先っちょマンブログ

2018年10月

20181031-1

毎日残業して家に帰ると夜9時くらいであることが多い。そこから晩飯を食いながら録画した1時間のバラエティ番組を見ると、見終わるのが10時前だ。
そこから「報道ステーション」を見つつ筋トレをして、10時半に風呂に入る。風呂からあがるのが11時くらいになるので、「news zero」を見て11時半くらいに寝室に向かう。
大体毎日こんなパターンで行動している。特にニュース番組を見ることを楽しみにしているわけではないが、なんとなく見ている。

この秋の番組改変で夜のニュース番組自体は変わらなかったものの、出演者が大きく変わった。

「報道ステーション」は人気のあった小川彩佳アナがAbemaTVのニュースに飛ばされてしまった。嵐の櫻井翔と付き合っていたといわれていて、そのことを富川悠太にネチネチと文句を言われてたらしい。小川アナの代わりに入ったのが徳永有美だった。テレ朝の局アナ時代に既婚者であるにも関わらず内村光良と不倫して、閑職に飛ばされて辞めた御仁だ。のちに徳永と結婚した内村はテレ朝の番組が打ち切りになり、テレビ朝日を出入り禁止になった。ところが、芸人に慕われる内村を起用したいと考えるようになったテレビ朝日が、内村の機嫌を取るために三顧の礼で徳永有美を報道ステーションに迎え入れ、メインキャスターとして起用したという。これまでメインキャスターとしての責任感から小川アナをいじめた富川悠太はサブに格下げ。富川には忸怩たる思いがあるに違いない。

なんか陰のある富川はともかく、どう考えても小川アナの方がよかったのに、徳永有美という特に原稿読みがうまいわけでもなく、気の利いた話ができるわけでもないオバサンがメインに居座ってしまった。
日本の民法のニュース番組は、どういうわけかキャスターがあれこれ講釈を垂れることが多いのだが、不倫をして局を追い出された女の話を聞かないといけない。実際は徳永よりも富川の方がゴチャゴチャうるさいわけだが、それでも「報道ステーション」を見ていて違和感しか感じない。

「報道ステーション」よりもっと悪い変化があったのが「news zero」だ。12年キャスターを務めてきた村尾信尚を追い出して、NHKを辞めてフリーになった有働由美子を迎え入れた。これが非常によくなかった。
私はNHKを見ないので有働由美子のことをまったく知らなかった。ベテランアナウンサーなのでそれなりのスキルがあるものだと思っていたが、有働は「news zero」で噛みまくりで、NHKの朝の番組のノリでウダウダ喋るだけ。村尾信尚の方がよほどよかった。

サブの出演者として出演するようになった落合陽一もウザい。理系の劣化版・古市憲寿みたいな感じで、モゴモゴ話すのでなにを喋っているのか聞き取りづらい。なぜこんなヤツをニュース番組のコメンテーターとして起用するのだろうか。

昨日も風呂上がりに「news zero」を見ていたのだが、冒頭で有働由美子がまだ10月なのに11月と言い間違えていた。「10月と11月の区別もつかんのか」とツッコみながら、トップニュースであろう韓国での徴用工裁判のニュースを見ようと思っていた。

「報道ステーション」ではトップから長めに取り上げていて、さすがの「報道ステーション」でも韓国を批判するようなトーンで富川アナが進行していた。
「news zero」はどうなのか注目していたのだが、トップニュースは渋谷のハロウィンだった。韓国との外交的軋轢が生まれるであろう裁判結果より、渋谷のハロウィンのバカ騒ぎの方を先に取り上げるべきだと番組が考えたらしい。
続いてのニュースは絢子さまの結婚式で、次が7人が死傷した横浜のバス事故。「いつやるんだ」とイライラしながら見ていたのだが、以降、座間9遺体事件の犯人に接見したというニュース、ツイッターで「いいね」ボタンがなくなるかも知れないというニュース、バドミントンの桃田の帰国、ゼロカルチャーという特集で15歳の中学生作家を取り上げ、スポーツニュースで日本シリーズ、巨人のドラフト1位、ラグビー日本代表を取り上げていた。吉澤ひとみの公判期日が決定したというニュースがあり、番組の一番最後でやっと徴用工のニュースが出てきた。そして有働由美子が遺憾の意をちょろっと表明して番組終了。
11時過ぎには寝ようと思っていたのに、いつやるのか気になって最後まで確認したため、11時40分までテレビの前にいることになってしまった。

徴用工裁判のニュースは、日韓両方で今日の朝刊トップの記事だ。ほかのニュース番組も軒並み冒頭から伝えていたのに、「news zero」は重要だと捉えていないようだった。「news zero」にとって、徴用工の裁判は渋谷のハロウィンや皇族の結婚式、座間の人殺しより優先度が低いらしい。
誰の基準でこうなったのか知らないが、ニュース番組失格だろう。独自目線かなにか知らないが、これならTBSの「NEWS23」の方がまだマシである。

メインキャスターの有働由美子がウザいし、報道の価値観がメチャクチャだし、「news zero」は見る価値がなくなった。
徴用工裁判の問題を重要と捉えられないようなニュース番組に、今後期待できることはなにもあるまい。朝の情報番組のノリで、渋谷のハロウィンみたいなクソイベントにだけ注目してりゃいい。

20181030-1

日本統治時代に朝鮮半島で「強制労働させられた」と主張する元徴用工の韓国人が新日鉄住金に損害賠償を求めた訴訟の差し戻し上告審で、韓国の最高裁判所は二審の高裁判決を支持し、新日鉄住金への賠償を命じる判決を言い渡した。

元々この訴訟は、一審二審ともに日本での判決を基準に「個人請求権は消滅した」とする原告敗訴であったが、2012年に最高裁が異議を示す判断をして高裁に差し戻した。差し戻された高裁は判決をひっくり返すのが普通で、2013年に新日鉄住金が敗訴。新日鉄住金はすぐさま上告したが、日本側が負けそうな雰囲気を察知した朴槿恵政権が判決の引き伸ばしをしていた。
そして案の定、新日鉄住金の敗訴が確定した。韓国の最高裁は文在寅が選んだ左派の裁判官が過半数を占めているので、こうなることは最初から分かっていた。
だから判決には驚きもなにもない。

普通に考えれば、1965年の日韓国交正常化の際の日韓請求権協定において、無償3億ドル有償2億ドルを日本が支払っており、無償3億ドルのなかにあらゆる個人の賠償請求の解決金が含まれる。実際、日本が韓国の個人との交渉を申し出ると、当時の朴正煕大統領が韓国でやるといい、個人の賠償に当てずに勝手に道路やら橋やらを作って、公共投資による経済回復、いわゆる漢江の奇跡を実現させた。
個人補償をしなかったのは韓国の国内問題であり、日本は知ったこっちゃない。そもそも終戦間際の有事に日本人も朝鮮人も同様に行われた徴用の訴えが問題ないかは別として、金の話は韓国国内で決着をつけるべきだ。徴用工だと主張する韓国人は、日本に金をせびるのではなく、韓国政府に文句を言うべきだ。

普通の感覚をしていればそうなるが、日本相手ならいくら叩いても、いくら金を出させても問題ないとする彼の国では、民衆が望めば法律の国家間の約束事も存在しないに等しい。
日本側敗訴の判決を出した韓国の裁判所のロジックは、「韓国では日本統治が違法であり、韓国の憲法の価値観や国民情緒に反しているため、日韓請求権協定に関する日本の裁判所の判断は間違いだ」というものだ。だから、日本の判決に基づく請求権消滅の判断は間違いで、個人の請求権が消滅したとは言えないのだという。
国家間の取り決めなどどうでもよく、国民情緒なんぞに左右されるのが韓国の司法である。そんな国は法治国家でもなんでもない。

韓国は戦犯企業なる言葉を作り出し、その戦犯企業として299社をリストアップして公開している。今後、新日鉄住金だけでなくほかの15件での裁判でも日本側敗訴になると見込まれる。訴えれば日本敗訴が確定したようなもんで、強制徴用されたと韓国政府に申請した韓国人およびその遺族は22万人いると見られていて、日本を訴えたら最低1000万円貰えるのなら、そいつら全員が訴えてくる可能性がある。そして、日本の企業の資産が韓国に2兆円以上奪われることになる。

そうはならなかったとしても、連発される訴訟に対応するのも大変だし、弁護団は賠償金の支払いを拒否したら対象企業の資産を差し押さえると明言している。新日鉄住金は韓国国内に資産を保有していないため、弁護団は第三国での資産差し押さえを準備しているらしい。
戦犯企業と名指しされた日本企業は、韓国でまともに事業ができなくなるばかりか、よその国で資産の差し押さえを食らう場合がある。日本政府がそうならないよう働きかけを行うに違いないが、それでもどうなるかは分からない。

韓国が挙げた戦犯企業とやらは基準が曖昧だ。女衒に売られてイヤイヤ売春させられた慰安婦のように、多くが意にそぐわない仕事をさせられた程度のものだ。ひどいものになると日本軍に製品を納めていたというだけで戦犯企業になる。コンドームで知られるオカモトは、戦時中にソウルに工場を持っており、そこで作ったコンドームを日本軍に卸していた。それだけで戦犯企業認定だ。
それら戦犯企業で仕事したことがあると主張すれば本人や遺族が1000万円貰えるようになるわけだから、濡れ手で粟の徴用工バブルである。

そんな感じだから、戦前からある企業はどんなイチャモンで戦犯企業になるか分からない。日本は古い企業が多い。私が勤める会社の親会社も戦前の起業で、韓国でも大きな事業を展開している。戦犯起業に名指しされていないが、今後どうなるか分からない。

日本政府はただちにICJに提訴すべきだろう。韓国政府はこれまでに二度も個人請求権が消滅していることを確認しており、こういうときだけ「司法の判断なので」と知らんふりして日本にさらに金を出させるのはおかしい。
韓国は慰安婦に関する日韓合意も10億円だけ巻き上げて反故にしたばかりか、国交正常化時の日韓請求権協定まで反故にして日本からさらに金を巻き上げようとしている。こんなことが許されて言いわけがなく、日本はICJへの訴えで韓国がいかにメチャクチャであるかをアピールするしかない。
ただし、ICJへの訴えは韓国が受ける必要があるし、仮に受けて負けたとしても、韓国司法はICJの判断を無視できる決まりがあるため、なんの意味もない。しかし、国際社会にアピールすることに意義がある。

解決した問題を何度でも蒸し返して、日本から奪えるだけ金を奪ってしまおうという韓国の姿勢は、いくら左派でも擁護はできまい。普通の感覚の日本人なら怒りしか覚えない。チンピラが何度も金をせびってくるのと何が違うのか。

どう考えても日本と韓国の関係は終わった。仮にこの徴用工の問題で日本が何兆円か支払ったとしても、また何年かすれば新たな訴えが出てくるに違いない。
韓国人は「謝罪は相手が許すまでやるもの」と言うが、日本が何をしようが許されることはないし、納得もしない。謝罪を要求するだけならまだいいが、金品も何度も要求してくる守銭奴のチンピラだからタチが悪い。
日本が何十回も謝罪と賠償を強いられるこの流れはずっと変わらない。

日本はいい加減、韓国との付き合い方を考え直すべきだ。K-POPに浮かれているバカどもも、韓国人のインバウンドに期待している観光地も目を覚ませ。「イスラム教原理主義のテロリストと普通のイスラム教徒は違うもん」と言わんばかりに「異常な反日は一般の韓国人の考えとは違う」と言うヤツがいるが、一般の韓国人がそういう考え方だから、国民情緒に流される非法治国家の司法が異常な判断をしてしまうわけで、韓国の総意みたいなもんだろう。

仕事でまた韓国出張が入りそうな気配だが、本当に行きたくない。韓国には嫌悪感しか感じない。
そんな国から日本企業は撤退すべきだろう。大使は無期限で引き上げさせ、韓国人観光客のノービザでも受け入れもやめるべきだろう。それで日本も損をするわけだが、ただの損得勘定の話ではない。日本人としてのプライドがあるならば、韓国の政府や司法からこれだけこけにされてなお、韓国と普通に付き合うとか、許して貰おうと考えるのは頭がオカシイとしか思えない。
黙っているべきではないし、こういう不快なことは終わりにすべきだ。終わりがあるとは思えないが、韓国が変わらない以上、日本が変わる必要がある。

20181029-1

スペースX社やテスラ社のCEOであるイーロン・マスクはクソ野郎だ。タイの洞窟閉じ込め事件で、個人用潜水艦を提供を申し出たのに断られたことの腹いせに、救出にあたったダイバーを小児性愛者呼ばわりするようなヤツだ。
めちゃくちゃカネ持ちであるが、ネジが一本飛んでいて、つい先日もテスラ社の株式について「420ドルで非公開にすることを検討している。資金は調達した」とツイッターでつぶやいて大問題になった。

420は「マリファナを吸う」というアメリカの隠語らしい。イーロン・マスクが言うには恋人に向けてジョークのつもりでツイートしたそうだ。本当かどうかは知らないが、そんなことは一般人も当然知らないため、テスラ株は急伸した。後にブログで発言を撤回したものの、テスラ社の株価に影響を与えたのは疑いようのない事実だった。

イーロン・マスクは、テスラ社の株を空売りをする投資家にダメージを与えるために意図的に株価を吊り上げたのではないかとの疑惑を持たれ、証券取引委員会から取り調べを受けることになった。
電気自動車を製造するテスラ社は、一時期はもてはやされたものの、まともに量産をすることができないポンコツ会社として株価が続落していた。どんどん下がる株価に目をつけられ、投資家に空売りされていることについて、イーロン・マスクはかねてから文句を言っていた。下がり続ける株価を急激に上げることで、空売り投資家たちに損害を与えて復讐したと見られて当然だった。

結局、イーロン・マスクは証券詐欺で訴えられ、司法取引をして2000万ドルの罰金の支払いおよび会長職からの退任で決着が付いた。しかし、怒りが収まらないマスクは、和解後に証券取引委員会の頭文字をとって、空売り投資家を儲けさせる委員会だとツイッターで揶揄した。
相当に性格がひん曲がった御仁であるらしい。
経営者やエンジニアとしては優れているかも知れないが、人間性に問題がある。とにかくめちゃくちゃ変なヤツであるのは間違いない。

そんなイーロン・マスクだが、今月14日(日)に突然アニメファンであることを公言してネット界隈をざわつかせた。唐突に自身のツイッターに「君の名は」が好きだとツイート。さらに、リプライ欄で「新世紀エヴァンゲリオン」やら「もののけ姫」も好きだと明かした。
そこにアメリカの国家安全保障局の非合法諜報活動を暴露してロシアに亡命したエドワード・スノーデンも突如参戦し、新海誠のアニメ作品についてツイートを重ねるなど、ネット界隈が盛り上がった。

イーロン・マスクはただのイヤなヤツだったのに、アニメ好きを告白して突如ネット上で人気者になった。アニメ好きはアニメ好きから共感や支持を得やすい。
マスクが「歌舞伎が好きだ」とツイートしたところで「ふーん」くらいで済んだだろうが、アニメ好きを公言すると影響は大きい。アニメの力は相当なものだ。

「日本かぶれ」と呼ばれる外国人が多いが、結構な割合でアニメが入り口となっていることが多い。子供の頃に男の子なら「ドラゴンボール」、女の子なら「セーラームーン」を見て日本を意識するようになったという話をよく聞く。世界の有名なサッカー選手が「キャプテン翼」の影響を受けたというのも耳にタコができるくらい聞いた。

文化的なコンテンツの発信は自国のアピールに重要だ。アニメの影響を見るだけでよく分かる。

韓国が国を挙げて韓流ドラマやらK-POPを世界に発信している。とはいっても、これまではアジア圏と中南米くらいでしか受け入れられていなかったが、最近はBTS(防弾少年団)というのがアメリカで人気らしい。K-POPで始めてビルボード200(アルバムチャート)で1位になったらしい。

とはいうものの、ビルボード200は2014年からストリーミングでの楽曲再生1500回でアルバム1枚販売とカウントするようになり、かねてからK-POPはファンが不正にストリーミング再生することでランキングを上げているのではないかと囁かれていた。BTSも不正操作だと言われているが、それでもアメリカのティーンにはウケがいいようだ。
これまでアメリカでK-POPを聴いてるヤツなんぞアジア人に限られていたが、BTSの登場でそうではなくなってきているようだ。
子供にウケているということは、10年20年経って「韓国かぶれ」が増える可能性がある。

防弾少年団がアメリカで一定の結果を残したことについて、韓国人は「日本人が羨ましがっているらしい」と考えているようだ。
韓国の終戦記念日に、メンバーのひとりが日本に投下された原爆の写真がプリントされたTシャツを着ていたことに対して日本で非難されていることについて、「嫉妬からくる揚げ足取り」であると中央日報が報じている。

【中央日報】“嫉妬した”日本、防弾少年団の揚げ足取り? 原爆Tシャツ「非常識」 (2018/10/29)

近年、日本人アーティストがビルボードのアルバムチャートで残した最高位はBABY METALの39位だ。これまで韓国は最高でも50位くらいだったから、防弾少年団の1位獲得が死ぬほど嬉しいらしい。日本人がさぞ嫉妬していることだろうと考えているようだが、日本人のほとんどが防弾少年団も知らなければ、ビルボード1位も知らない。原爆Tシャツのことも知らない。
メンバーが普段から「歴史を忘れた民族に未来はない」とSNSに反日書き込みをするようなグループだが、紅白歌合戦出場は内定しているらしい。紅白に出ることで、少しは知られるようになるだろう。

正直なところ、ビルボードのアルバムチャート1位は素直にスゴイとは思うが、嫉妬なんて気持ちはさらさらない。J-POPは日本かぶれやオタクが聴く音楽だと欧米で思われているように、K-POPはオカマみたいな男性グループと売春婦みたいな女が腰や尻を振る女性グループしかおらず、ガキやアジア人、スペイン語圏の連中が熱中していると認識されている。イギリスのオアシスやコールドプレイと肩を並べるようなバンドが出てきたら羨ましいと感じるとは思うが、J-POPとK-POPはジャンルが違うし、どちらも欧米ではイロモンの音楽でしかない。

しかも日本は音楽市場が世界有数の規模であるため、K-POPのように海外に進出しなくても十分食っていける。ワンオクロックやBABY METALなどごく一部を除き、どう考えてもJ-POP、日本のロックは海外に興味がなさそうだから、韓国人が言う「K-POPは世界で成功、J-POPは惨敗」の状況が続くに違いないが、だから何だという話だ。
これは「酸っぱいブドウ」でもなんでもなく、単純に音楽のジャンルも違えば戦っている土俵が違うのだから、はなから勝負になっておらず、勝ち負けのレベルで考えるようなことではない。

とはいうものの、防弾少年団で韓国かぶれになった今の若いアメリカ人女が10年20年後にどんな影響を及ぼすのかは興味深い。
一過性のブームで過ぎ去ってしまえば何も残らないかも知れないが、K-POPが今後欧米でさらに躍進すればどうなるかは分からない。
若干の脅威を感じるのは間違いない。

20181028-1

昨年の暮れにインフルエンザに罹ったせいで年末年始になにもできずにただ寝ているだけだった。正確には、寝ていたのは熱が出てからの3日くらいで、あとの1週間はほとんど自分の部屋に籠もっているだけだった。
やることがないのでプライムビデオで海外ドラマをずっと見ていたのだが、さすがに飽きてくるので「読んだことのない漫画でも読むか」と思って「DEATH NOTE 完全収録版」というのを中古で1900円で買った。既刊の単行本全12巻を2400ページの1冊にした本だ。

私は漫画を布団で横向きながら読むのだが、「デスノート」の完全収録版は分厚すぎるのでそれができない。背表紙を下にして開いて読むしかないので、寝ながら読むにはうつ伏せになる必要がある。しかも漫画から顔を離さないといけないので、少々エビ反りの体勢になる必要もあって、腰を痛めそうだから買ったのに読まなかった。
ずっと積んでいる状態だったが、先週に会社を休んだ日に半分くらい読んだ。エルが死ぬところまでだ。

知らない人のために「デスノート」を簡単に説明すると、少年ジャンプに連載されていた漫画で、名前を書くとその人物が死ぬというデスノートをめぐって、犯罪者を次々と殺害して社会を変えようとする主人公の夜神月(やがみライト)とそれを追う捜査官の戦いを描いた漫画だ。
藤原竜也と松山ケンイチの映画版だけ見たことがあるが、原作の漫画がどういう内容か知らなかったので今さら読んでみたのだが、中二病みたいな内容の漫画だった。

漫画は犯罪者の大量殺人を行う主人公とそれを追う捜査官の心理戦が展開されるわけだが、とにかく説明だらけだった。主人公が死神にデスノートのルールを確認する場面がやたらと多く、ついでに各人の考えもやたら説明っぽく出てくるので、漫画なのにルールやら今後の進め方に関する文章ばかり読んでいた。

漫画の内容として、超ドキュンネームの主人公が気になるが、そもそもの話として「DEATH NOTE」というタイトルが気になった。日本語でノートと呼ばれる冊子は英語ではNotebookではないのか。だとしたら「DEATH NOTEBOOK」じゃないとニュアンスとしておかしいような気がする。

それも気になったが、私がもっとも気になったのがガキばかりが活躍していることだ。18歳の夜神月は警察庁刑事局長の息子で超が付く天才。局長の息子というだけで、高校生の部外者なのに犯罪者死亡事件の捜査に加わる。んなこと絶対にない。
犯罪者を殺している人間はキラと呼ばれているが、そのキラを追っているエルが20代くらいの若者でありながら、FBIに指示を出すなど全世界の警察のトップにいるような人物だ。なんじゃそれ。

少年向きの漫画かも知れないが、名探偵コナンばりに子供が警察の捜査に加わるどころか、指揮までするのだから現実感がなさすぎだ。そんなことをいったら、死神の存在とかデスノート自体が現実感がないわけだが、一応実社会を舞台にするならありそうな設定にして欲しかった。

日本の漫画やアニメ、ゲームはガキが主人公のものが多すぎる。というか、それしかないと言っても過言ではない。
今やっている海外ゲームの「レッド・デッド・リデンプション2」は、西部開拓時代のギャング団に所属する主人公も仲間も全員が40代50代の汚いオッサンだ。日本のゲーム会社が作ったら、間違いなく主要メンバーは美少年と美少女になるだろう。
少年ジャンプに50歳の冴えないオッサンとオジサン探偵の戦いの連載漫画を掲載できないのかも知れないが、そっちの方がリアリティがあるように思える。

私がデスノートを拾ったら、犯罪者なんか殺さない。まず最初に金正恩と書く。デスノートでは日時や死に方も指定できるから、「米朝会談の席でトランプを一発ぶん殴ってから自分の喉をナイフで切り裂く」とか書けば完璧。ついでに習近平も殺しておこう。ほかに独裁者とされるシリアのアサド大統領、ジンバブエのムガベ大統領も殺していいかも知れない。デスノートは本名と顔が分かっていれば殺せるのだ。
ただ、漫画では英語圏の名前っぽい外国人をデスノートで殺す場面があったが、本名がアルファベット表記ならまだいい。シリアの大統領はカタカナ表記でバッシャール・アル=アサドであるが、アラビア語だと「بشار حافظ الأسد」だ。
コピペならできるが、ノートに書けないではないか。

それはともかく、デスノートの主人公はテレビで見た犯罪者ばかり殺していたからすぐ足がついた。頭がいい高校生のくせに、やることがアホなのである。世界にはそこらへんの人殺しよりもっと悪いヤツがいるというのに、どうしてそちらを殺さなかったのか。

漫画のなかでは、日本の警察当局がキラに脅されて捜査から手を引いてしまうという場面があった。日本で勝手に捜査していたFBIをキラを恐れて撤退してしまう。
もし現実ならば、絶対にそんなことはない。操作する側は死神のノートがあるとは思っていないが、好き勝手に人を殺せる人物がいることは想定されているのだから、警察当局が捜査に乗り出す前に、世界各国の諜報機関でのキラ探しが激化するに決まっている。誰でも殺せるキラがいれば、デスノートがあれば、核兵器なんかなくてもいい。トランプもプーチンもすぐに殺せる。「怖いので諦めます」とかありえんだろう。

「デスノート」の漫画は、人殺しをする主人公も捜査をする側も、犯罪者を殺し、それを食い止めるというように極めて純粋な動機でやっていると思う。一時期、デスノートが大人の手に渡って商売敵が殺されまくることがあったが、そちらの方がまだ現実的だ。
ついでにいうと、主人公は捜査の手から逃れようと必死になっていたが、仮に捕まったとして、ノートに名前を書いただけなのにどういう罪で裁かれるのだろうか。裁判で検察がノートに誰かの名前を書いて殺して立証してみせたとしても、殺人教唆にも問えないだろう。心臓発作やノートに書かれた内容で死んでおり、殺しているのが誰か分からないからだ。

ネットを見ていると、同じようなことを考えている人が山ほどいる。「デスノート」のコンセプトはよかったが、あまり現実感のない展開だったのはよくなかった。
別の話ならどうかと思って、Netflixのアメリカ映画版に期待してみたが、アメリカ人はアホなので、ライトもエルもアホだった。原作ではライトはデスノートの存在を誰にも知られないようにするが、アメリカのライトはアホだからすぐに恋人に見せてしまう。エルは黒人だからか知らないが、パトカーを盗んだり銃をぶっ放したりメチャクチャ。

ならば、ありそうな話を自分で考えてみる。何も考えていないアホっぽいのが拾って、知り合いを殺しまくってしまっておしまい。もしくはサイコ野郎が拾ってしまい、世界中の政治家、有名人の名前を書きまくって全員を一度に殺して無政府状態にしてしまう。ありそうだが、実につまらない。先に書いた諜報員に追われるパターンは、心理戦の戦いにならない。

結局、元の原作が一番面白いのかも知れないという結論に至ったのであった。

20181026-1

昨年末、職場の先輩社員に「ふるさと納税やってる?」と訊かれた。やってないと答えると「やらないと損やで」と言われた。
面倒くさいのが嫌いなのでこれまでふるさと納税をしようと考えたこともなかったが、2000円で何万円かの買いものができるらしい。

実際は、どこぞの市町村に寄付をして確定申告をすれば、所得税の還付を受け、翌年度の個人の住民税から控除を受けられる。
いろんな市町村に寄付ができるわけだが、寄付を受ける市町村は返礼品を用意しているので、2000円で年収によって異なる一定額まで買いものをしているのと同じだ。
さらに普段から確定申告をしないサラリーマンにはワンストップ納税制度というのがあって、5自治体までの寄付ならば書類を出せば確定申告が不要になり、確定申告の煩わしさはなくなる。

書類を出す以外は何もしなくていいのならやってみようと思ったのだが、その話を聞いたのが年の瀬が迫った頃だった。ふるさと納税の期限は12月末日で、ワンストップ納税制度を利用するための書類は各自治体に1月10日までに出す必要がある。
とりあえずイクラと明太子、カニを選んで3自治体に寄付をしたが、書類提出のために正月明けまでバタバタすることになったのはよくなかった。しかも、昨年末に頼んだイクラが今年の10月に来た。注文が多すぎるとオフシーズンをまたぐことになり、数か月待つことになる。

人気のあるふるさと納税の返礼品は、寄付金額の3割から5割程度の金額のものが多い。だから、割高な商品を寄付という名目で買っているようなもんだが、それでも2000円負担だから得であることは間違いない。

昨年は12月末にバタバタした状態でふるさと納税をやったわけだが、今年は既に3自治体に対して行った。岡山のシャインマスカット、北海道のイクラ、福岡の明太子だ。現時点で4万6000円だ。書類を出すだけだが、それでも面倒なので今年はもうこれでいいかも知れない。

そのふるさと納税であるが、総務省が過度な返礼品を問題視して、寄付金額の3割を超えず、地場産品にするよう自治体に通知を出したと少し前にニュースで騒がれていた。
11月1日から返礼品の調査を行うようで、11月以降は返礼品がショボくなる可能性が高い。

返礼品目当てでふるさと納税をしている私のようなセコい人間にとっては邪魔な方針であるが、まあ普通に考えればそうなるのも仕方がない。
本来のふるさと納税は、自分の出身地に納税したいとか、何らかの取り組みをしている自治体を評価して納税したいとかいう人のための制度で、返礼品はオマケ程度のはずだった。ところが、税金を集めたい自治体が返礼品で寄付を釣るようになって本来の目的から大きく外れることになった。
ふるさと納税は寄付する側にとって買いものでしかなく、自治体間で税金の奪い合いをしているだけだ。

長らく財政難に苦しむ大阪府泉佐野市は返礼品がえげつない。ロシア産のカニやイクラ、ビールが返礼品として出されている。
例えばエビスビール1ケース24本が1万円だ。エビスビール1ケースは安くても5000円くらいなので、還元率は50%だ。
地場産品でも何でもない外国さんの魚介などは、「姉妹都市だから」とか「取扱業者が地元にある」とか、ひどいのになると「取扱業者の出身地だから」というのがまかり通っている。
ふるさともへったくれもない。
財政難で苦しんでいる泉佐野市は犬のフンを放置した飼い主から過料を取って収入に当て込もうとするような自治体だから、ふるさと納税でも必死なのだ。

泉佐野市は総務省の通知に猛反撥しており、地方分権を持ち出して「地場産品の内容を決めたり、還元率を定めるのはおかしい」と噛み付いている。泉佐野市がやっていることは自治体の努力であって、総務省にはそれを邪魔する権利はないという。
時事通信の取材に対し、泉佐野市長は「ふるさと納税の見直しが進むなら撤退する」と啖呵を切っていたが、そんなことをするわけがない。なりふり構わない返礼品で昨年度に153億円も寄付金を集めたのだから、やめられるわけがない。犬のフン放置で2000円を市民から巻き上げるのとはわけが違う。これを努力というのか知らないが、濡れ手で粟の状態である。

還元率が3割りになったところで激減はしないだろうが、地場産品に限られると苦しくなる。無関係なエビスビールやプレミアムモルツは出せないし、ロシアのカニも出せないだろう。関空にこじつけたピーチのチケットを出すくらいしかできない。ピーチのチケットをせこせこ売るくらいならやめてやるということだろうか。

いずれにしても、11月を境に返礼品が大きく変わる可能性があるので、ふるさと納税をやるなら10月中のほうがいいかも知れない。私は既に4万6000円分やった。

そうは言ってみたものの、これだけ揉めるならふるさと納税の返礼品自体禁止にした方がいいかも知れない。そうなったら誰もふるさと納税しなくなるだろうが仕方がない。
それに、ふるさと納税の逆進性はおかしいとかねてから言われていた。

ふるさと納税では自己負担2000円で済まそうとすれば、年収によって寄付できる上限の金額が異なる。結婚しているかとか子供がいるかで異なるが、既婚者で子供なし年収が700万円ならおよそ10万円が限度だ。同じ条件で年収2000万円なら56万円、300万円なら2.2万円である。
300万円と700万円で5倍くらい違う。年収300万円なら寄付金2万円で1キロのイクラを1回やって終わり。700万円なら2万円の寄付を5回できる。
年収300万円の人が2000円で得られるイクラは1キロで、700万円の人は5キロだ。
年収2000万円なら確定申告するつもりなら56万円分返礼品をゲットできる。

所得税は累進課税なので稼いでいる人ほど多く払うわけだが、ふるさと納税の返礼品は稼いでいる人ほど多く貰えるチャンスがある。これが逆進性だ。たくさん税金を払ってんだから、返礼品くらいたくさんもらってもいいのかも知れないが、不公平感はある。年収2000万円の人なんかほとんどいないが、年収300万円の人も700万円の人の世の中に山ほどいる。それでこれだけの差があっていいものなのか。

ふるさと納税は忘れた頃に税金が還付され、あまりお得感がない。割高で購入しているようなもんだからである。
それにワンストップ納税制度で楽になったとはいえ、やはり書類申請は邪魔くさい。
泉佐野市のようにえげつないやり方で他の自治体の税金を半ば巻き上げるような自治体も出てくるのだから、この際、今後は返礼品自体禁止でよかろう。そんなもんがあるから揉めるのである。
いくらか経済を回すことに役立っているかも知れないが、自治体間で必死の競争をして、公務員が本来の業務とはかけ離れたネットショップみたいなことをやっているのだから無駄も多い。

自分でやっといてなんだが、ふるさと納税の返礼品は全廃でいいと思う。

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