先っちょマンブログ

2017年06月

20170630-1

今週発売の週刊新潮で、自民党を離党した豊田真由子議員に関する秘書へのパワハラ事案の続報が報じられた。今回新たに公開された暴言では、「豊田真由子様に向かって、お前のやってることは違うと言うわけ?あたしに?」というものがあった。国会議員さまに向かって口答えする気かという発言だ。
ミュージカル調で問い詰めるものがまた出てきたほか、「あるんでちゅかあ!」と赤ちゃん言葉で叫んでいるものもあった。

クセが凄すぎる議員に笑わずにはいられない。週刊誌がスクープネタを小出しにすることはよくあるから、来週もまたなにか出てくるかも知れない。刑事事件に発展すれば離党では済まず、議員辞職を迫られることは間違いないので、豊田議員は死んでも元秘書と和解せねばならない。
圧倒的に元秘書有利であるが、家族を脅すなどしてこうなったのは自分のせいだし、録音されていることを考えずにバカな行動を取り続けたのだからしょうがない。国会議員に向いていないヤツは辞めるべきである。

ここのところ、自民党には逆風が吹いている。
豊田議員のパワハラ問題に加え、週刊文春は下村博文・幹事長代行に対する加計学園からの政治献金疑惑を報じた。
自称イクメン議員だった旦那に浮気された金子恵美・総務政務官は保育園への子供の送迎に公用車を使ったと叩かれた。無職の旦那がいるんだから、そいつに任せておけばよかった。

逆風の極めつけが稲田朋美・防衛相である。
27日(火)に東京都板橋区で開かれた自民党候補の集会で、稲田防衛相は立候補者について「2期目の当選は大変ですから、防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」などと発言した。
公職選挙法や自衛隊法では、公務員や自衛官の政治活動が禁じられており、さらに自衛官の上に立つ防衛大臣などの閣僚もその立場を利用しての政治活動が禁じられている。大臣やら政務官などに就く有名な政治家が候補者の応援に来ることはよくあるが、立場は「応援弁士」であって、「○○大臣」などではない。

稲田防衛相の発言は極めて問題であり、すぐに撤回されたものの、撤回したからいいというものでもなさそうだ。
だが本人は今日の記者会見で「防衛相としての職責を果たしてまいりたい」と、防衛大臣の辞任も議員辞職も否定した。

稲田防衛相は弁護士出身で、公職選挙法などを知っていて当然のように思えるが、本人に言わせると「あくまで自民党の国会議員として応援演説に行った」とのことらしい。
人のことを「ぶち殺す」と脅迫し、あとで「撤回します」などと言って済まされるような話ではないのだが、自身が口を滑らせたことは自分で大甘裁定をするようだ。

この件について、稲田防衛相は27日夜に安倍首相に電話で報告済みなのだという。それでこういう結果になったということは、安倍首相は自分が可愛がっている大臣を咎めるつもりはないらしい。

稲田防衛相はかつて産経新聞やそのオピニオン誌の正論に保守的な論文を出すなど、保守派の論客としてブイブイ言わせていた。そこらへんが安倍首相に気に入られたのだろう。
保守派論客としてはいいとしても、正直、政治家として適正なのかは疑わしいところがある。論文では意気揚々としていても、国会答弁ではシドロモドロになるなど弁護士らしからぬ答弁を繰り返し、挙げ句の果てには涙目になる始末。
そんなヤツは政治家には向いていない。政治家たるもの、ハッタリをかましてウソでも堂々とつくタイプか、菅官房長官のように付け入る隙をあまり与えないような淡々とした口調で応えられるようなタイプでないといけない。
ちょっと責められればうろたえ、選挙の応援に行けば余計なことを口にしてしまう。しかもちょっとした舌禍では済まされないようなことをしれっと喋ってしまう。

稲田防衛相は「将来の女性総理大臣候補」などと目されていたこともあったが、総理大臣など到底務まらないことがよく分かった。
しかしそんな稲田氏でも、安倍首相は自分が政界に連れてきたという自負があり、自身の保守的思想に近い思想の持ち主だからお気に入りなのだろう。

しかし、保守だったらなんでもいいというわけではない。森友学園の籠池泰典のように上っ面で保守をやっていた詐欺師がいて、それに安倍サン夫婦がコロリと騙されたことを本人は忘れてしまったのか。
自分の秘蔵っ子かなにか知らないが、政治家としての資質に欠けるのだから、もうそろそろ三行半を突きつける時期に来ている。任命責任とやらがあるので、そう簡単にはいかないのだろうが、贔屓にしている議員を露骨に庇うのはよくない。当選4回の稲田サンが防衛大臣になったのも、単に安倍首相に贔屓されていたからだろう。反安倍側について干された野田聖子とエライ違いだ。

こういう贔屓は有権者に見透かされる。有権者は思想の良し悪しより、ちゃんとしてそうな政治家を選びたいわけで、少なくとも今の稲田防衛相はちゃんとしている政治家ではない。

自民党が躍起になっている東京都議会選など、地方民の私にとってみればどうでもいい話で、このまま安倍政権で憲法改正まで漕ぎ着けられるかの方がよほど気になる。
昔からお友だち人事とか論功行賞の内閣はダメだと言われていたが、第2次安倍内閣発足後、5年経ってそれが如実に出てきたような気がする。こんなことやご本人の加計学園問題などが度々起こるなか、安倍政権はこれからもしばらく続けられるのだろうか。

安倍首相は稲田サンがお気に入りなのかも知れないが、彼女には前のようにクールジャパン戦略担当とか、どうでもいい特命担当大臣でもやらせておいたままにすればよかった。政治家の資質に欠ける人に防衛大臣という要職を任せるから問題を起こすのであって、どうでもいい大臣なら選挙の応援で自衛隊が云々とは言わなかったに違いない。

20170629-1

先週の21日、韓国文化観光研究院が公開したデータを元に、聯合ニュースが「外国人観光客でもっともケチなのが日本人」だと報じた。

【朝鮮日報】訪韓旅行客 財布のひもが最も固いのは日本人=中東が支出額トップ (6/21)

韓国文化観光研究院が1万2000人を対象に行った調査によると、中東の観光客の旅行費用はひとり当たり2593ドルでトップ、日本人は813ドルでダントツで最下位だった。
日本人は韓国のりなど食品ばかり買うとの結果だった。

この費用に宿泊費が含まれるのか不明だが、多分含まれるのだろう。観光で2泊して200ドル使ったとすると、お土産や食事に600ドル使っていることになる。まあ、そんなもんだろう。
中東の連中は、美容整形や医療目的で訪れている人もおり、1割が1万ドル以上使っている。そのために平均を押し上げられた。しかも、1万2000人の調査対象のうち、中東の人間は135人しかいない。調査対象の1%くらいしかいないヤツらの平均値はあまり参考にはならない。日本人は中東の人間より圧倒的に多く韓国を訪れているのだから、消費総額では中東を遥かに上回っている。
聯合ニュースやその記事を配信した朝鮮日報は日本人をケチ呼ばわりしたかったに違いない。

日本人がケチ呼ばわりされて腹立たしい限りだが、韓国で大してカネを使わないのは確かだろう。
かつては美容整形のために韓国に行ったヤツも多いらしいが、中国人ですら整形や医療目的での渡航が減ったわけで、日本人で韓国で整形しようと思うヤツは相当勇気のあるヤツだ。だとしたら、韓国でカネなど使うわけがない。
この円安の時代に、ブランド品をわざわざ韓国で買う必要性もない。

昨年仕事で韓国に行ったとき、お土産として地元のスーパーでコチジャンと韓国のりを買っただけだった。コチジャンはまだ残っているし、韓国のりも食べ切れなくて捨てた。韓国のりは空港で買うとバカ高いが、スーパーで買うと安い。それ以外に、自分用に雑貨屋でタブレットを入れる韓国製のクッションバッグを買ったくらいか。
あとは食事だけだったので、あまりカネを使う必要がなかった。

当然である。中国人は韓国で平均2000ドル使っているが、中国人は化粧品や家電を買う。ところが日本人にとっては化粧品も家電も、韓国で売っているものは日本の下位互換のものばかりだ。化粧品ならともかく、家電になると保障もなし、電圧も違うものを買う必要がない。必然的に韓国のりばかりになる。

この2週間で2回台湾に行ったが、台湾でも似たようなものだ。ただ、韓国よりはカネを使った。私はカバンが好きなので、台湾に行くたびにカバンを買う。台北と台南でそれぞれ3万円ずつくらい使って帆布カバンを買った。わりと高めの台湾茶も買った。
あとは嫁さんに頼まれて、日本で買えないような食材を地元スーパーやカルフールなどで購入し、台湾のCDも買った。
2回行って、それぞれ5万円ずつくらい使ったが、せいぜいその程度だ。正直、高額なものがない。
空港に大陸からの観光客がいて、中国人には台湾でも家電を買って帰るカッペみたいなのが未だにいたが、日本人で家電を韓国や台湾で買って帰るヤツなどいないだろう。

台湾や韓国に行けば、日本の買いもの環境がいかに優れているかを実感できる。台湾や韓国のスーパーや雑貨屋を見ても、日本と比べて特に安いものはない。すごくいいというものもなく、日本人は日本では買えないものか、日本で買うと高いものだけ買っていくにとどまるのも当然だろう。
日本で売られているものは種類が豊富でかなり安い。台湾の場合、個人商店のような小売店が多く、なにか買うのに多くの選択肢はない。価格も安いわけではない。

台湾や韓国で買いものをすると、日本のありがたさが分かる。たくさんの種類があり、それなりに安いものを買うことができる。
そのうえ、ドラッグストアなど外国人観光客が来そうな小売店には免税レジがあり、その場で消費是の免税が受けられる。台湾の場合、同じ日に同じ店舗で2000元(7400円)以上使えば5%の免税が受けられるが、百貨店ならサービスカウンターに行かねばならないし、店によっては空港で免税処理をせねばならず面倒臭い。観光客に対してあまりフレンドリーではない。

それに対し、日本のドラッグストアや家電量販店は品揃え豊富で安いうえにその場で免税が受けられるのだから、外国人が購入して当然だ。しかも、日本で販売されている商品は海外に比べて洗練されたものが多く、ハズレが少ない。

日本では中国人の爆買いが減って外国人観光客のひとり当たりの単価が下がったが、相変わらず生活必需品を中心に外国人に売れている。免税措置などを日本政府が推し進めていることのほか、各小売店がそれぞれ努力しているからだ。
その一方、韓国ではTHAAD問題で中国人が減り、日本人に来てほしいくせに日本人がケチだと文句を付ける。魅力的な商品や購買意欲をそそるような小売店がないなど、自分たちの努力が足りないことを棚に上げ、他人を腐すことしかしない。

いいことは自分たちのおかげ、悪いことは他人のせいにするその性質を直さないと、韓国は韓国立国としていつまで経っても向上しまい。
問題を見つけ、改善することがものごとをよくするための基本なのだが、それを分かっていない韓国の観光業は未来永劫なにも変わらないままに違いない。

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23日(金)に台中最大の夜市である逢甲夜市に行き、0時前になったのでホテルに帰るためにタクシーを拾った。
韓国のタクシーはヒュンダイの高級車ばかりで乗り心地がいいのが多いが、台湾のタクシーはボロいのが多い。トヨタのウィッシュのようなワゴンタイプの車は新しいのがまだ多いが、セダンタイプのタクシーは古いものが多い。

台湾のタクシーの謎として、ボロいセダンのタクシーは大体がシートに木の玉が連なったのが敷かれている。なんという名前のものか知らない。蒸れを防止するものらしいのだが、座り心地がいいわけでもない。
逢甲夜市で拾ったタクシーは、ボロいセダンで木の玉のシートが敷かれてあるハズレのコンボだった。

15分くらいで降りるからまあええわと思っていたら、60歳くらいの運転手が中国語で話しかけてきた。「どこから来たの?」と言っていることは理解できた。
「日本(リーベン)」と答えればよかったが、とっさに訊かれたので「えーっと」と言うと、運転手がその様子を見て「リーベンリーベン」と言いながら分かったような顔をしていた。

日本人は「えー」とか「あのー」と言い過ぎるきらいがある。プレゼンでは「えー」とか「あのー」という言葉はよくないとされており、実際話が聞き取りにくくなるし、冗長な感じがする。
台湾のバラエティ番組を見ていると、日本人のマネをする場面で大体が「アノ~」「スミマセ~ン」と言っている。
中国人はあまり「あのー」とか「えー」に当たる言葉を言わない。だから、私が「えーっと」と言った時点で運転手は日本人だと分かったのだ。

どの言語にも「えー」とか「あのー」に当たる言葉がある。英語で「Umm」などの言葉はフィラー(Filler Words)と呼ばれ、会話を埋めるための余計な言葉だとされている。英会話が上達すると、なるべくこのフィラーを使わないよう言われる。
ただ、日本人の性質として、言葉を慎重に選びたいとか、自分が喋るときなのに黙っているといけないと感じてしまう。しかし、海外では「えー」とか言うくらいなら黙っておいた方がいいらしい。

台湾でスーツを着ていると台湾人と思われることは殆どないが、クールビズの格好をしていると店員から中国語で話しかけられることが多い。レジで話かけられる内容は殆どが「袋は必要ですか?」なのでとりあえず「不要」だと言っておけばいいが、明らかに袋以外のことを話しかけられたり、カバンを見ていて店員になにか説明されると返す言葉に困る。口ごもって「あー」とか言っていると、「日本人ですか?」と日本語で訊かれることがたまにある。台湾は戦前を生きた年寄りが日本語ができるが、若い人でも日本語を習っている人がいて、そこそこ日本語で話ができたりする。

私を含め、日本人は外国語を話したがらない人が多い。自信がないからだ。しかし台湾人は片言でも積極的に日本語や英語で話をする。外国語を習得するには、文法を習うことよりも、アグレッシブさを学んだほうがいいと思う。
私もちょっとくらい中国語で会話できればいいと思うのだが、なかなかうまくいかない。日台交流は容易ではないのだ。

26日(月)の夜、台中市街にある一中商圏という夜市のような屋台が並ぶ場所に行ってきた。
シューマイやラーメンを売る店があり、そこでシューマイを食べた。店先に色とりどりのシューマイが並べられていて、自分でせいろに取るとその場で軽く蒸してくれて食べられる店だ。

そこでシューマイを食べていたら、私の前のテーブルに座っていた若い男性が店員になにかを訴えていた。どうもその様子から、その店の店員が休みに来ているか、まかないを食べている途中のようだった。
若い男性と店員がなにかを探して「ないわ」と話していた。よくよく見てみると、靴下が短すぎて、くるぶしのあたりが靴にあたって靴ずれが起き、皮が酷く向けていた。絆創膏を探していたのだろう。

私は財布にいつも絆創膏を何枚か入れているので、若い男性が諦めて席に戻ったところで1枚差し出してやった。若い男性は驚いた様子で「謝謝」と何度も礼をする。適当に「不客氣」(どういたしまして)と答えて「もういいから」と手を上げていたら、店員が私が食べていない種類のシューマイを2個くれた。1個15元だから、絆創膏1枚で30元貰ったようなもんだ。
絆創膏は1枚しか渡さなかったが、あとあと考えれば剥がれないように2枚渡せばよかったかと思ったが、あとからもう1枚追加で渡すとなんかやりすぎで気色悪いように感じるので、貰ったシューマイだけおいしくいただくことにした。

向こうが私が日本人だと気がついたかどうかは知らないが、一応ささやかな日台交流はできたのであった。

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海外出張のとき、絶対に日本から持っていくのがシャンプーとボディタオルである。どちらも風呂で使うものだが、海外のシャンプーは髪がゴワゴワするようなよくないものが多いので、日本のものが必須だ。
いつもメリットのリンスインシャンプーを持っていく。旅行用のシャンプーとリンスのセットでもいいが、それだと1週間いると2個必要だったり、何度も出張が入ると何個も必要になる。メリットは手頃なサイズのものが売っているのでちょうどいい。リンスインだから1本で済む。

ボディソープはホテルのアメニティのものでいいが、体を洗うための専用タオルは絶対にいる。ところが、今回の出張で持ってくるのを忘れたため、台中駅近くのショッピングモールにあるダイソーで購入した。
台湾のダイソーは、元々全品39元(142円)だったが、食品に限り49元(180円)になった。店に張り紙がしてあって、読んでみると値段がついていないもの以外は全品49元に値上げするそうだ。
日本で100円で売っているものが、台湾では180円になる。会社員の年収が日本の半分くらいの台湾で誰がそんなもん買うのかと思うが、まあそれでも売れると踏んでいるのだろう。

初めて台湾に行ったのは2012年で、民主党政権下の経済無策のせいで日経平均が8000円を切り、1ドル80円を下回っていた超円高時代は1元が2.6円だった。それが今や円安で3.7円くらいである。両替レートを含めると1元4円と考える。2012年は1元3円でいろいろ安いと思ったが、5年後は1元4円だ。昔に比べていろいろ高く感じる。

台湾は物価が低そうに思えるが、実際はそうでもない。安い飲食店が多いが、スーパーやドラッグストアで買うようなものは日本と同じか高いくらいだ。日本から直輸入された食品や雑貨が多く売られているが、当然日本より高くなっている。
台湾の都市部には光南大批發という日本でいうドンキホーテのような安売りの店があるのだが、そこで洗剤などの日用品を見ていても日本より高かった。

不動産屋に張り出されている台北や台中のマンションを見ていたが、台中市内で3部屋の物件が1600万元から(5800万円から)などとなっていた。台北市内はもっと高く、3LDK1億円超えの物件ばかりだ。
会社員がローンを組んで買うのではなく、親が買い与えることが多いそうだ。もちろんそこに一緒に済む。子供の面倒は引退した親が見て、夫婦共働きするパターンが多いように思う。

台湾の平均年収が日本の半分くらいでも、台湾は多くの家庭は核家族ではなく、さらに共働きだからそれなりの生活ができて、海外旅行に行くなど余暇を楽しむこともできるのだろう。

話をダイソーに戻そう。39元が49元に値上げはいくらなんでも高くし過ぎではないかと思うが、中国生産が多いとはいえ、日本品質を売りにしているのだから勝算があるのかも知れない。
しかし、日本に来れば同じものが108円、29元で買えるのだから、台湾で本当にやっていけるのだろうか。
少し前に、尼崎のダイソーで台湾人と思しき中年夫婦が1万円以上ダイソーで買いものをしていて、後ろで待たされていることにイライラしたが、台湾のダイソーを見れば日本で山ほど買いたくなる気持ちもよく分かる。

そんなダイソーだが、均一価格ながらそこそこの品質の商品を販売するとして、海外でも広く知られている。
もちろん中国でも知られているわけだが、そこに目を付けたのが商魂たくましい中国人だった。数年前、「名創優品」(メイソウ)というブランドが中国で立ち上げられた。
日本のネットでも少し話題になったが、ダイソーと無印良品を混ぜたような商品を取り扱い、見た目がユニクロのような店である。

東京にも小さい店舗があるらしいが、台湾最大の夜市である台北の士林夜市にもメイソウの店舗ができていたので寄ってみた。
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見た目は完全にユニクロである。店内のポップや、外人がポーズを決めている大きなポスター、日本語の宣伝文句、色使いなど、どこから見てもユニクロだ。ダイソー(大創)と無印良品を混ぜた店舗名で、全商品に「日本の会社が監修している」と書かれてある。
メイソウの商品の日本企業が開発、監修しているとも思えない。
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かつて、メイソウの商品にはデタラメな日本語が使われていたが、現在は自然な日本語が使われている。ネイティブレベルの日本語ができる中国人か、日本人そのものを雇ったのかも知れない。

欧米や台湾には「SUPERDRY 極度乾燥(しなさい)」というそこそこ高いアパレルブランドが古くからあり、ヘンな日本語が使われていて、ファスナーに「Japan」などと書いてあったりするが、これを日本のブランドだと勘違いしている台湾人は少ない。イギリスのブランドだと分かっている人が多そうだ。
だが、メイソウは怪しい。ネット情報で知っている人は知っているが、知らない台湾人は日本のショップだと勘違いするだろう。士林夜市に来て店舗に入った日本人も勘違いしていたくらいなのだから。

メイソウは固定価格ではなく、最低価格の商品が59元(216円)なだけで、ものによっていろんな価格が設定されている。いいとは思わなかったが、試しにアイマスクとスーツケースに取り付ける名札を買ってみた。結局使ってはいないが。
商品自体は悪くはなさそうだが、よくもない。「Green」と書かれた黒っぽいアイマスクがあったり、「Rabbit」と書かれたネズミのぬいぐるみがあった。笑わそうとしているのかも知れない。
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こういうのを見ると、ダイソーが49元均一に値上げしてもやっていけるのかも知れない。
日本ではダイソーやセリア、キャンドゥにフレッツなどいろんな百円ショップがあるが、安く買えることをありがたく思った方がいいのかも知れない。

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仕事のトラブル対応で台湾出張中であるが、終末は休みだったので昨日25日(日)に滞在中の台中から台南に行ってきた。私はカバンを集めるのが好きで、特に帆布カバンが大好きなのだが、台南は帆布カバンのメーカーが幾つか集まっている。台南でしか買えないカバンも多く、帆布カバン好きなら台南に行くしかない。

前日に台鉄(ローカル線)の列車の予約をした。台鉄には区間車と呼ばれる普通列車のほか、自強号、プユマ号という特急の2種類が走っている。
より速いプユマ号は前日に取れないことが多く、今回も取れなかったので自強号を取った。台中から台南の2時間で片道363元(1330円)だ。

自強号やプユマ号は全席指定の特急であり、席に空きがないとチケットを購入することができない。当然、座れない立ち客などいないはずなのだが、実際は通路に立っている客がたくさんいるし、なんだったら自分の席に誰か知らないヤツが座っている。指定席券を持っているヤツが来るまで勝手に座っている乗客だ。

台中-台南区間は特急で363元だが、普通車の券を買うと233元(860円)で済む。差額の130元が特急券なのか、指定席券なのか知らないが、普通車の券を買った乗客が勝手に乗っているのである。
そんなことをしていいのかと思うが、車掌の検札でも指定席券を持っていない連中が素通しだったので、これはこれでいいのかも知れない。

私は朝の9時頃に台中駅に行ったのだが、そこは台湾とは思えないほどの異国の光景となっていた。肌が浅黒い人が多くいて、イスラム教徒が纏うヒジャブを被った女も多くいる。かなりの人数のインドネシア人が台中駅あたりをウロウロしていた。
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これらはインドネシア人である。台湾では単純労働者や家事手伝いとしてインドネシア人労働者を受け入れてきた。
台北駅に台北地下街というオタクが集う地下街があるのだが、その一角がインドネシア人向けの飲食店や雑貨店になっており、そこでインドネシア人をいくらか見ることは多かったが、台北以外の土地でこれほど多く見るのは初めてだった。

台中駅でのインドネシア人の多さに驚いたが、もっと驚いたのが電車だ。自分が乗る自強号がホームに到着したとき、車両の通路にインドネシア人と思しき連中が山ほど立っていて、文字通りすし詰め状態だった。よく東南アジアやインドで屋根まで人が乗る超満員の電車を見るが、それと同じようになっていた。
台中駅に到着した自強号からインドネシア人がぞろぞろ降りてきた。自強号は3分遅れだったが、本当にクソほど乗っていたので、遅れるのも分かる気がする。

台南に着いたら着いたで駅前がインドネシア人だらけ。駅周辺の個人商店あたりもインドネシア人だらけ。
観光客が行きそうな場所にはあまりいなかったが、行きも帰りも駅周辺はインドネシア人だらけだった。一体こいつらはなにをやっているのか。

台中や台南で芋洗いのようにインドネシア人がいるのはまだいいとして、このインドネシア人がよくないのは、こいつらは夕方から夜になって涼しくなると、駅前の地べたに車座になって場所を占領してしまうことだ。
夜9時に台中駅に帰ってきたら、駅前の広場がゴミだらけだった。まだ車座になっているのもいたが、食べものの包み紙やらペットボトルがあたりに散乱していた。
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台湾人が往来で地べたに座って飲み食いすることはまずないから、やったのは確実にインドネシア人であろう。以前、台北駅のロビーで数千人のインドネシア人が地べたに座り込んで宴会のように騒いでいることが台湾で問題になったことがある(タイトル画像参照)

これが移民や外国人労働者受け入れの現実だ。特急が超満員になるだけでは済まない。駅周辺でたむろし、地べたに座って飲み食いしてゴミだらけにする。
社会保障があまりなく、生活保護も満足に受けられない台湾では、身体障碍者は市街地でガムなどを販売し、年寄りは路上で乞食のようにカネを恵んで貰っている。そんな国にもインドネシア人が大挙して押し寄せるのだから、安倍首相が移民受け入れをやったら死ぬほど来るに違いない。
日本に移民として移住すれば、働かなくても生活保護が受けられる。インドネシア人は勤勉ではない。基本的に、暑い国の人間は怠惰だし、イスラム教徒なら尚更だ。
日本の社会保障を食いものにし、さらに駅やショッピングモールでたむろし、ゴミだらけにするような連中を日本人が快く受け入れられるわけがない。

安倍首相は人口問題を解決するため、未だ移民や外国人労働者の受け入れ拡大を目論んでいるフシがあるが、一度台湾に来て、台湾がインドネシア人によってどうなっているのか確認することをお勧めする。どうせ大臣なんか来てもいいところだけ見ていくだろうが、台湾鉄道に乗って台北、台中、台南、高雄あたりを見てみるといい。
普通の感覚の人ならば、東南アジアの国から移民や外国人労働者を受け入れる気が失せるのは間違いない。

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