先っちょマンブログ

2017年07月

20170727-1

前にアマゾンのプライムビデオで「グッド・ワイフ」というアメリカの法廷ドラマを見ていると書いた。その「グッド・ワイフ」のシーズン2から、マイケル・J・フォックスが準レギュラーで出演している。いろんな訴訟で主人公と争うことになる弁護士の役だ。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でハリウッドスターの仲間入りをしたマイケル・J・フォックスは、1980年代後半から90年代前半にかけて数多くの映画に主演したが、30歳の頃に発症したパーキンソン病が原因で俳優活動を退いた。闘病について綴った自伝「ラッキー・マン」は世界的なベストセラーになった。
私も買って読んだが、重い病気でもポジティブに捉える彼の考え方はよかった。

しばらくは「スチュワート・リトル」というアニメ映画の声優だけをやっていたが、本格的にテレビ復帰し、いくつかのドラマに出演することになる。「グッド・ワイフ」はそのひとつだ。
パーキンソン病の役者がどう演技するのか気になると思うが、「グッド・ワイフ」では神経疾患を患った弁護士として登場している。マイケル・J・フォックス演じる弁護士は裁判の冒頭で陪審員に語りかける。「神経疾患のせいで手足が震えたり、変な動きをするが気にしないで欲しい」と。

これは弁護士としての常套手段だった。そうやって陪審員の注目を集め、同情を買う。彼は悪徳製薬会社の顧問弁護士をしていたが、神経疾患を抱える弁護士が弁護するなら、製薬会社の言い分が正しいように陪審員は思ってしまう。

「グッド・ワイフ」には腹黒い弁護士や政治家がたくさん出てくる。マイケル・J・フォックス演じる弁護士のほかにも、自身が臨月であることを利用して弁護に利用する女弁護士も出てくる。
陪審員も裁判官も人間だから、弱い立場の人の意見に耳を傾け、ついついその味方をしたくなってしまう。特に病気や障碍でハンディキャップのある人には肩入れしがちになるし、同情される方はそれを利用する。

まったく理解できないことだが、昔から障碍者は心が清らかだと信じ込んでいる人がいる。知恵遅れの場合はどうか知らないが、満足に歩けない、目が見えない、耳が聞こえないというハンディキャップがあることで、どういう理由で心が清らかになるのだろう。
そこらへんは健常者も障碍者も同じだろう。健常者と同じくらいの割合で障碍者にも悪いヤツがいるだろうし、同じくらいの割合で心が荒んでいる。私だったら、健常者に対する妬み嫉みが多く噴出することだろう。

すごくルックスがいい人と、すごくブサイクな人がいたとして、ブサイクな方が性格がいいように思えるが、実際にはブサイクにも性格の悪いヤツが大勢いるし、美人でも性格がいい人も大勢いる。
健常者と障碍者もそれと同じで、健常者だから、障碍者だからというのは心が清らかであるとかいう判断の基準にはなりえない。

それでも人間は、なにかしらのハンディキャップを抱える人とか、大変な人生を歩んできた人を応援したくなってしまう。そういう人たちなら大丈夫だと信じ込んでしまう。極悪な障碍者もいるだろうし、貧乏をして苦労しているから貧乏人に優しいなんてこともない。
乙武はめちゃくちゃ不倫するし、のし上がった貧乏人が貧乏人を蹴落とすなんてよくあることだろう。

だから、他人を信任するにあたって、本人やその周囲の境遇などを参考にしてはいけない。本人がハンディキャップを抱えるかとか、苦労している人生を歩んできたかなどばかり見てしまうと、判断を誤ってしまう。

その典型的な例が今井絵理子だろう。耳が聞こえない長男を持つ母親であることを訴えて国会議員になった芸能人で、当選してから政治の勉強をするとかほざいたアホである。
子育てでいろいろ苦労している人なら、国をもっとよくしてくれるだろうと期待されたはずなのに、国会議員としてなんの成果も残せず、不倫の恋愛をしていると週刊誌に暴露されてしまった。

今日発売の週刊新潮が、今井絵理子と自民党の神戸市議会議員と不倫愛をしているとスクープしていた。ふたりは、ホテルやマンションで一晩過ごしているのを何度も嗅ぎつけられ、新幹線で手を繋いで爆睡しているところを写真に撮られるという脇の甘さ。
橋本健とかいう神戸市議は既婚者であるが、妻とは別居していて、離婚調停も4~5年しており、結婚生活は破綻している。それを不倫だと目くじら立てるのもどうかと思うし、そうでなかったとしても政治家が不倫恋愛をしたくらいでいちいち騒ぐようなものでもない。
しかし、今井絵理子は政治家としてなんの結果も残していない状態で、政治家になって不倫恋愛という不名誉な結果だけを人々の記憶に刻み込んでしまった。

こんなヤツに期待する方が間違っていたのである。子供が障碍者だからといって、シングルマザーとして子育てをしているからといって、立派な親で間違いないとはいえない。仮に立派だとしても、政治家として適しているかは分からない。政治家としての思想や理念をなんら判断せず、「耳が聞こえない子供がいるから」とか「有名人だから」というクソみたいな理由で今井絵理子を国会議員にしたのは有権者である。
自身の選挙期間中、インタビューに対して「選挙期間中なので答えられません」とか「沖縄のことは分かりません」などと回答するヤツに票を入れた有権者は反省すべきだろう。

そんなことで騙される人が多いから、選挙で利用される。政治家に向いていないような候補者でも、有権者がコロリと騙される。候補者や政党からすればちょろいもんだろう。
単純な有権者が多いから、ハンディキャップを抱えたり、子供のことでいろいろ大変そうなヤツを適当に見繕って政治家に仕立て上げることができる。

政治家や候補者の人となりまで知ることは難しいが、少なくとも今井絵理子の件に関しては、本人の問題というより、そいつに投票した有権者の問題に思えてならない。
今井絵理子なんぞに期待を寄せるのも間違っている。こんなヤツはロクな政治活動ができない。せいぜい、派閥の親分の指示に従って国会で投票し、プライベートでときたま色恋沙汰を起こすだけ。
国民はいい加減に学ぶべきである。

20170726-1

相模原市の障碍者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が殺害され、20人が重軽傷を負った事件から今日で1年になるという。
事件は、施設の元職員だった植松聖という男が起こした。植松は事件1年にあたりいくつかのマスコミに手紙を送っており、そのなかで次のような従来の主張を繰り返した。
  • 意思疎通がとれない人間を安楽死させるべき
  • 重度・重複障碍者を養うと莫大な金と時間が奪われる
  • 3年間の施設勤務によって、重度障碍者が不幸の元である確信を持った
  • 責任能力のない人間は罪を犯しても償えないので、罪を犯す前に即死刑にすべき
自分がやったことは安楽死でもなんでもない。恐怖を与えて無残に人を殺しただけだ。
それに、他人の不幸を勝手に決めつけ、それを終わらせてやろうなどという考えは余計なお世話である。

この植松聖という男は、ひとりで生きていけない障碍者を健常者が養うことは時間とカネの無駄遣いであり、自然の摂理に逆らうと主張している。野生の動物ならそうかも知れないが、助け合って生きていくのが人間であり、畜生との違いだ。それを否定するのであれば、人間が人間であることを否定するのと同じだ。
人間のことを霊長類というが、霊長類は動物の首長たるものという意味合いを持つ。そんな人間がそこらへんの畜生と同じでいいのか。

とはいうものの、同じ人間であるのに植松聖に共感する人間がいくらか出てくる。こういう殺人鬼が現れると、共感者が出てくるのは昔から毎度のことで、犯人をヒーロー扱いするヤツまで出てくる。
学校や職場で表立って言わないにしても、ツイッターなどで植松を絶賛する声があがっている。

被害者が一般人ではなく、重度障碍者だというところがミソなのだろう。重度障碍者は惨めな生活だから殺されて当然なのだろうか。
犬のブリーダーが障碍のある子犬を踏み潰したり、保健所送りにするかのごとく、障碍者の人生を終わらせることに正義もなければ、筋が通る理屈もない。他人の人生は他人が勝手に決めるものではない。

とはいうものの、大事件なのにマスコミの扱いが小さく、世間の関心が低いのは被害者が重度障碍者だからであろう。マスコミは報道しにくいし、施設に預けていた家族もマスコミの前に出にくい。
世間のホンネとして、重度障碍者なんだから別にいいじゃないかという思いがあるのかもしれない。遺族である親は「自分が死んだら子供はどうなる」という心配に駆られる必要もなくなったと思われているかも知れない。

私には子供もいないし、親族に障碍者もいない。だから、障碍のある子を持つ親の気持ちはまったく分からないが、重度障碍があるからといって子供が死んでよかったと心から思っている親などいるのだろうか。もしかすると、僅かにはそういう気持ちがあるかも知れないが、すべてではないだろう。

その昔の若い頃、自分の子供がダウン症だったら子供を可愛がれると思うものだろうかと思っていたことがあった。そのくらいの若い時期に、地元の映画館に「ロード・オブ・ザ・リング」をレイトショーで見に行った。
3時間もある映画なので夜の12時くらいに終わって映画館を出ているときに、10歳くらいの娘を連れたオッサンが「面白かったなぁ」と笑顔で話しかけているのを見かけた。女の子はダウン症で、父親と見られるオッサンはパンチパーマで金のネックレスをしていて、いかにもガラの悪そうなチンピラだった。
近寄りがたいチンピラ然としたオッサンがダウン症の娘に映画の話を楽しそうにしているのを見て、「こんなオッサンでも、娘がダウン症であっても可愛いもんなんだな」と思った。
偏見や差別に満ち溢れた考えであるが、正直にそう思った。今でもときどき、そのオッサンと屈託のない娘の笑顔を思い出す。

どんな子供でも、親は無条件に子供を愛するものである。その子供の命を、私刑のかたちで他人が勝手に奪っていいわけがない。
植松聖は被害者の命を奪ったばかりが、遺族の心まで引き裂いた。そんな権利があるわけないし、そんなことが許されるわけがない。

20170725-1

先月からヒアリとかいう南米産のアリが日本の世間を騒がせている。初期に「アメリカで年間100人が死んでいる」と誤った情報が流れたため、"殺人アリ"などと呼ばれてマスコミがセンセーショナルに報じたせいで一気にニュースが広まった。

現状では、神戸などの港で中国から来たコンテナに紛れ込んでいるのが見つかることがほとんどで、日本に定着しているのかは定かではない。
また、今年から急に来たように思われているが、実際は何年も前からボチボチ来ていたのかも知れない。
単に中国でヒアリが増え、コンテナに紛れ込む可能性が増えたために日本でも見られるようになっただけだろう。

ヒアリの毒によって人が死ぬのは、スズメバチと同じでアナフィラキシーショックを発症したときに適切な処置が取られない場合とされている。
アメリカで年間100人死んでいるという数字の根拠は、米国疾病対策センターが出した「米国では毎年何千人もの人々が昆虫に刺され、少なくとも90~100人がアレルギー反応によって死亡している」という情報にあるという。
アメリカで100人が昆虫に刺されてアナフィラキシーショックで死んでいるとして、ヒアリで何人死んだのか不明だ。もしかしたら、ヒアリで死んだ人はいないかも知れない。
日本ではスズメバチによって毎年30人くらい死んでいるようだが、ヒアリのことを心配しすぎる必要もないかも知れない。ヒアリに噛まれても、アナフィラキシーショックに備えて誰かのそばにいれば何とかなる。

ヒアリ対策は必須だろうが、これまで侵入したヒアリを駆除できた国はニュージーランドだけだと言われている。しかしそのニュージーランドでもほかの害のあるアリの駆除には失敗している。そのことを考えると、ヒアリを日本に定着させないことは事実上ムリなのかも知れない。

20年以上前、世間を騒がせたセアカゴケグモにしても、散々危険だと煽られたが、セアカゴケグモでどうにかなった人を聞いたことがないし、セアカゴケグモ自体もあまり気にされなくなってきた。今では発見されてもニュースにならなくなった。

マスコミは不安産業と呼ばれ、人々の不安を焚き付けることを生業としている。原発は爆発し、オスプレイは墜落する。ヒアリのようなインパクトのある殺人アリは大好物だろう。連日、ヒアリ、ヒアリの大騒ぎである。ヒアリなどまだ一般人が気にするようなことでもないのに、マスコミに煽られた人々は熱心にヒアリについて学び、ヒアリについて不安になったりする。
ムカデやスズメバチの方がよっぽど身近で危なそうに思えるが、マスコミに煽られるとヒアリが気になってしょうがなくなる。

ヒアリ報道の煽りで少し前から注目されているのがマダニだ。マダニに噛まれることで、マダニが媒介する病気にかかることがあるそうだ。

マダニは屋外の草むらに潜んでいて、人間や動物の呼気の二酸化炭素や体温に反応して草からポトリと落ちて人間や動物に張り付こうとする。うまく張り付くことができれば、皮膚を探して口で皮膚を噛みちぎって血を吸う。体の何十倍もの血を吸ってパンパンに膨れ上がる。

うちの柴犬がマダニに血を吸われたことがあった。犬の顔に黒いものが付いていると思って目を凝らしてよく見たら、血を吸って膨れ上がったマダニだった。犬を飼っている人は知っていると思うが、犬がマダニに噛まれても慌てて取ってはいけない。血を吸った胴体だけ外れて、皮膚に突き刺して固定された頭の部分だけ残ってしまうからだ。人間にしても動物にしても、病院に行くのがいいらしいが、酢に浸すようにして取る方法もある。火で炙ることでビックリしたマダニが自分から離れることもあるという。
犬の顔に火を近づけることなど現実的にできないから、針をライターで炙ってそれで攻撃してやろうと思い、熱した針を近づけたたらポトリと落ちてしまった。たまたまなのかは知らない。

ほかにも、嫁さんがフローリングの床にスイカの種が落ちていると思って拾い上げようとしたら、血を吸ったマダニだったということもあった。これも恐らく犬の血を吸ったマダニが、たまたま落ちたのだろう。

マダニは血を吸うだけだと思っていたが、蚊がマラリアを媒介するように、いろんな病気をもたらすというのだからタチが悪い。

今日のニュースで、そのマダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群という致死率2割の病気で50代の女性が死亡したというものがあった。しかも、マダニに直接噛まれたのではなく、保護しようとした野良猫に噛まれてその病気に感染したという。

こういうニュースがあると、それをセンセーショナルに煽るマスコミが出てくるから困る。大した被害をもたらしていないヒアリであれだけ騒いだのだから、猫経由でダニ媒介の病気にかかると煽るに決まっている。
すると、すぐマスコミに乗せられるアホな人たちが「猫は危険だ」と騒ぐようになる。世の中には、アリやダニを踏み潰すのと同じような感覚で猫を殺せるナチュラルボーンキラーみたいなヤツがいる。猫を殺すようになるかも知れないし、野良猫を捕まえろと保健所に通報しまくるかも知れない。
基本的に、保健所は野良犬を捕まえることはあっても、野良猫は捕まえない。猫は犬と違って自分から人を攻撃したりしないし、人に害を与える病気も少ない。しかし、このダニ媒介の病気のせいで、猫も殺せとなるかも知れない。
マスコミの反応に過剰反応してはいけないし、乗せられてもいけない。ここはひとつ、冷静になる必要がある。

たった1件問題が起こっただけでも、統計とか確率とかの数字に疎いバカな人は過剰に反応する。世の中、ゼロリスクでなければならないと考えている人たちだ。
マスコミは大したことがない問題でも、それらの人の琴線に触れるよう、火に油を注ぐかのごとく煽りまくる。
過剰反応するバカな人たちを量産するのがマスコミの仕事であるかのように思えてならないが、いちいちそんなもんに反応する必要はない。

野良猫に噛まれてダニ媒介の病気になって死ぬよりも、そこらへんを歩いていて車に轢かれて死ぬほうがよほど確率が高い。
意味のない心配をする必要などないのである。

20170724-1

円谷プロと中国の映画会社がウルトラマンを巡って揉めているという。
ことの発端は、7月10日に中国でウルトラマンのオリジナル映画「鋼鉄飛竜之再見奥特曼」の制作発表会が行われたことだった。ウルトラマンが放送されて50年を記念し、中国で3D映画のリブート作品として作るという触れ込みだった。
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ところが円谷プロにとっては青天の霹靂で、「無許諾のウルトラマンだ」と強く反論した。
映画会社の広州藍弧文化伝播有限公司は、海外のウルトラマンの初期作品に関してはタイ人プロデューサーに全権が譲渡されていると主張したが、円谷プロは「著作権の譲渡や無限定の利用権の許諾ではない」と再度反論した。

そもそも、このタイ人プロデューサーが持っている権利というのが偽造された書類であり、中国で訴えて一審で勝訴したものの、広東省高級人民法院が有効と認めて逆転敗訴した曰く付きのものだった。
だが、当の映画会社はそれをもってウルトラマンの改変等すべて得ていると主張しており、強気の姿勢を崩していない。

中国では大して注目されていないニュースで、ネットの反応も薄い。パクらずにはいられない中国の実態を知っている一部の中国人が批判している程度だ。7月19日に映画会社が出した、中国の裁判での決定がすべてだと思っている人が多く、正当な権利を得てのウルトラマン作品だと考えているようだ。

日本ではこのようなトラブルはあまり起こりそうに思えないが、仮に起こったとすると、制作サイドは著作権保有者側と調整するとかなんとか言いそうなもんである。しかし、中国企業というのは絶対に瑕疵を認めないので、どれだけミソが付いても「問題ない」といって押しまくる。
円谷プロが中国で訴訟を起こしても負けそうなので、これはもう打つ手がないのかも知れない。

この一件で、日本で注目されたのが中国のウルトラマンのフォルムである。映画のCGは問題なさそうだが、制作発表会に来たウルトラマンはかなり問題があった。
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アントニオ猪木ばりのアゴが気になるが、よく見るとボディペインティングなのがもっと気になる。足を見れば一目瞭然で、足の指が出た裸足のウルトラマンなど見たことがない。
ウルトラマンはアクターがピッチリとしたボディスーツを着ているわけだが、中国のイベントに出てくるウルトラマンはパンツ一丁で、カラダにウルトラマンの模様を描いているだけなのだ。
状況がよく分からないので、笑わそうとしてこのウルトラマンを出したのか、手を抜いて漫画みたいなことをしたのか知らないが、映画のなかのウルトラマンが全部CGなのを考えると、ボディスーツなど作っておらず、テキトーにやり過ごそうとしただけなのかも知れない。

中国では著作権とか肖像権とか、揉めても「問題ない」と突っぱねるだけなのだから、そういう権利はないに等しい。

台湾も中国と同じように見られがちだが、台湾は思ったよりもしっかりしている。
例えばウルトラマンでいうと、台湾でもっとも人気があるバンドの五月天(メイデイ)が最近発表した新曲「少年他的奇幻漂流」のミュージックビデオにウルトラマンネオスが起用されており、もちろんちゃんと円谷プロに許諾を取ったものだ。



台北101の前などでウルトラマンとバルタン星人が戦っているのが台湾人に取っては感慨深いものがある。特撮技術監督としてウルトラマンシリーズの監督を手掛けた人物を迎え、特撮シーンは円谷プロのスタッフが日本で撮影したという。

このウルトラマンもそうだが、台湾には日本のキャラクタもののパチモンが意外と少ない。サンリオのキャラクタが人気だが、文房具屋や雑貨屋で売っているものは公式ライセンス商品ばかりだ。
例外はジブリで、ジブリは海外に許可を与えないせいか、ジブリのグッズだけパチモンばかりである。

中国はGDPが世界第2位の大国であるはずだが、著作権とか肖像権とかの権利関係がテキトーである。世の中のニセモノはすべて中国で作られていると言っても過言ではないくらい、中国でニセモノ、パチモンが次々と誕生する。「ちゃんと権利を取得した」と主張するものも怪しさ満点だ。
大気汚染問題のように、中国は都合のいいときだけ自国が発展途上国であると主張する。権利関係でも同じことを言うのだろう。しかし、発展途上国だからといって、権利者の許諾が得られていないウルトラマンの完全新作映画とやらを制作していいわけがない。

恥も外聞もない中国は、まさに付ける薬がない状態だ。反省しないから一向に直らない。権利を侵害されたものはただ泣き寝入りするだけ。
中国に関わると、損ばかりする。

20170723-1

昨年、高市早苗総務相が放送法第4条に定められた「政治的公平」に関して、テレビ局のなにかの番組が政治的公平性に欠く放送を行った場合、テレビ局に電波停止を命じることができるという見解を示して問題になった。
左よりの一部のマスコミは、「言論の自由の侵害」、「メディアへの干渉」などと猛反発した。法解釈による可能性を示しただけで、実際にやるとはひと言も言っていないのに、高市総務相は袋叩きにあった。

もしそれでテレビ局が電波停止を命じられていたら、「サンデーモーニング」を放送しているTBSはしょっちゅう電波停止措置を食らっていそうである。

放送法第4条には、テレビ番組の編集にあたって、次の4つをジュンスすることとしている。
  1. 公安及び善良な風俗を害しないこと。
  2. 政治的に公平であること。
  3. 報道は事実をまげないですること。
  4. 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
正直、これができていないニュース番組や情報番組は山ほどある。それでも、いまだかつて電波停止を命じられたテレビ局は存在しない。
一体どのような放送をすれば電波停止に追い込まれるのだろうか。

テレビ局は公共の資産である電波の帯域を使用しているため、事実を放送せねばならないと放送法によって定められている。新聞や雑誌は勝手に売り買いされるものなので、事実でなくともあまり咎められない。朝日新聞や週刊誌がウソばかり報じても、特に処分は受けないのである。
それに対し、テレビ局は建前上、ウソを放送してはいけないとされている。

にも関わらず、日本のテレビ番組にはやらせやウソが氾濫している。バラエティ番組を面白くするための演出としてのやらせを含めると、事実でないことが連日テレビで山ほど放送されている。

先日TBS系列で放送された「世界の怖い夜!」という心霊関係のバラエティ番組で、霊を探せというコーナーで紹介された心霊写真が制作サイドによるやらせ写真であることが発覚した。ある展望台で夜に撮られた写真をスタッフが加工し、足下に女の薄気味悪い顔を写し出した。だが、元の写真の持ち主が「元々なにも写っていなかった」と名乗り出てバレてしまった。
しかもその心霊写真、心霊研究家が「展望台から落ちて死んだ女性の霊です」などと解説していた。実際は写真加工ソフトで嵌め込まれた顔なのに。
心霊写真がニセモノだとバレたあと、その心霊研究家は「偽造されたものでも霊が宿ることがある」などと言い訳していた。

今回はたまたま番組スタッフが作ったニセの心霊写真が発覚してしまったわけだが、そもそもの話として、事実しか報道できないはずのテレビ番組で心霊写真やら心霊現象を事実であるかのように紹介することが許されるのだろうか。
怪談話などを一種のエンターテインメントとして捉えることはできるが、この手の番組では霊媒師や心霊研究家を自称する詐欺師たちに「○○の霊です」などと言わせ、視聴者を欺いている。

今の心霊写真は、デジタルで撮られた画像データが元の写真で、画像の加工技術も格段に向上しているため、どんなあり得ない画像でも簡単に作ることができる。
かつての心霊写真はフィルムで撮られていて、ネガが存在しているわけだが、それでもシャッター速度を遅くして被写体を素早く動かしたときに、体が透けたようになったり、一部が見えなくなったりすることを利用しているものが多かった。
よくある足が消えている写真は、シャッター速度を極端に遅くした状態で足を素早く動かすと撮ることができた。
霊の写り込みにしたって、手前に飛んでいる虫やゴミがフラッシュの反射で、あるいは単にレンズが汚れていただけで顔に見えただけだったりする。人間の顔認識は割とあいまいで、点が3個あると人間は顔だと認識してしまう。∵(なぜならば)という記号のような点3つで顔のように見える。

なんら科学的な検証を一切行うことなく、霊だとなんだのと放送して許されることが信じられない。
最近は、ただの心霊だけでなく、動画にUFOが映ったとか、UMAが映ったとかいうものも多い。しかし最近は動画の加工技術も進んでいるので、個人でCGを活用したすごいフェイク動画を作るヤツがたくさんいて、その胡散臭い動画がテレビで真実っぽく紹介されている。

そのほか、テレビ東京の番組では、フリーメイソンが悪の政治結社であるかのように言われ、アホ丸出しの芸人が「信じるか信じないかはあなた次第です」などとほざいている。
心霊やUFOの動画番組も同様で、「事実であるかは分からない」と、信じるかどうかは視聴者次第だと言っている。

それで許されるのだから、解説員がしたり顔でつまらない解説をするニュース番組や、日本が嫌いで嫌いで仕方がない情報番組なども、番組の最後に「信じるか信じないかはあなた次第です」とお断りしたらいい。
すべて事実であるかのように報道をするから問題になるのであって、心霊やUFOの番組のように、ちょうどいい加減でウソ臭く感じられるよう番組を作り、最後に「信じるのは自己責任」という逃げを入れておけば高市総務相から睨まれることもないだろう。是非そうすることをオススメする。

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