先っちょマンブログ

2017年05月

20170531-1

天皇陛下の譲位を定めた特例法案に併せて女性宮家創設を検討課題とする付帯決議案を採択することで与野党が合意したという。
安倍政権は女性宮家創設について議論すら行わないという姿勢であったが、民進党が譲位の特例法案審議拒否をちらつかせてきたため妥協したのだという。
民進党のやり口は置いといて、女性宮家について議論するくらいはすればいい。

産経新聞は今日の社説でこれに触れていて、たいそう不満そうだった。

【産経ニュース】「女性宮家」 皇位継承の大原則を守れ (5/31)

安倍政権も産経新聞も、女性宮家創設は女系天皇へのきっかけに繋がると考えている。まあそうなのだが、安定した皇室の継続のためにはあらゆる選択肢を含めて考えねばならない。「これだけは絶対に議論しない」と意固地になっている場合ではない。

天皇にはこれまで125代にわたって男系が続いてきたという世界でも類を見ない伝統がある。今後ももちろんそうすべきだが、これまでの2600年の歴史と現代ではいろいろ変わりすぎた。それが未来永劫ずっと続くとはどうしても思えない。

現在の皇位継承順位でいうと、皇位継承の権利がある皇族は4人しかいない。皇太子殿下(57歳)、秋篠宮殿下(51歳)、悠仁さま(10歳)、常陸宮殿下(81歳)だけだ。常陸宮殿下に継承されることはあり得ないと思うので、実質的に3人になる。
何度も言及されていることであるが、悠仁さまが結婚されて男子が生まれなかった場合、天皇の歴史はそこで終わってしまう。そのときには、ほかの皇族の方々もおられなくなっているだろうから、悠仁さまは文字通り最後の天皇になってしまう。

常にいろんなことを考えて、事前に検討しておくことが賢い大人ではないのか。考えたくないからといって問題を先送りしている場合ではない。豊洲移転や五輪の分担金の割り当てみたいなもんは先送りしてもまだいいのかも知れないが、皇室の存続、皇位継承のあり方は市場や五輪などカネの問題より遙かに重要だ。

天皇については男系での継続が望ましいとは思うが、正直、それを続けるのは難しいと思う。何人子供を作っても女の子ばかりの家庭もあるし、私のように子供ができそうにない家庭もある。
内親王(女子)ばかり4人続けて生まれたことについて、側室を持たれることを強く進められた昭和天皇が「そのような人の道に外れたことはできない」と考えを述べた時点で、
皇位継承の危機が訪れることは間違いなかった。
一夫多妻だった過去の天皇のときですら、皇位継承が危なくなったことが何度かあったというのに、国民と同じ一夫一妻なのだから当然だ。断絶した家系が日本にどれだけあっただろうか。

天皇は政治に口出しできないという憲法上の決まりから、今上天皇の考えをうかがい知ることはできないし、忖度しても想像の域を超えない。どうするべきなのか、皇族の方々の意見を乞うべきであるが、それができないのだから、政治家が知恵を絞って考えるしかない。

個人的には、旧皇族の人たちを皇族として連れ戻すより、女系天皇の方がいいように思える。テレビに出ている竹田なんとかが結婚して子供ができたとして、その子供が新しい天皇ですなどと言われても戸惑うしかない。それだったら、例えば愛子さまのご子息は女系天皇になるわけだが、より天皇にふさわしいのではないか。

以前、保守メディアお抱えの評論家が男系天皇はY染色体がどうのと主張していたが、過去の天皇の系譜をY染色体で受け継ぐ人物だから国民が敬愛でき、女系天皇ではそうではないから敬愛できないなんてことはないのではないか。

このような意見がひとつにまとまるとは思わないが、とりあえずつっこんだ議論はして貰いたい。
女系天皇やその可能性を拒否することが保守ではない。天皇が国体だというのであれば、その国体を守るために真剣に考え、議論するのが真の保守である。

20170530-1

アマゾンのプライムビデオで新しく追加されたテレビ番組をチェックしていたら、「笑ゥせぇるすまん」が追加されていた。子供の頃、TBS系列の「ギミア・ぶれいく」で放送されていたものをよく見ていた。「ギミア・ぶれいく」では糸井重里の徳川埋蔵金探しが好きだったが、「笑ゥせぇるすまん」も好きだった。
以前にケーブルテレビで放送されていたものを録画していたのだが、オンデマンドで見られる方がCMを飛ばす必要もなく便利でいい。だから最初の何話かだけ見てみた。
ちなみに、私は藤子不二雄Aの漫画はあまりすきではないのだが、「笑ゥせぇるすまん」だけは文庫版の全5巻を持っている。

見たことは見たのだが、昔に毎週楽しみにして見ていたときほどは面白く感じなかった。今さらだが、喪黒福造はメチャクチャ悪いヤツで胸クソ悪くなる。
喪黒福造はターゲットと決めた人物にサービスを提供するわけだが、およそ守れない条件を出してそれを破ったときに酷い罰を与える。もしくは、ターゲットがサービスにのめり込むよう仕向けて破滅させる。
いずれにしても、誰もが絶対引っかかるようなことをする。たまに芸能人のドッキリ番組で、胸を強調した女を登場させ、チラ見した芸人に対して罵声を浴びせてビンタするというのをやっているが、「誰でも絶対見るやろ」と思わずにはいられない酷い状況である。
喪黒福造はずっとそれをやっている。

しかも喪黒福造のタチが悪いのは、大して悪いことをしていないのにターゲットを酷い目に遭わせることだ。
第3話の「ともだち屋」に出てきた主人公は、勤め先に友人がひとりもおらず、誰にも相手にされない男だったが、喪黒に女友だちを紹介すると持ちかけられる。写真を渡され、デートのシミュレーションと称してテープレコーダーと会話をさせたりしたあと、デートの待ち合わせの公園に呼び出す。しかし、公園のベンチに座っていたのは女の人形で、喪黒がリモコンのスイッチを押すと「きゃー痴漢よー」と声を出した。慌てた主人公はその場から逃げ出すが、公園にいた人たちに捕まってボコボコにされていた。
友人や彼女がいない人物をおちょくった挙句、最後は痴漢に仕立て上げてボコボコするわけだが、この主人公はなんの落ち度もない。喪黒福造は主人公を最初からハメようとして接近し、適度にイジワルしておちょくってから痛い目に遭わせた。
性根の腐った悪いヤツに罰を与えるのならともかく、目的が分からん。

喪黒福造はほとんどが最初からハメる気満々で行動している。漫画に出てくるヤツらで一番悪いのはコイツである。
子供の頃は面白かったが、大人になってから見ると同情する喪黒の被害者ばかり出てくるので楽しくなくなってしまった。

喪黒福造のように、人を貶めようとやる気満々のヤツは嫌いだ。前川喜平とかいう前の文部科学事務次官も喪黒福造に似たような感じがする。最初から首相や官邸の人間をハメようとやる気満々である。
どちらかというと、喪黒福造に出会い系バーにはまり込むよう仕向けられ、最後は破滅するキャラクタに思えるのだが。

国連の特別報告者として日本を貶めようとしているカリフォルニア大学アーバイン校のデービッド・ケイも相当腹黒そうだ。
今日の産経新聞が報道していたが、こいつは日本を訪れて日本にこれほど深刻な人権侵害があったと国連に以下のような内容の報告書を提出するらしい。

テレビ局に対して電波停止措置を政府が取れるとの政府見解はメディアへの脅迫であり、放送法第4条は撤廃せねばならない。
慰安婦問題など過去の重大な人権侵害案件を検証するために国連の特別報告者を招かねばならない。
慰安婦問題で元朝日新聞記者の植村隆へのバッシングを批判しなかった日本政府は問題であり、元記者の人権が著しく侵害された。
秘密保護法を改正し、報道関係者への萎縮をなくし、指定事項を適切に定義する必要がある。
沖縄で抗議活動を行った人物が不当に勾留されるなど人権侵害が行われた。

日本政府の意見をまったく聞かず、特定の市民団体やメディアの意見にのみ耳を傾け、日本を人権侵害国家として貶めようとする気満々である。喪黒福造ばりにターゲットを貶めようとするヤツを、日本政府が招いたこと自体が間違いだった。

コイツは日本政府が人権侵害を日常的に行っていて、それを改善するために法律を変えろとか、教科書検定を変えろとか内政干渉をしている。まるでそれが日本のためになるかのようであるが、余計なお世話である。人のためにやっていると見せかけて破滅に追い込むつもりじゃないのか。

日本国内で、自身の人権が侵害されていると感じている人は一体どのくらいいるだろうか。朝鮮学校に補助金を出さないことを不満に思う在日朝鮮人やそのシンパはそうかも知れないが、日本人の人権が侵害されているとか、北朝鮮や中国という存在が近くにあるのに、鼻で笑ってしまうような主張だ。北朝鮮や中国といった遙か下の底辺を見て「自分たちはそれよりマシ」だと思っているわけではない。程度の違いではなく、質の違いだ。

こんなアホみたいな国連人権理事会の訪日報告書に付き合う必要などないだろう。こんなもんにマジメに付き合ってもいいことはなさそうだ。
組織犯罪処罰法改正案に文句をつけていた国連の特別報告者もいたが、国連自体が機能不全の組織であり、マジメな国に文句を言うことしかできなくなっている。
こんな連中に貶められるのは実に腹立たしいが、言うべきことだけは言って、あとは相手にしないに限る。こんなもんにマジメに対応しても、一部の人間が「オーッホッホッホッホッ」と高笑いするだけである。

20170529-1

台湾という言葉をキーワードにHDDレコーダーで自動録画されるようセットしていたら、KBS京都で放送されている「超特急と行く!食べ鉄の旅
台湾編」という番組が4月から勝手に録画されるようになった。
調べてみると、テレビ埼玉や千葉テレビ、テレビ神奈川、サンテレビといった独立放送局で放送されているらしい。

タイトルで勘違いしたのだが、台湾高速鉄道(台湾の新幹線)で移動して駅弁でも食うのかと思っていた。実際は、超特急とかいう聞いたことのない日本のアイドルグループが台鉄(台湾鉄道)に乗って駅弁を探しに行くという内容だった。

台鉄に乗る企画はいいのだが、超特急というグループがどうにも受け入れがたい。見た目が韓国のアイドルみたいで、大学生のようなノリでアホなことを喋っているのを見ると、本当に韓国のアイドルかと見紛ってしまう。
コイツらのなにがアホかというと、毎回駅弁を探すミッションを与えられるのだが、現地の台湾人に質問するのにスケッチブックに絵を描いて説明していたことだ。絵ではまったく伝わらなかったが、絵に添えられている漢字を見て意味を理解する台湾人がほとんどだ。
漢字で伝えたらダメなどというルールはないのだから、最初から漢字で書けばいい。「太陽餅」を伝えるのに、「太陽」の絵と「餅」の絵を描いていた。「太陽餅」は台中の名物で、なんとか台中駅に辿り着いていたが、テレビで見ていてイライラせずにはいられなかった。
漢字は表意文字であり、日本人が台湾に行けばなんとなく意味が分かる中国語が多い。その逆も然り。中国がまったくできなくても、漢字だけ書いていればなんとなく意味が伝わる。

演出なのか素なのか知らないが、ちょっとアホなアイドルにイライラしながら番組を見ている。これまで、先に出てきた台中駅のほか、新竹駅や台南駅が出てきた。新竹も台南も駅舎は日本統治時代のものが今も使われていて、新竹駅は完成から104年間そのまま利用されていて、台南駅は1900年に完成後、1936年に今の駅舎ができ、以後70年使用されている。

台湾人は歴史のある古いものを大切にする気質がある。台湾鉄道ではメジャーな駅のみならず、地方の小さい駅でも日本統治時代のものがそのまま使われていたりするし、彰化市にある彰化扇形庫という扇型の車庫も日本統治時代のものだ。
超特急の食べ鉄の番組でも駅舎や彰化扇形庫が日本統治時代のものだと紹介されていた。

それ以外にも、台南にある林百貨、台中にある宮原眼科など、日本統治時代の建築物が名前もそのままで商業施設に改装されて使われていたりする。

日本統治時代のものを「日帝の遺物」としてことごとくぶっ壊すどこかの半島とは違うのが台湾だ。

そんな台湾であるが、日本統治時代をよく思わない人たちもいる。台湾では日本統治時代を「日治」と呼ぶか、「日據」と呼ぶか意見が分かれる。前者は統治、後者は占領の意味である。
日本統治時代を「日據」とし、暗黒時代だとする人は、その多くが外省人だ。第二次大戦後に中国の国共内戦で敗れ、台湾に敗走してきた国民党やその関係者である。
近年は本省人と外省人の区別が段々と曖昧になってきており、外省人だから反日だと決まっているわけはなく、本省人だから親日だというわけでもない。ただ、大陸に親近感を覚える連中は極めて反日傾向が強い。

先月、台南市にある八田與一の銅像の首を切り落とした李承龍という台北市議がいたが、28日の夜に台北市内の逸仙国小(小学校)に忍び込み、入り口に鎮座する狛犬2体をぶっ壊したのだという。逸仙国小は神社の跡地に建てられた小学校で、100年前から狛犬が地域住民を見守っていた。

台湾では八田與一像の斬首事件以後、日本統治時代にまつわるものが幾つか壊された。
台北市の北投、丹鳳山にある岩に「台湾よ
永に幸あれ」と誰かが日本語で彫った「台湾幸福石」と「弘法大師紀念碑」が破壊され、以前このブログで紹介した六氏先生の記念碑である「故教育者姓名紀念碑」も赤いスプレーでバツ印を付けられた。

台湾で祀られる日本人 (2/12)

いずれも、日本や日本統治時代をよく思わない連中の仕業と見られている。どうしようもない連中だ。

小学校の狛犬をぶっ壊した台北市議に対し、台湾で有名な李茂生という台湾大学教授が「八田與一像、狛犬のあとは、台湾総督府か?」とFacebookに皮肉を書いていた。日本の名残をすべて浄化すれば大中華文化が得られるのかと言いつつ、台湾統治に関わったオランダやスペインと同様に清も中華ではない(清は漢族ではなく女真族の国)から大清帝国の遺物も取り除かねばとあった。過去の遺物を取り除いていてはキリがないということである。
まあ、狛犬をぶっ壊した反日市議は日本の遺物だから壊しただけなのだろうが、この教授が言うように、ならば台湾総督府も台湾鉄道の多くの駅舎も全部ぶっ壊す必要がある。

過去の遺物をぶっ壊したがるのは大陸にいる中国人の特徴だ。毛沢東は文化大革命の名の下に建築物から文化まで古いものをほとんどぶっ壊した。だから、中国には歴史はあっても、古いものは極端に少ない。

「温故知新」(故きを温ねて新しきを知る)とは論語にある言葉であるが、大陸の中国人やその信奉者はそれも忘れてしまったらしい。古いものを大切にせず、なにも学ばず、気に食わないという理由でぶっ壊す。日本統治時代が気に食わないとしても、その遺物を片っ端から壊すことになんの意味があるのか。その遺物があることで学ぶことも多いと思うのだが。

失われたものは戻ってこない。古いものを大切にする台湾人は知っている。知らないのは中国に毒された一部の人間だけだ。

20170528-1

元アルゼンチン代表のサッカー選手であるカルロス・テベス(33)は、現在、中国スーパーリーグの上海申花に所属している。33歳とはいえ、マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティ、ユベントスでプレーしていた超一流の選手が中国でサッカーをしていることに変な感じがするが、今年1月に年俸47億円で加入したと聞けば合点がいく。47億円という年俸は、メッシやクリスティアーノ・ロナウドを超える世界最高額だという。

大のサッカー好きである習近平が中国サッカーの強化を打ち出していて、さらに中国のサッカーリーグはカネを持っている企業ばかりなので、札びらで有名外国人選手を呼んでくる。テベスのようにカネが好きな選手は中国に移籍する。いくらカネを積まれても、粗暴な選手が多い中国リーグで怪我をしたくないと思っている選手や、ある程度のプライドを持ち合わせている選手は中国には行かない。

カネで有名選手を呼んでおきながら、あとになってカネを支払わないという問題も多発する中国リーグであるが、テベスはそのリスクはあまり顧みず中国に行ったようだ。カネに流されたテベスを悪く言うサッカーファンは多い。
そんなテベスは中国にペコペコしているのかと思いきや、そうでもないらしい。先日、スペインのテレビ局の取材に対し、テベスは中国サッカーの将来について「50年経っても欧州のチームと渡り合えることはないだろう」と語ったという。
サッカー自体やファンのレベルが欧州と比べれば異質で、50年経っても進歩しないままだと言い放ったのだ。

テベスは中国人サッカー選手についてこうも評していた。
「中国の選手はすごく荒々しいというわけではないが、繊細さを欠いていてがさつだから、意味もなく蹴ってダメージを与えてくる」

「繊細さを欠いてがさつ」とは、まさに中国人の形容にピッタリである。中国人が大雑把であることはイメージ通りだろう。がさつで自己中心的、人のことを考えないのが中国人だ。

今月、奈良県が奈良市の奈良公園で鹿に噛まれるなどした人が2016年度に121人いて、過去最高に上ったことを明らかにした。
121人のうち、なんと7割超の88人が外国人で、しかもうち77人が中国人なのだという。鹿で怪我をした人全体の63%が中国人とは異常事態である。

日本の話なので、日本人が多いのは分かる。ただ、外国人のうちの9割が中国人であるのは異常だ。中国人は粗野でがさつだから、鹿せんべいを買ったのになかなか与えないなど、奈良公園の鹿に対してイジワルをしてそうな感じがする。
「奈良公園の鹿はお辞儀をする」と外国人の間で評判になったが、鹿がペコペコ頭を下げるのは、鹿せんべいが欲しいからではなく、角を見せて「さっさと寄越せ」と威嚇しているらしい。それを面白がって鹿をおちょくっていると、鹿に角で突かれたり、噛みつかれたりする。特に8月から11月にかけて発情期のオスに餌を与えずおちょくっていると攻撃してくるという。

奈良公園での中国人の行動にいろいろ問題がありそうには思うのだが、実際はそう単純でもないらしい。奈良公園で鹿に噛まれたり角で突かれても、全員が公園事務所や警察に連絡するわけではない。自分で消毒したり絆創膏を貼ったりして済ませる人が多いはずだ。
ところが中国人は、鹿に怪我をさせられるとかなりの確率で大騒ぎするのだという。中国では毎年2000人以上が狂犬病で死ぬ。狂犬病は感染して発病すると絶対に治らず死んでしまう恐ろしい病気だ。

日本は狂犬病の発症が60年以上ない狂犬病清浄国で、そこらへんの野良犬や鹿、コウモリなどの野生動物に噛まれて狂犬病になることはあり得ない。だが、中国人は日本が狂犬病清浄国であることを知らないから、奈良公園で鹿に噛まれて救急車を呼んだりするのだ。中国では自分勝手な飼い主が多いから、狂犬病の予防接種を受けさせないばかりか、狂犬病ワクチンのニセモノも多く出回っているというメチャクチャな状態になっている。中国で犬や野生動物に噛まれることは、狂犬病に感染する可能性が高いのだ。
だから、鹿で怪我をした121人のうち77人が中国人なのは、中国人ばかりが騒ぐから割合的に大きくなっているだけかも知れない。

日本が狂犬病清浄国であるのは、1950年に狂犬病予防法が制定され、犬を飼っている人には1年に1回、3千円ほど負担して狂犬病の予防接種が義務付けられているからだ。
にも関わらず、半世紀以上狂犬病が発生していないことや、「自分の犬が可哀相」などというバカげたことを理由にして狂犬病の予防接種を飼い犬に受けさせないバカな飼い主がいる。もちろん法令違反だが、こういうバカが増えると、なにかの拍子に外来生物から狂犬病が持ち込まれたとき、感染が拡大する可能性がある。

狂犬病清浄国・地域とされるのは、日本以外ではオーストラリア、ニュージーランド、アイスランド、フィジー諸島、ハワイ、グアムの6つしかない。
台湾も日本と同様に半世紀以上狂犬病清浄国であったが、2013年に野生動物に感染が確認され、清浄国ではなくなってしまった。なにがあるか分からない。

近頃の日本は、日本人らしさが失われた人が多くなり、自己中心的で身勝手な日本人が増えた。粗暴な日本人も増えたように思う。
これは日本人の中国人化である。中国人を下に見て、中国人を嫌っておきながら、その一方で中国人と同じように振る舞う日本人が多い。

「狂犬病ワクチンなんて摂取しなくても大丈夫」―― 犬は大丈夫かもしれないが、飼い主の考え方は大丈夫ではない。中国みたいな国に住みたくなければ、決められた最低限のルールは守らねばならない。

20170526-1

安倍首相がG7のサミットでイタリアへ赴き、昭恵夫人と楽しそうにしている様子をFacebookにアップするなか、日本では安倍首相のお友だちが運営する加計学園に関する疑惑で盛り上がっている。

真偽や出処が分からない怪文書が出てきて、そこには総理や官邸の最高レベル(菅官房長官)の意向が働いて加計学園の獣医学部新設が認められたというズバリそのものの記述があった。政権を追い詰める側にとっていかにも都合のいい文書であるが、文部科学省は文書の存在を否定。
すると、前川喜平という前の文部科学省事務次官が出てきて、くだんの文書について自身が現職中に受け取り、保管していた資料だと主張した。

これだけ見ると、文部科学省の事務方トップだった人物が勇気を振り絞って真実を明らかにしようと告発したように見えるが、ものごとはそれほど単純ではない。
前川喜平という人物は、文科省の天下り問題で責任を取らされ、事務次官辞任に追い込まれた人物だ。せっかく上り詰めたポストからはしごを外れたうえ、自分の天下り先確保もままならなかった。退職金は8000万円貰えたが、安倍政権への恨みがいかばかりか想像がつく。

出所不明の文書8枚について、提供元が明らかになっていない。もしかするとこの前川喜平という人物が自分で作り、「オレが事務次官だったとき見た」と自作自演で言い出したのかも知れない。首相官邸への意趣返し、抗戦である。

本人は記者会見で、「引責辞任は自分で申し出たものであり、首相官邸に対して逆恨みする理由などない」とドヤ顔で宣っていたが、そのあとに菅官房長官が定例会見で「当初は責任者として自ら辞める意向をまったく示さず、地位に連綿としがみついていたが、世論の厳しい批判に晒されて最終的に辞任した方」と評されていた。
まるで言い分が違うが、まあ普通に考えると「恨んでいる気持ちなどない」という言葉を額面通り受け止めることはできない。

野党は前川喜平・前事務次官の証人喚問を要求し、与党側がそれを拒否する構えになっているが、森友学園の籠池理事長のように証人喚問すればいい。どうせ水掛け論になってなにも明らかにならないだろうが、もしかするとものすごい証拠が出てくるかもしれない。本人がOKと言っているのに、与党が拒否すればなにかあるのではないかと勘ぐられても仕方がない。

読売新聞に前川喜平・前事務次官は歌舞伎町の風俗である出会い系バーに頻繁に出入りしているという記事が掲載された。男は有料で女はタダという合コン居酒屋みたいなものであるが、早い話が女が売春をするためにあるような風俗だ。
前川は事務次官時代に出会い系バーに出入りしていることを注意されていたという。官邸側はその事実を把握しており、読売新聞にその情報をリークし、前川の評判を落とそうと画策したと一部メディアが報じている。
首相官邸がなにがなんでも前川を蹴落とそうとしているのであれば、実にアヤシイ話である。

ただ、繰り返すが前川という人物は信用ならない。
役人トップなら天下りの斡旋くらいするだろうし、別に出会い系バーで買春相手を漁っていたとしても別に構わない。どうしても受け付けないのが、出会い系バーに通いつめていたことについて「女性の貧困問題について調査していた」と説明していたことだ。
売春の場となる出会い系バーに出入りする女は、貧困家庭に生まれたとか、カネに困っていることが多い。それを調査するために文科省の事務方トップがわざわざ実地調査、しかも幾度となく行ったなどと誰が信じるだろうか。
菅官房長官も、「常識的に、教育行政の最高責任者がそうした店に出入りして、女性に小遣いを渡すようなことは到底考えられない」と語っていたが、そのとおりだ。

私はこういう"ええカッコしい"が嫌いだ。どうしてこのようなアホみたいなウソをつくのか。週刊新潮が出会い系バーの常連の女から証言を取ったところ、客はホテルでの売春目的で来ていて、前川は週に3~4回の頻度で来店していたという。ついでにいうと、黒髪で清楚な女がタイプだという。
前川は来店していた女に小遣いを渡したというが、カネを渡してなにをしていたのかは容易に想像がつく。

素直に「出会い(売春)目的で歌舞伎町の出会い系バーに出入りしていましたよ」と言えば、ほかの発言も信用できそうなのに、こういうところでいいカッコをしてしまう。「貧困調査を行い、お小遣いを渡したこともあります」などと言うから、全部信用できなくなる。
「オレはドスケベで、60超えても精力絶倫で、ウソもつかない」と宣言すればよかった。「私はスケベではなく、常に教育のことを考え、貧しい女性を助け、ウソもつきません」では、聞かされた方はシラけてしまう。

自分の性癖や性欲について恥ずかしいところがあるのなら、マスコミの前に出てこなければよかった。いいカッコをして自分をよく見せるというウソをついているのに、一方ではウソ偽り一切ないと言われて誰が信じるのか。自分を悪く見せないようにしつつ、首相官邸を追い落とすのはいかにも都合がいい。本来なら、肉を切らせて骨を断つ作戦でなければならなかった。
そこまでの覚悟がないのだから、主張が全部ウソくさく見えるのである。

自分をよく見せたいというウソつきの話は信用できない。

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