先っちょマンブログ

2017年02月

20170228-1

明日、韓国は三一節なる祝日だという。1919年に起きた日本からの独立運動を記念した日で、朴槿恵大統領が就任1年目に日韓関係について「加害者と被害者の関係は1000年経っても変わらない」という韓国の考えを披露した式典などが行われる。
1000年経っても許さないという日本への恨み節を述べる祝日なのだから、実に韓国らしい祝日である。

韓国では常に反日機運に満ち溢れているが、この時期は特にそれが高まる。いつぞやは三一節の前に日本製品の不買運動を展開していたが、いつの間にか終わっていた。
今年は朴槿恵が職務停止状態なのでなにか言うことはないのかも知れないが、日本大使館前の反日デモをやっている毎週水曜日と重なっており、慰安婦像で揉めていることもあってさぞかし盛り上がるのであろう。

そんななか、聯合ニュースが三一節の記事として「韓国が日本に浸透している」という内容の記事を掲載していた。

【聯合ニュース】ドラマ・音楽から食やITまで 韓国のモノが日本に浸透 (2/28)

再び韓流ブームが起こりつつあり、辛ラーメンが受けいられれ、スマホアプリのLINEやSNOWは日本人の生活に深く食い込んでいるとした。
20世紀までは韓国は日本にただ押されるだけであったが、今度は日本を押し返しているという内容である。こういう記事では韓国はすぐにサムスンを自慢したがるが、サムスンは日本でうまくいっていないので辛ラーメンを引き合いに出してくるのだろう。

これらのなかでもっとも気になるのが韓流ブームの再燃である。一時期のブームは過ぎ去ったが、一定数のファンは残った。ポケモンGOのようなもんである。
日本でのブームがだいぶ落ち込んだこともあり、韓国の芸能事務所は軒並み焦点を中国大陸に絞って活動を展開していたが、THAAD配備の問題で中国政府が報復措置として限韓令を出した。韓国の芸能人がテレビに出演したり、コンサートを開けなくなったために大打撃を受けており、再び日本をターゲットにしてきた。
日本は音楽市場で世界2位、CD市場だけでいうと圧倒的な世界1位の国であり、やはりうまみがあるのだ。

中国での活動が制限され、日本に焦点を当ててきた韓流グループがTWICE(トゥワイス)だ。韓国人5名、日本人3名、台湾人1名からなる9人組のガールズグループで、少女時代に代わるガールズグループだと言われている。
このTWICEが6月に日本デビューするという。
デビュー前から日本ではメンバーらがやっている「TTポーズ」なる写真の撮り方がはやっているとされている。指でTの形を作って顔の前に持ってくるポーズで、とてもはやっているとは思えないが、そのポーズを取っている写真だけ並べるとはやっているかのように錯覚する。

TWICEは有象無象の韓流アイドルグループのなかではマシな方だと言われている。韓国のアイドルグループのことはまったく知らないので、実際どうなのかは知らないが、TWICEが所属するJYPエンターテインメントという韓国の芸能事務所が最悪だということは知っている。

1年以上前、中国におけるTWICEの騒動をこのブログで書いた。

台湾総統選の裏で (2016/01/17)

台湾独立派だと因縁を付ける台湾の芸能人が、TWICEの台湾人メンバーであるツウィ(周子瑜)を槍玉にあげた。韓国のテレビ番組で、台湾の国旗とされる青天白日旗を持っていたことが理由だった。
そのチクリが中国国内で瞬く間に広がり、TWICEは中国の春節特番に出演できなくなってしまった。

その騒動に対し、事務所のJYPがすぐさま動いた。
16歳だったツウィに「中国はひとつです。私は中国人です」と発言させる動画を撮影し、中国の動画サイトやYouTubeなどにアップした。

台湾人のアイデンティティを崩壊させるようなことを16歳の少女に強要したとして、台湾で大問題になった。台湾総統選に影響し、蔡英文の当選を後押しすることになったと言われている。
この件でかなり多くの台湾人が怒っていたのは事実だ。

これは清水富美加が事務所に水着の仕事を強要されたと主張しているのと比べものにならないくらい酷い話で、JYPエンターテインメントがいかにブラック事務所であるかを物語っている。
どう考えても事務所の問題であるのに、メンバー本人を吊し上げた。中国で商売を続けたいがために、16歳の少女のアイデンティティを否定し、中国人だと発言させ、涙ながらに謝罪させた。国際的な人権問題に発展していいような内容が平然と行われたのである。
結局、ツウィにここまでやらせたのに、朴槿恵がTHAAD配備を決定して全部おじゃんになった。ツウィは謝り損である。

こんな事務所が手がける韓流アイドルグループの日本デビューを喜んでいる場合ではない。
今度同じような問題が起こったら、日本人メンバーに謝罪させるのではないか。慰安婦問題が持ちあがり、日本人メンバーが涙ながらに「日本を代表して慰安婦のおばあさんに謝罪します」と頭を下げることになるのではないか。
韓国では1000年経っても日本が加害者、韓国が被害者であり、日本人は犯罪者の子孫とされている。どんなことが起こっても不思議ではない。日本のアイドルでは決して起こり得ないようなことが、韓国のアイドルでは起こり得る。

1000年経っても日本人が加害者として謝罪し続けねばならないのだとしたら、台湾人に「自分は中国人」と言わせた事務所の前科も、1000年経っても消えることはないだろう。

20170227-1

25日(土)だったと思うが、朝日新聞の読者投稿欄「声」に掲載された意見で、どこぞのオッサンがなにかの主張のついでに「天皇を元首とする憲法改正は許されない」と書いていた。
憲法9条がどうのこうのという憲法改正反対論が「声」欄に投稿されることは多いが、日本の国家元首についてゴチャゴチャいう意見は少ないように思う。

日本国憲法には国家元首に関する言及が一切ない。国家元首とは、行政の長、または対外的な代表権を持つ存在とされている。天皇は憲法改正や法律の公布、国会の招集、大臣の信任や選挙の公示を行うわけで、そういう意味では行政の長であるため国家元首といえる。一方で、これらの国事行為は形式な権限に限られていてなんら権力を持たないため、国家元首でないという人もいる。
ハッキリしないので、憲法改正の際に天皇を明確に国家元首としようという動きがある。

国家元首となったからといって象徴天皇が変わるはずもなく、天皇がやることはこれまでと大して変わらないと思うのだが、シナの歴代皇帝や今のアメリカの大統領を思い浮かべる人はそれに反対する。
いや、単に天皇が嫌いだから反対と言っているだけであろうが。

天皇は元首などという前に、日本の祭祀王である。歴代の天皇が日本の安寧や五穀豊穣を願っており、もっとも重要な仕事だ。宮中祭祀のうち、もっとも重要なのが新嘗祭で、天皇は五穀を神に捧げ、収穫に感謝する。そんな祭祀王が国家元首とされてもなんの違和感もない。しかし、無宗教の共産主義者同然のサヨク連中はそれを否定する。

今上天皇をはじめとする皇室の方々が国民に慕われているのは間違いないが、どういうわけか天皇が嫌いだという人がいる。どう考えても、日本の国体は天皇あってのものであるが、天皇を排除したくて堪らない人がいる。

そういう連中が、新しい学習指導要領で聖徳太子を「厩戸王(うまやどのおう)」と呼ぶように指示するのだろう。
なんでも、聖徳太子は没後129年経ってからの名称であるためふさわしくないのだという。今日の産経新聞の社説で書かれていたが、だとしたら弘法大師を排除して空海とした場合に弘法大師にまつわる信仰や習わしなどが理解できなくなってしまう。
日本書紀などでは「厩戸皇子」となっているが、わざわざ当時の呼び名にしようとする意図がよく分からない。

ただ、聖徳太子の名前を変えることなどまだマシで、一時は「聖徳太子いなかった説」が左派を中心にかなり声高に叫ばれるようになった。遣隋使を派遣し、冠位十二階や十七条憲法を定めて天皇中心の中央集権国家を築いた人物がまったくの虚構だったという説だ。
それほど歴史から消し去りたいのか。

近年の歴史教科書は私が習っていたときのものと違って、日本の歴史への天皇の関与を極力排除しようという動きが目立つという。その代表が鎌倉幕府の始まりだろう。
昔は鎌倉幕府は1192年成立だった。「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」という語呂合わせで覚えた。ところが10年以上前から1985年になっている。語呂合わせは「いい箱(1185)作ろう鎌倉幕府」に変わっているという。
1192年は源頼朝が朝廷から征夷大将軍に任命された年であるが、武家政権の鎌倉幕府は1985年に守護・地頭を各地に配置するなど、実質的に権力を持って日本を統治していたので1985年なのだそうだ。
守護や地頭は朝廷の許しがあって設置できるものであるが、征夷大将軍は朝廷の官職である。より朝廷の関わりが薄い1985年が鎌倉幕府の成立年になってしまった。

「これも時代の流れ」の一言で済ませるにはどうも納得がいかない。歴史家の偉いセンセイたちの研究結果によるものだろうから納得しないといけないのだろうが、しっくり来ない。天皇嫌いが歴史を変えているようにしか見えないのだ。

歴史の教科書で古事記や日本書紀にある日本の神話を紹介しただけで目くじら立てて怒る連中がいる。聖徳太子のことでいちゃもんを付けてくるのと同じ手合いなのかも知れない。
古事記や日本書紀は史実と神話がごちゃ混ぜになってはいるが、神話は神話として知っておくべきだ。歴史の授業で習うのが妥当でないというならば、国語の時間でもなんでもいい。日本の神話を知らなければ、天皇がなんなのかも理解できないし、地元にある神社にどんな神様が祀られているのか理解できないだろう。それ以外のことも多く知ることができる。

例えば、韓国がアホみたいに自分たちの領土だと主張している対馬は、イザナギとイザナミが生んだ島のうち、6番目の島だ。神話の時代から日本のものだった。
また、イザナギとイザナミが交わって生まれた島のうち、最初に生まれた島がヒルコだ。両手両足など人体のいろんな部位が欠損した不具の子供で、葦で作った船で流されてしまう。これは手塚治虫の漫画「どろろ」の主人公・百鬼丸の生い立ちとよく似ている。「どろろ」がなんともやるせない日本神話の逸話をモチーフに始まっていることは、古事記や日本書紀を知らないと分からないだろう。

産経新聞の今日の社説が書いていたように、歴史的な事実だけ教えるような授業では無味乾燥のものとなり、ただ覚えるだけの面白くもなんともないものになってしまう。
「神武天皇を子供に教えるなどケシカラン」と怒る人たちがいるが、神話だろうがなんだろうが、そういう話があって現在まで続いているのである。日本の歴史は天皇の歴史でもある。
それを教えてなにが悪いというのか。

20170226-1

12年auを使っていたのだが、今月から格安SIMのmineo(マイネオ)に移行した。我が家では私と嫁さんの分の2回線を契約していて、これまで毎月1万5千円ほど支払っていたのだが、毎月の高額支払いにいい加減ウンザリしていたからだ。会社の先輩社員は格安SIMに移行しているのが多く、毎月1回線1500円、4回線で6千円とか言っていた。
auで毎月データを1GBか2GBしか使わず、それでひとり7千円以上払っているのがアホらしく感じられた。

ドコモやauなどのキャリアと契約すれば、2年の割賦割りにすればスマホ購入の補助が出るので2年毎に新しいスマホを実質負担3~4万円で購入できるわけだが、2年毎に最新機種を使う必要がないならまったくのムダである。
あと、キャリアであればスマホを壊してしまったときにほぼ新品に交換してくれたり、修理費を補助してくれたりするが、それも毎月400円だか500円だか負担が必要だし、これまで2機種を計4年使ったが、落として壊したことなどない。勝手に壊れたこともない。

格安SIMはそれらの補助などないが、とにかく安い。これまで、新しい機種を安く変えることは魅力だと思っていたが、嫁さんが好きなiPhoneならば最悪キャリアの契約で買わなくてもSIMフリー版を買うことができるし、AndroidならASUSなどが安く出している4万円程度の機種で十分すぎるくらいの性能がある。
嫁さんのiPhone 6 Plusも自分のXperia Z3も2年の支払いが済んだので、さっさと移行することにした。

前に大学時代の友人とその話をしていたとき、友人はそこらへんの情報にまったく疎く、格安SIMがいいとは思うがなにをしたらいいのか分からないからドコモをそのまま使い続けていると言っていた。
スマホにこだわりもなく、ただ漫然とキャリアとの契約を続けている人が多いらしい。簡単だから、スマホ代を安くしたい人はやってみるべきである。
以下に簡単に説明する。詳細はネットで検索するなどして欲しい。

格安SIM業者選び

格安SIMの業者(MVNO)は、ドコモを使っている人ならどこでもいい。auを使っている人はUQ Mobileやmineoなど、auの回線を利用している業者を選ぶ必要がある。
私はauを使っているのでmineoにした。インターネットサービスのeo光のユーザーでもあるからだ。
ソフトバンクの人はこれまで格安SIMへの移行は実質不可みたいなもんだったが、3月以降はソフトバンクの回線を使った業者が出てくるので、そちらに移行可能だ。
基本的に、ドコモ、au、ソフトバンクなら、それぞれの回線を利用している格安SIM業者に移行する。例外があるが、書くと長くなるので割愛。
mineoの場合、新規加入に3240円かかるが、その加入代を割り引く「mineo エントリーパッケージ」というのがアマゾンで900円くらいで売っている。必要回線分購入しておけば、加入代金を安くあげることができる。

番号ポータビリティ(MNP)手続き

携帯電話番号を格安SIMに引き継ぐには番号ポータビリティ(MNP)の手続きが必要であるが、その前にやることがある場合がある。auでVoLTE対応端末を持っている人は、auショップでSIMロックの解除をしておいた方がいい。例えばiPhoneで6s以降の機種を使っているなら、解除しておけばドコモ回線の格安SIMを使うこともできる。
とにかく、この2年以内の機種ならばSIMロック解除ができるのが多いので、自分の機種がなにかネットで確かめて、ロック解除可ならやっておく。

SIMロック解除ができる端末を使っていてロック解除したら、MNPの手続きを行う。
キャリアの番号ポータビリティ専用ダイヤルに電話する。移行する理由を聞かれるので「ソフトバンクに移行する」などと言うとポイントが貰えて引き止められるらしいが、そんなもんは無視。
10桁のMNP番号が伝えられるのでメモをする。その番号を使って新しい業者に移行する。
番号発行自体は無料だが、業者移行が完了した時点で3240円の手数料が取られる。また、2年縛りの途中で解約すると9975円取られる。私の場合長期利用だったので3240円で、切り替え時期が8月から9月だったが、3千円んでも1万円でもすぐに元が取れることを考えた方がいい。
電話は回線契約者が行う。私の場合、私と嫁さんが別々に契約しつつ家族割にしていたが、嫁さんがこのあとの手続きが面倒だというので、auショップで嫁さんの回線の名義を私に変えておき、私がそのあとの一切の手続きをすべて行うようにした。

格安SIM申し込み

MNP番号の有効期間は15日であるが、多くの格安業者が有効期間が10日は残っている状態で申請しろといっている。MNP番号を貰ったら早めに格安SIMを申し込む。
mineoの場合、事前にeoIDというIDを取得しておく必要がある。
ネットで申請する際に、先に書いたエントリーパッケージを購入しているなら、その番号で申し込む。途中でMNP番号を入力する。それ以外に、本人確認のために免許証や保険証などの写真が必要なので、なにが必要化を調べてスマホで写真を撮って送ることになる。

SIM入れ替え

申込みが完了すると3日くらいで格安SIM業者のSIMが届く。それが届いたら、まずはネットで回線切替の手続きを行う。これまで使っていたauに別れを告げる手続きだ。mineoのマイページから切り替え手続きのボタンを押すだけ。
そのあと、スマホの電源を落としてSIMを入れ替える。家などWi-Fi接続できる環境でやるのがいい。クリップを伸ばした棒が必要になる場合もある。SIMが入っているトレイを引き出し、格安SIM業者から送られてきたSIMに置き換え、スマホに再度戻す。
再び電源を入れるわけだが、Androidの場合はAPNという設定が必要になる。auからmineoの設定に変更する。大体の機種がどのようにやればいいか、業者のホームページに書いてある。
iPhoneの場合はプロファイルというのをインストールする必要がある。SIMを入れ替える前にやっておいた方がいいかも知れないが、Wi-Fi接続可なら入れ替えてから格安SIM業者が用意している専用ファイルをインストールするだけ。

これで終わりである。

(1) SIMロック解除可なら解除する。
(2) 番号ポータビリティの番号を発行する。
(3) 格安SIM業者に申し込む。
(4) SIMを入れ替え、設定する。

1週間もあれば終わる。手続きするといくらかお金がかかるが、そんなもんはすぐに元が取れる。

それでも、格安SIMの利用者はスマホ利用者全体の15%程度らしい。多くの人はキャリアのサービスなど不要で、今すぐにでもMVNOに行けばいいはずなのに、手続きを難しく感じさせてやらせないようにしている。

そもそもの話として、日本の異常過ぎる携帯電話事業が問題なのだ。
日本の場合、ドコモ、au、ソフトバンクというキャリアが回線を提供するだけでなく、スマホを販売する。そのため、キャリアとメーカーとの癒着ができ、メーカーは世界で戦えないような高額過ぎる端末を日本で販売し、ユーザーはそれを買わされる。キャリアによる購入補助は、毎月の高額な携帯利用代金から出ている。
外国では、スマホはそこらへんのショップで買い、好きな回線業者を選ぶのが普通だ。業者がイヤならすぐ乗り換える。日本は逆で、キャリアがすべてを牛耳っているのだ。そのせいで、日本国内以外でマトモに太刀打ちできない日本のスマホが作られる。ソニーモバイルのXperiaがまだ頑張っている方だが、それでも世界シェアで数%。ほぼゼロと同じ。

総務省もその問題を分かっているくせに、実質負担ゼロというスマホの料金ばかりに固執して、それをやめさせたせいでスマホ料金だけ高くなるというメチャクチャなことが起こった。
本来なら、キャリアがスマホの販売をして囲い込みをしていることを改善せねばならないのに、総務省の連中はドコモやauなどのキャリアに天下りしたいから、キャリアが儲からなくなる仕組みをやめさせるつもりなどない。

ドコモやauなどのキャリアと契約し続け、高い携帯電話料金を支払うことは、キャリアを楽に儲けさせるだけでなく、ダメな日本のメーカーを甘やかすことであり、総務省の役人の天下りを手助けしているようなもんである。
格安SIM業者に移行しても結局キャリアが儲かるわけで、どうにも納得できないが、これまで7500円だった利用料金が1500円になるのなら、どうでもいいことのように思えてくる。

20170224-1

食事中にクチャクチャ食べる音などに嫌悪感を通り越して怒りまで感じてしまう人をミソフォニア(音嫌悪症)と呼ぶらしい。ミソフォニアは他人がクチャクチャ食べたり、鼻をすすったり、タイピングで大きな音を立てたり、ノック式ボールペンをカチカチ鳴らす音に怒りを覚える。
私はそれらの音に嫌悪感を抱くが、ムカつくことも多いので、多分ミソフォニアなのだろう。雨だれの音が気になったり、通勤電車内でつまらない会話を延々しているヤツがムカつくので、シャットアウトするためにイヤホンを付けて音楽を聴きながら寝るか、動画を見ている。職場で昼食を取るとき、食事のマナーの悪い同僚にムカついて仕方がない。ボールペンをカチカチ鳴らし続ける先輩社員、キーボードのリターンキーをめちゃくちゃ強く叩く上司には殺意を覚える。

イギリスの大学の最近の調査で、ミソフォニアの人はそうでない人と前頭葉の構成や脳の働きが異なるのだという。そのため、他人がたてる特定の音が引き金となり、脳を極端に興奮させてしまうのだという。早い話が脳の障碍みたいなもんだろう。
昔、ピアノ騒音殺人事件というのがあった。犯人がアパートの階下のピアノの練習音に耐え難い苦痛を覚え、夏の暑い日に怒りが爆発。ピアノを弾いていた8歳の女児、4歳の妹、母親の3人を刺し身包丁で刺殺したという。
犯人は死刑判決を受けるが、「拘置所内の騒音に耐えられないから死にたい」として控訴を取り下げ、死刑が確定した。この男は1977年に死刑が確定したが、現在まで死刑が執行されていないのだという。
牢屋で聞こえる音が苦痛で死刑を望んだのに、死刑執行されないのは別の罰を与えられているようなものである。

ここまで行ってしまうといろいろ問題だが、わりと音に過剰に反応してしまう方なので理解はできる。一度気になってしまうと気にならずにはいられなくなる。
職場はオッサンばかりなので、とにかくうるさいヤツばかりだ。みそ汁のみならず、おかずまですすって食うヤツがいる。コーヒーを飲んでいちいちプハーと息を吐くヤツがいる。貧乏ゆすりをしてドンドン音を立てるヤツがいれば、四六時中鼻をすすsっているヤツもいる。必要以上にでかい声で話をするヤツもいる。
とにかく、どいつもこいつもうるさいヤツばかりだ。どうしてもっと音を立てずに静かにできないのか。

私は音に過敏であるが、音ではなく匂いに過敏な人もいるという。選擇時に用いる最近の柔軟剤は、衣類を柔らかするというより匂いを付ける方に重点が置かれているように思える。ほのかに香るくらいならいいが、たくさん柔軟剤を入れて香水かと思うほど衣類から匂いを漂わせている人がいる。
化学物質過敏症は厚生労働省が2009年に病名リストに登録した立派な病気で、患者には倦怠感や筋肉痛、頭痛、不眠などの症状が出るという。ただ、化学物質が人体に及ぼす影響は研究が進んでいないうえ、化学物質過敏症が科学的、疫学的に立証されたわけでもないので、病気として見ることに懐疑的な医師もかなり多い。
もしかすると精神的なものなのかも知れないし、脳の問題なのかも知れないが、とにかく柔軟剤などの化学物質の匂いを受け付けない人がいることは間違いない。

ただ、それらの人たちが「柔軟剤を使わないで」と主張することが受けいられるかは別だ。気持ちは分かるが、それはそう感じる側の問題であって、みなに受けいられるような主張ではない。私が職場で先輩社員や上司に対して「もっと静かに仕事しろ」とブチ切れても思ったほど理解が得られないのと同じだろう。
音を我慢したり、電車内で音楽を聴いてごまかすように、マスクをして緩和して、満員電車を避けるなど自分でなんとかするしかない。ピアノの音と同じで一度匂いが気になりだすと、本当はなんでもないのに過剰に気にすることになってしまうのだろうが、そんなことは他人からすれば知ったこっちゃない。

化学物質過敏症までは理解できるのだが、電磁波過敏症になってくると分からなくなる。10%の人が化学物質過敏症であると言われているが、電磁波過敏症も4%いるという。電磁波過敏症は疾病とは認定されておらず、病気だと主張する人がいるだけの病気だ。
私は電磁波だらけの職場で仕事をしている。電波を出す機器もあるのだが、基本的に電気を使う機器というのは電磁波を出すので、パソコンなどから電磁波が出まくる。スマホを3台、タブレットを1台持っており、それからももちろん電磁波が出る。しかし、電磁波を受けてカラダが不調になったなどということはない。普段の寝不足のほうがよほどカラダに影響を与えている。
電磁波という概念を知らなければ、電磁波過敏症などないのではないか。電磁波のことをなにも知らない人が電磁波防護エプロンを着用する。電磁波は回折するので、跳弾のように反射した電磁波を上から下から背後から受けるというのに、エプロンで前だけ防ごうとする。
大昔じゃあるまいし、今やどこへ行ってもテレビやラジオ、ケータイなどの電波が飛び交っているが、いろんな電磁波に過敏に反応してしまう人が不憫で仕方がない。電磁波など知らなければよかった。

そういう意味では、電磁波過敏症に似たもので放射線にも過敏症があると思う。なんら影響がないのに、あるかのように感じてしまう。放射線を僅かでも浴びるとカラダに悪い影響を与えると信じ込んでいる。そのくせ、酒を飲み、タバコを吸い、不摂生で太ったりしている。
しかも悪いことに、ピアノ騒音殺人事件の犯人のように、キチガイのようになって他人に自分の言うことを聞かせようとする。この犯人は自分の訴えが聞き入れられずに暴発してしまった。放射能やら放射線がどうとか口うるさく言う連中も、他人に自分の考えを聞かせようとしている。原発を動かさないのはもちろん、被災地のゴミ焼却すら許さない。現時点ではほぼ言うことを聞かせられているが、そのうち思い通りにならなければ暴発しないかが心配だ。

そういう意味では、ほぼミソフォニアの私も暴発しないようにせねばならない。イライラしても自分を落ち着かせるようにできないといけない。
原発や放射線のことで文句ばっかり言っている連中も、まずは自分を落ち着かせる方法から学んだ方がいいように思う。

20170223-1

民進党にはクソみたいな政治家しかいないなとつくづく再認識させられることが起きている。
昨日、安倍首相がFacebook上で菅直人が起こした訴訟に勝ったと高らかに勝利宣言していた。安倍首相のメールマガジンで福島第一原発の原子炉への海水注入を止めたのは当時首相だった菅直人だと指摘したところ、自分が決断して海水注入をさせたとウソを撒き散らしていた菅直人が名誉毀損だとして損害賠償などを求める訴訟を起こした。
高裁が菅直人が東工大での知識を元に「再臨界するだろうが」と喚き散らし、東電を恫喝して海水注入をやめさせたと認定し、それを不服として上告したが、最高裁で棄却された。
ヒステリーを起こした菅直人が、原子炉を冷やすための海水注入をやめさせようとしたのが事実だ。福島第一原発の吉田所長がそれを無視して海水注入を続けただけである。

小モノがある程度の権力を得るとパワハラや恫喝をしたくなるようだ。菅直人のように総理大臣にならなくとも、国会議員になっただけで調子づく議員もいる。

民進党の後藤祐一議員は、南スーダンのPKOにおける日報問題で、防衛省の女性職員に対して「上司に言ってお前の人事評価を下げてやる」「お前なんかクビにできる」などと恫喝したという。
日報に「戦闘」の記録があったのは今の自民党政権時代だけでなく、民主党政権下の南スーダンPKOでも同様だった。ブーメランに慣れっこの民進党議員は、過去のことはさておいて政権批判のために日報問題を連日国会で取り上げている。稲田防衛相が一度ないと言ったものがあとで出てきたことが気に食わないらしいが、その日報問題を追求していた議員が大臣を責めるだけでは飽き足らず、自身の立場を利用して公務員をいじめるのだから恐れ入る。

パワハラや恫喝、イジメは民進党でもご法度のはずだが、実際は民進党の議員が総理大臣のときに恫喝しまくったように、実際は問題ではないらしい。
ただ、このままだと世間のイメージが悪いので後藤祐一議員は謝罪してみせた。「スミマセン」で済むのも民進党議員の特徴である。

民進党の下っ端がこうなのは、総理大臣経験者がロクデナシであるばかりではなく、現在のトップもメチャクチャだからであろう。
民進党代表の蓮舫は二重国籍問題をうやむやにしたまま知らぬ存ぜぬを通している。秘書のせいにしてガソリン代をごまかした山尾志桜里のように、まるでなにもなかったかのようだ。
そのくせ、ターゲットに決めた人物をいびり倒し、いじめ倒すが得意だから、稲田防衛相が泣くまでウジウジネチネチ攻撃する。これが民進党の代表である。代表がこれなのだから、その下の連中がどのようなものなのか、おおよそ想像がつく。

基本的に、民進党の連中は弱いものイジメ体質である。後藤祐一議員が防衛省職員を恫喝したように、恫喝やイジメが党是のようになっている。
弱い人間をターゲットに絞り、一点突破で攻めようとした結果が稲田イジメだ。大臣でないときは保守論客として威勢がよかったのに、押しにめっぽう弱くてすぐにメソメソする稲田防衛相もどうかと思うが、やりすぎの感がある。
なにも答えられない能力不足の法務大臣を延々と責めていた件を見ても分かるように、とにかくしつこい。
一度食いついたら離さないのが民進党かも知れないが、陰湿さやしつこさに辟易せざるを得ない。

それでもこんな民進党を支持する奇特な人たちがいる。政治家は政治家を責めるのが仕事かも知れないが、自らの非は棚に上げ、なんら建設的な議論をせずに相手をただひたすら一方的に責め立てるだけ。しかも、たまに相手を責めたことが自分に返ってくるというブーメラン付き。
こんな政党に一体なにを期待するというのか。

政権担当能力がなく、総理大臣がヒステリーを起こし、代表は自分の問題を説明することもなく、下っ端の議員は公務員を恫喝する。これが民進党だ。一言でいうならば、能なしである。
自民党にもなにも答弁できなかったり、すぐに泣いたり、過去にパンツ泥棒をした能なしの議員がいるが、それでもデキる議員は遥かに多そうだ。
本来ならば、民主党は反自民党の人たちの受け皿にならねばならないのに、その器ではないのが現状である。
二度と民進党が政権を取ることはない。能なし政党が野党の代表のフリをしているせいで、このまま自民党政権がずっと続いていくのだろう。

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