先っちょマンブログ

2018年03月

20180330-1

今朝6時前にベトナム旅行中の嫁さんからLINEが来た。見るとウサギが泣いているスタンプが貼られている。
「どうしたん」と尋ねると、「隣の部屋の中国人がうるさくて寝られない」と言ってきた。

ベトナムとは時差2時間なので、現地は4時前だ。12時頃寝ようとしてからずっと隣の部屋の中国人が信じがたいほどの大声で話をしているのだという。フロントになんとかしてくれと言いに行ったが、どうにもならない。
今日は現地時間6時半から朝食だからほぼ一睡もできなかったことになる。隣室の中国人のせいで旅が台なしだ。

海外に行くと、こういうことがよくある。まったく無関係の中国人に迷惑を被ることが本当に多すぎる。
私が台湾に行ったとに私も似たような経験を何回かした。中国人はどういうわけか深夜まで騒がずには気が済まないようで、ひっきりなしに部屋に出入りがある。そのたびにドアがバタンバタンと開け閉めされ、やいのやいのと大きな声で話をする。

中国人は本当に声がでかい。絶叫しているのかと思うほどのボリュームで喋るヤツがいる。中国人が言うには、中国人は生きていくために自分の意見を通すのが必須で、必然的に声が大きくなるのだという。声がでかけりゃ意見が通りやすいらしい。
中国人の自己顕示欲の現れがあの声のボリュームなのだろう。

ドアの開け閉めに関しても、日本人なら迷惑にならないよう気を付けるものだが、中国人は他人の迷惑など顧みない。他人のために自分が気を遣うことを損だと考える中国人は、自分が損することを絶対にしない。だから物音は立てまくるし、順番を作ることも極力しない。順番を作っても横入りしてくるヤツがいて、横入りされるということは自分が損することであるから最初から列など作らずに自分が横入りしてでも我先にと前に進む。

海外に行って中国人が近くにいることは悪夢である。中国人の扱いに慣れたホテルは、中国人に注意しても仕方がないことが分かっているので、迷惑な中国人を隔離するようにしている。ホテルの朝食はビュッフェ形式であることが多いが、中国人と一緒だと中国人以外の外国人がマトモに食事を取れなくなる。騒々しいし、食べ残すことを厭わずに皿に盛れるだけ盛るヤツも多く、自分が取りたいものを取れないことがよくある。
だから、台湾の多くのホテルでは中国人だけ別の食事場を与えているし、客室も中国人専用フロアを作ったりしている。

中国人が問題なのは騒々しいことだけではない。
海外旅行に行ったとき、チェックイン時間より早くホテルに行って荷物を預けることがあるが、たまに自分が泊まる客室に入れておいていいですよと言われることがある。その部屋に行ってみると、まだ掃除中だったりする場合があるのだが、たまに部屋にゴミが散乱している場合がある。自分が泊まる前に泊まっていたのが中国人だったのだ。
中国人はどういうわけか、自分が使ったものを汚したがるタイプがいる。タイの寺院のトイレの壁にウンコをぶちまける中国人が多すぎて、中国人を出入り禁止にしたというのがあったが、ホテルの部屋も汚さずには済まないらしい。部屋にゴミ箱があるのに、中国人はゴミをゴミ箱に捨てずに部屋の床にそのまま捨てたりする。
客室の掃除係が「中国人がやったのよ」と説明していたが、中国人の後に泊まらされる方もウンザリさせられる。

中国のニュースで、エレベーターに乗った中国人のクソガキがエレベーターのボタンに小便をひっかけてエレベーターが故障して停止してしまうという監視カメラの映像があった。中国人は屋外だろうが屋内だろうがゴミをそこらへんに捨て、痰を吐きまくり、エレベーターのボタンに小便をして、タイの寺院のトイレの壁にはウンコを投げつける。

中国人は大便や小便に鈍感なのか知らないが、中国人がホテルでよくやることの話を聞いて以来、ホテルで電気ケトルを使う気が起きなくなった。中国人は日本のホテルで日本人を困らせてやろうと電気ケトルに小便をしてそれを沸騰させることがあるという。電気ケトルも部屋も小便臭さで満たされ、日本に復讐をしたと満足するらしい。日本のホテルだけでなく、ほかの国でもやっているかも知れない。

中国人が海外で顰蹙を買う行動について、「中国は発展途上の国であり、旅行に慣れていない人も多い。昔の日本人だってそうだった」などと理解を示す日本人がいるが、私はそれにまったく同意できない。
日本人がバブルの頃に海外で顰蹙を買ったのは、ブランド店で成金みたいなのが下品な買い物をするとか、当時ブームになったオバタリアンがちょっと騒ぐとかその程度である。中国人観光客による迷惑行為の比ではない。オバタリアンでも中国人ほどうるさく話さないし、日本人はそこらへんで小便をしたり大便を壁に塗りたくったりしないし、ゴミを撒き散らすこともない。

これは程度の違いではなく、質の違いである。
時間が経てば中国人がマトモになるだろうか。マトモになる人もいるだろうが、マトモでない中国人が多すぎてとてもじゃないが期待できない。時間が解決するなど甘っちょろすぎる。

20180329-1

今日は有給休暇を取って休みだった。未消化で消えてしまう有休を少しでも消化するためもあるが、嫁さんと私の母親がベトナム旅行に行くので荷物を載せて駅まで送ったりするためだ。
そのくらいならタクシーでいいじゃないかと思われるかも知れないが、滋賀から関空に行くにはJRしかないため人身事故があったらオシマイなので、最悪の場合は私が車で関空まで送り届けるつもりで休んでいる。有給休暇が残っていなかったらそんなことはしないが、余りまくりだから休む理由になっていい。

嫁さんと母親を送り届けたあと、実家の猫の面倒を見に行くついでに犬を車に載せてでかけた。ちょうど桜が満開なので、犬と写真を撮るためだ。昔は犬を連れて長く歩いて桜を見に行っていたが、犬も13歳になると長時間歩きたがらないので車で近くまで行くことにした。

なかなかいい写真が撮れたと満足してショッピングセンターに止めた車に向かっているときだった。ショッピングセンターの敷地内駐車場にいつもは車を止めたり、歩行者を止めたりと交通の整理をする警備員がいるのだが、そのときたまたま誰もいなかった。1台の乗用車が横断歩道を横切ったが、駐車場の出場手続きのために前が詰まっていたので、車の後部がちょっと横断歩道にかかる形で停車した。
すると私の前を歩いていたサングラスをかけた60くらいのオッサンが横断歩道を渡り始めたときにその車のボディを平手でバーンと叩いた。

思わず「なんやこのオッサン」と口にすると、前を走っていたオッサンが振り向いて私の顔を見てくる。そうなってしまうと仕方がないので、そのオッサンにもう一度「なんや」と言うとオッサンは前を向いて足早に去っていった。

このオッサンの行動は大方の予想がつく。
歩行者優先なのに車が横断歩道を横切ってオレが歩くのを止めさせやがった。しかも横断歩道にかかる形で停車した。ドライバーは中年の女だ。ボディを叩いて威嚇してやろう。

バカ丸出しである。オッサンは正義感のつもりかも知れないが、その車が黒塗りのベンツでドライバーがヤクザみたいな男だったら絶対にやらないだろう。車を見て、ドライバーを見て、ウサを晴らすように粋がっただけ。
その恥ずかしい行動を見て「なんやコイツ」と言ってしまった私に向かってもメンチを切ってみたが、歯向かってきそうなので逃げることにした。
60過ぎているようなジジイがこれである。

昔からよく最近の若者は粗暴だとか短気だとか言われるが、そんなもんに年齢や世代に関係があるのか。育ちの方がよほど関係ありそうだし、若いヤツより年寄りの方がムチャクチャだったりする。
日本では歩行者優先の原理がだいぶ働いているわけだが、それでも車をちょっとくらい優先させてやったところでどうということはない。自分がちょっと立ち止まってやればいい話だし、停車位置が少し暗い横断歩道にかかっていたところで避けて歩けばいい。普通はそうする。そうするのは無用なトラブルを避けるためでもある。

しかし、自分本位のジジイにはそれができない。自分が譲れば負けだと思っているし、ドライバーが歩行者を優先することは絶対だと思っている。自分の考えこそが正義であり、正義のためなら車のボディを叩いてもいいと思っている。ただし、ドライバーが弱そうなときだけ。
ジジイは正当性を主張するだろうが、ジジイの行動に正当性などない。

10年くらい前に暴走老人という言葉が世間一般に広まった。ボケ老人が奇妙な行動を取る意味合いもあるわけだが、単に自分勝手な正義感を振りかざしたり、相手が年下で自分が目上だからなにをやってもいいと思っているバカ老人がほとんどだ。

これからどんどん老人が増えていくわけだが、それに従って暴走老人も増えるのだろう。暴走中年が暴走老人になるだけであるが、ジジイになることでより偏屈さが増して暴走しやすくなるように思える。
日本はそのうち暴走老人だらけの国になるのだろうか。

20180328-1

先月25日にAKB48グループであるBNK48がタイでブレイクしていると書いた。

アイドル文化の輸出 (2018/02/25)

昨年12月にリリースされたタイ版の「恋するフォーチュンクッキー」が今年2月くらいから急に大ヒットし、YouTubeでの動画再生回数の勢いがすごいことになっていた。
上のエントリでも紹介したBNK48の「恋するフォーチュンクッキー」は、なぜか3月になって日本で視聴不可になったが、再生回数は伸び続けて公開3か月ちょっとで1億回に届きそうな勢いである。

日本でヒットしたときと同様に、同じ踊りを踊った動画がたくさんアップされ、徐々に認知されたところをテレビやラジオで取り上げられて曲がヘビーローテーションされたことがヒットの原因らしい。BNK48は一躍タイのトップアイドルになり、今月行われたタイの音楽賞では最優秀新人賞を受賞したという。

私は上のエントリで阿漕なAKB商法を海外に輸出して大丈夫かと危惧していたのだが、やはり海外向けにも本格的に商売を展開するらしい。今年のAKBの総選挙は「世界選抜総選挙」と銘打ち、これまで国内グループだけだったものを海外グループにも門戸を開くという。
ファンがCDを購入して投票権を取得して好きなメンバーに投票し、得票数上位16名が第53弾シングルの選抜メンバーになるというわけだ。

タイのアイドル事情のことはまったくの門外漢であるが、ブログに書くためBNK48のことを調べたせいで少しだけ詳しくなった。BNK48のメンバーも何人か立候補したようだ。

【AKB48】53rdシングル 世界選抜総選挙 BNK48

BNK48には私の基準で何人かパンチの効いたルックスのメンバーがいて、そのなかの濃い眉毛が特徴のジェニス(17歳)というのが立候補しており、正直「大丈夫かいな」と思ってしまう。
立候補メンバーのなかでタイ国内でもっとも人気があるのがPraewa Suthamphong(プレーワー・スタムポン)、通称ミュージックというメンバーで、黒髪キツネ顔のCherprang Areekul(チャープラン・アーリークン)、通称チャープランもBNK48のリーダーとして人気があるようだ。

タイでの「恋するフォーチュンクッキー」のCD売上は3万枚でタイではヒットした方なのだが、5月にBNK48の3枚目のシングルが出るので得票はその売上次第で、今のままだとBNK48のメンバーが選抜のランク上位を狙うのは厳しそうだ。

AKB商法はファンが自分の推しメンの順位を上げるためにカネを注ぎ込むという仕組みだ。ホストやキャバクラからヒントを得たのかも知れないが、これを考えた秋元康は天才だろう。投票権だけ売ればいいのに、法的な問題もあって、投票券を付けたCDが売れまくるようになった。
贔屓のメンバーを有名にしてあげたい、よくしてあげたい、恥をかかせたくないというファン心理をうまく突いたゼニゲバみたいな商売が海外でも不興を買いそうだが、今のところはまあまあうまく行っているらしい。海外のファンが地元グループのCDをせっせと買って、地元の選抜総選挙に投票したり、握手会に参加している。

AKB48グループの海外グループには、昨年発足してブレイク中のBNK48のほか、2011年発足のJKT48(インドネシア)、今年発足予定のTPE48(台湾)がある。
今回、もっとも注目されていたのはJKT48だった。インドネシアで長年活動している実績があり、スポンサー契約は30社、インドネシア国内での選抜総選挙も4回実施している。立候補者数を抑えればインドネシア全体で10万票は集められ、JKT48のメンバーが全体のベスト16に入る可能性が十分にあった。

ところが、3月27日の立候補締切直前までJKT48のメンバーが誰も立候補していないと思っていたら、なんと宗教上の理由で全員が立候補を断念していたらしい。イスラム教国であるインドネシアは、ラマダン(断食)後の1週間をレバラン(断食明け)休暇としており、開票日の6月16日がレバランの日に当たる。レバラン休暇は日本でいうと盆と正月が一緒になったような休暇であり、家族で一緒に過ごす日とされている。もし総選挙に立候補すると日本の会場に行かねばならないため、家族と過ごせなくなる。
どうするかはメンバーやその家族の意向によるわけだが、それが理由で立候補できるメンバーとできないメンバーがいては不公平感が生じるため、JKT48の運営がメンバー全員を一律で立候補不可と判断したようだ。
JKT48の運営のこの判断は極めてマトモだと思う。それぞれの国や宗教によっていろいろ事情が異なるのは当然だ。立候補したとしても現地でレバランを無視するとはけしからんと叩かれるかも知れない。

中東のイスラム教原理主義みたいな国ではミニスカを穿いた女性がアイドルをするなどご法度だろうが、インドネシアではそこらへんは緩いのでJKT48が活躍できる。それでもイスラム教の戒律や風習があるのだから、事前の調査や調整が必要だった。
「JKT48からも立候補があります」と謳っておきながら、「ムリでした」ではいかにもバカすぎる。

これには開いた口が塞がらない。「世界選抜総選挙」と銘打ちながら海外のグループの運営と密に連絡を取らず、この事態を想定できなかった日本の運営側に問題がある。
本場の日本でJKT48のメンバーをランクインさせようとしていたインドネシアのファンは落胆するだろうし、なにより日本がイスラム教やインドネシアの事情について無頓着、無理解であることを露呈してしまった。国際問題になってもおかしくない事態である。

開票日の会場は未定らしいが、国内のタレントのスケジュールが押さえられ、テレビの放送枠も決まっているだろうから、今さら日程の延期はムリなのだろう。海外グループとしてもっとも歴史のあるJKT48を無視した「世界選抜総選挙」が予定どおり6月16日に行われるに違いない。
名ばかりの「世界選抜」であるが、今回の件で日本のAKBグループの運営が海外グループを軽く見ていることを知らしめてしまった。

AKB48グループの運営のこの失態は、日本のバカな会社が掲げる「グローバル化」のように思える。日経新聞や日経何とかという雑誌でグローバル市場に打って出ないとダメだと諭された経営者が「海外に事業展開する」と息巻き、海外に会社を作って満足し、ロクに目もかけずに放置しているのと同じではないか。現地の都合や事情も知らずに売上ばかりが気にされ、海外拠点があると自慢したいがために作られた海外子会社みたいなもんだ。

AKB48グループの「世界選抜総選挙」とはどういう名目で、誰のために、何のためにやっているイベントなのだろうか。
もう少し海外に目を向けるべきだったのに、それを怠って日本人の宗教的無知さや海外軽視の姿勢を披露し、インドネシアで恥と顰蹙を買ったようなものなのだから、そんなものはやるべきではなかった。

20180327-1

昨日の朝、勤め先の最寄り駅で立憲民主党の国会議員が辻立ちして演説をぶっていた。いつものごとくポケモンGOをしながらなんとなく聞いていたら、今日行われた佐川宣寿・前国税庁長官のに対する証人喚問で安倍政権の不正が明らかにかのように吹聴していた。
事前の予想では、佐川は自分に都合が悪いことは「刑事訴追の恐れがあるから」という理由で答弁を拒否し、それ以外のことは普通に答えるだろうと見られていた。実際そのとおりになって、安倍政権の不正が明らかになるどころか、結局なにも分からなかった。

証人喚問で佐川は官邸や政治家からの文書改竄の指示を明確に否定した。証人喚問でウソをつくと偽証罪に問われるので、都合が悪いことは「記憶にない」とか「答えられない」と回答するものであって、政治家からの指示を否定したということは実際にそのとおりなのだろう。これも事前に予想されたとおりである。

こうなることは野党の連中も分かっていたはずだが、結局事前の予想どおりにことが進んだわけで、安倍政権を追い詰めるはずの野党の無能さばかりが目立った。エリート中のエリートである財務省の官僚だった佐川宣寿と、口だけが達者な政治家とでは優秀さが比較にならない。野党の連中が気色ばんで問い詰めたところで、佐川は淡々と理路整然と答えるだけ。答えないことは答えないし、ボロがあったとてそれを出さない。
野党が安倍昭恵夫人の証人喚問を是が非でも求める理由がよく分かる。官僚相手ならうまくいかなくても、ド素人の主婦相手ならやり込めることができると考えているのだろう。

野党は昭恵夫人以外に夫人のお付きをしていた谷査恵子、土地取引の際に財務省の理財局長だった迫田英典などの証人喚問を要求した。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」の方式で、誰彼構わず呼びつけて証人喚問を行えば、なにか自分たちの攻撃材料になることが得られるかも知れないと思っているのだろうが、まあ時間のムダになるだけである。

佐川宣寿の証人喚問で問い詰めるための決定的な証拠も出せず、政治家が関わった不正があったという言質も引き出せない野党の連中ができることは、答弁拒否を繰り返し展開する佐川宣寿に対して「庇いたい政治家がいるからだ」ということを匂わせる批判をするだけ。
安倍首相がこれまで散々批判してきた「印象操作」である。なにか喋らないことがあるのは、安倍政権を忖度しているから。本当にそうならいいが、だとしたら佐川が身を挺してでも安倍政権を守りたいと思う理由はなんなのか。

文書改竄の真の理由が分からないが、官邸などの指示が明確に否定された今、野党はどうやって安倍政権を追い詰めるつもりなのだろう。
仮に安倍首相の「私や妻が関係していたら辞める」発言を忖度してのことなら、その責任を安倍首相に問うのは酷だろう。
佐川が国会答弁で適当なこと言ってしまい、あとで辻褄合わせのために改竄を指示したのであれば、財務省の役人の問題である。

野党がこんな感じだと、なにをやってもムダだろう。「なにか隠していることがありそうだ」とか「官邸が悪いことをしたっぽい」と国民にアピールして政権の支持率を下げることはできるかも知れないが、できるのはその程度の「印象操作」でしかない。

これこそ時間のムダである。疑いがあるのならやらないよりはやった方がいいのだろうが、追求する側の野党の連中がぼんくら揃いだと、ただ時間を使うだけ。国会でワーワー喚き立てるしか能がないのだから、そうなるのも仕方がない。

野党は安倍政権からの不正な働きかけがあったとしたいらしく、それ以外は死んでも認めるつもりはないようだが、まるで慰安婦問題について「強制連行はあった」と強弁している韓国人のようである。
「強制連行があったに違いない」が「強制連行はあった」に昇華した。「不正があったに違いない」も百万回唱えれば「不正があった」に変わると思っているのだろう。
導きたい答えがある追求がうまくいくとは限らない。少なくとも現状ではとても無理そうだ。

こうやって日本で森友問題が紛糾しているあいだ、金正恩が中国に赴いて中共の指導者らとなにやら会談をしたらしい。金正日が南北首脳会談をする前にも中国を電撃訪問して中国の閣僚らと会談をしたので、金正恩もそれに倣ったのだろう。韓国やアメリカの首脳に会う前に、これまで関係性が冷えていたものの、親分である中国に報告しないわけにはいなかった。
北朝鮮は韓国やアメリカのトップと会談する予定で、中国にもそれを報告済み。日本だけなにもできていない状況にある。

韓国メディアは「ジャパン・パッシングを日本が焦っている」と報道して日本を小バカにしているが、どうせ金正恩との会談など表面上はうまくいっても、あとですぐ破綻することが分かっているのだから日本はなにも期待していない。ただ、北朝鮮がぐらついているときに外交上の成果を出せないのは問題だ。
どう考えても、拉致被害者を取り戻すには今がチャンスだ。これを逃せば、二度とそのチャンスは巡ってこないかも知れない。安倍首相は拉致被害者を取り戻すべく、死にもの狂いで外交に取り組まねばならないのに、森友問題に引きずり回されている。
もし森友問題の対応の影響で政策が疎かになるなら、特に外交が疎かになって千載一遇のチャンスを逃したのなら、籠池泰典がやったことは万死に値する。しかし裏を返せば、大阪のセコい詐欺師に振り回されている政治家も同罪ではないか。なんとかして安倍政権にダメージを与えたい野党がいて、なんとかかわすべく必死になる安倍政権がある。
なにを重要視するべきか、優先度の付け方を間違えているような気がしてならない。

20180326-1

昨晩放送の「Mr.サンデー」に橋下徹が出演していた。その前の週に宮根誠司が橋下に対して「森友問題を知る人としてぜひ出演して欲しい」と番組中に出演依頼をしており、それが実現した形だ。
昨晩はほかにコメンテーターとして反安倍ジャーナリストの青木理と、安倍擁護派の弁護士である八代英輝も出演していた。

森友問題の発端は橋下徹が号令をかけて維新の会が推進した規制緩和にある。これまで学校法人の新設はほぼ認められなかったが、大阪府下で見直しが行われ、そこに食い込んできたのが森友学園だ。
橋下はミヤネが聞きたかったはずの維新の会で進めた政策についてはあまり触れなかったが、森友問題についてうまく説明をしていた。

籠池理事長について

橋下は籠池理事長のことを「タフネゴシエーター」と評していた。私から言わせれば補助金詐欺で捕まった詐欺師であるが、面倒なクレーマーであることを言い換えて「タフネゴシエーター」としたのだろう。
一部マスコミは学校用地の8億円の値引きについて、近畿財務局が安倍昭恵夫人の名前にビビって値引きしたことにしているが、元々は近畿財務局が土地の東半分(野田中央公園)を豊中市へはゴミありとして2000万円で売却したのに、籠池理事長には残りを7億円以上で売ろうとしてゴミが埋まっていることを指摘されたという経緯がある。これは民主党政権下での話だ。
籠池理事長のような詐欺師がそれを見逃すはずもなく、反転攻勢で責められた近畿財務局が交渉を面倒に感じたのか結局値引きして売却した。
昭恵夫人の存在も多少は影響があっただろうというのが橋下の見込みだ。録音魔の籠池理事長は近畿財務局とのやりとりを録音していても、昭恵夫人が自分たちに100万円くれたとか、価格交渉に手を貸してくれた証拠の録音はなぜか存在しない。昭恵夫人が値段を下げさせたというより、昭恵夫人をダシにして「タフネゴシエーター」の籠池理事長が値切ったというのが実際のところだろう。

内閣人事局について

私がもっとも納得したのが内閣人事局についての橋下なりの解釈だ。一部マスコミは安倍政権で作られた内閣人事局が各省庁の人事権を完全掌握したせいで役人が縮み上がり、官邸に忖度するようになったとしているが、内閣人事局が作られた原因が役人が天下りやらなんやら好き勝手やっていたためである。橋下は「役人が政治家の言うことを聞くのは当たり前」だとしていた。役人がなにをやろうが一般市民は行政や人事に口出しすることができない。しかし政治家が役人を制御できるのなら、その政治家は有権者が選ぶのだから間接的に役人を制御できるというわけだ。

忖度についても一部マスコミではまるで悪いことであるかのように言われているが、橋下は「役人は忖度するのは当たり前」と言っていた。民間の会社では経営者や役員連中の考えを管理職や一般社員が汲み取って仕事をするのは当然であり、役所でも当然そうだとしていた。確かにそうである。

青木理について

橋下が独壇場で話を続けるなか、安倍首相をなんとか引きずり降ろしたい青木理がことあるごとに口を挟んできたのだが、ほぼすべて論破されていた。
青木は官邸から改竄など違法行為の指示があったことを前提に話をしていたが、橋下に「官僚が4年で代わる政治家の指示で違法行為なんかするわけない。すぐにマスコミにリークするだけ。財務省の上層部から指示された場合は昇進がかかっているので忖度はするかも知れない」と言われ、押し黙ってしまった。
さらに森友学園について「子供に教育勅語を暗唱させるような学校だ」と青木が批判すると、「私立の学校の教育方針がイヤならほかを選べばいいだけ」と言われてマトモに反論できなかった。
青木の基準だと前川喜平の授業や朝鮮学校の授業に口出しするのはダメで、私立小学校の教育には文句を言ってもいいらしい。
青木はリベラルなジャーナリストとしてのやるべきことはやっておきたかったのだろうが、ことごとく橋下に論破され、なにも言い返せないさまはバカみたいに見えた。

昨日の「Mr.サンデー」を見て、橋下徹の森友学園に関する解説の内容より、橋下徹の話がうまいことに感心してしまった。さすがはテレビ慣れした弁護士である。身近なものごとで例えながら理路整然と説明し、青木理がなにか言っても相手が言い返せない反論を速攻で行うことができる。
橋下徹の講演会を見に行ったことがあるのだが、そのときから話がうまいとは思っていた。聴衆が寝てしまうような退屈な話し方をせず、うまく盛り上げ、ときにはユーモアを交え、「なるほど」と思わせる話し方をする。橋下徹は一流のアジテーターであることは間違いない。

こういう話の上手な人が本当に羨ましい。私は話がヘタクソではないと思うが、人に聞かせる話というのは内容がよければいいというものではない。聞かせるテクニックが必要だ。
仕事でのプレゼンや結婚式のスピーチで「えー」とか「あのー」と喋ってしまうと途端に聞き取りづらくなる。日本人に特に多いらしいが、言葉を選ぶために「えー」とか言うくらいなら黙っている方がいいらしい。人前で話すときに緊張するから「えー」などと余計な言葉で繋ぎたくなってしまうが、話がうまい人はそうはならないし、そもそも緊張もあまりしない。

政治家でも話がうまい人とそうでない人がいる。そこらへんの駅前でアジ演説をぶっている共産党の市会議員とかは話にならない。ジジイやババアがモゴモゴ話しているだけで、誰がそんな話を聞くのかと思う。その一方、当選回数が多い国会議員など、場馴れした政治家はうまい。小泉進次郎は選挙の応援弁士で引っ張りだこらしいが、有名なことやルックスだけでなく、話のうまさが評価されているのだろう。一度選挙応援を見に行ったことがあるが、確かに話がうまかった。
安倍首相の選挙応援も見に行ったことがあるが、安倍首相の話の内容はさておき、やや滑舌が悪いのと早口であることがよくないとは思ったが、それでも聞かせる話し方をするなと思った。

政治家以外では、「なんでも鑑定団」の中島誠之助も話がうまかった。出張鑑定で地方に行けば、その地元の特産品の豆知識を話したり、地元にゆかりのあるお宝についても分かりやすく説明をする。相当勉強して出張鑑定に臨んでいるのだろうと思われ、そこらへんの生真面目さも聴衆に伝わってくる。

話がうまくなりたいと思うが、そもそも私のように人前であがってしまうようなタイプにはムリだろう。場数を踏んでも一向に慣れる気配がない。
テレビでうまく喋っている人を見るたびに、「こんなふうに話せたらなぁ」と願望を抱くだけである。

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