で、大田地裁はなんと寺側の主張を認め、韓国政府に対して仏像を寺に返還させる判決を下した。
日本から盗まれた仏像が日本に返還されず、韓国司法の手によって所有権を主張する韓国の寺に移されることになった。
安国寺の「高麗版大般若経」も「倭寇に盗まれたもの」とされたわけだが、それと同じである。

くだんの仏像は元は韓国のその寺にあったようだが、どういう経路でか14世紀頃に日本に渡ってきた。当時朝鮮半島ではシナの影響を強く受けて儒教のみを重要視し、仏教が蔑ろにされる廃仏毀釈が広まっていた。その煽りを受け、廃棄される仏像などが拾われて日本にやってきたいうのが日本の主張だ。
それに対し、韓国の浮石寺は「日本の倭寇によって略奪された」と主張し、それが韓国の裁判所で認められた。倭寇に盗まれたという文書が残っているわけでもないし、仮に倭寇に略奪されたとして、初期の倭寇以外はシナや朝鮮の海賊であり、500年前の日本人が盗んでいったものか定かではない。
なにより、日本から盗難によって不正に持ち出された文化財を元に返さないこと自体がおかしい。本来ならば、一旦日本に返したうえで日本で訴訟を起こすべきであった。

これで永久に対馬から盗まれた仏像が日本に返ってくることはないだろう。慰安婦像を死んでも動かさないように、反日を絡めて死んでも仏像を守るに違いない。
失われた仏像は惜しいが、これで嫌韓がますます進み、日本人の多くが韓国がなんたる国なのかを知るのであれば、怪我の功名ともいえる。

韓国人は、日本から盗んだものでも「自分たちのもの」と主張すれば死んでも返さないことがよく分かった。盗まれたと勝手に主張し、盗み返せばいいと考えるのが韓国人である。
とりあえず、韓国人を博物館や美術館で出入り禁止にするべきだろう。「韓国ヘイト」などと言われるのかも知れないが、盗まれて国外に持ち出され、永久に返ってこないことを考えれば仕方のない措置ではないか。ビジネスホテルで備品が盗まれるのとはわけが違うのである。
そのうち、日本人に対して強盗をして、「日本のカネは日帝時代に奪われた朝鮮半島の金品から築き上げられたもの」などと主張し、正当化するかも知れない。
普通の国ならおよそあり得ないことであるが、今の韓国ならばなにがあっても不思議ではない。

このページのトップヘ