私はいつも年末に家中を大掃除して正月はのんびり過ごす。正月は気分よく過ごしたいので、年末の大掃除はキッチリやらねばならない。
今年のように年末の休みが3日しかない場合は12月中旬の週末からボチボチ始めて、最後に猛ラッシュで掃除をする。毎年年末にヘトヘトになるわけだが、正月に気分よくゆっくり過ごすためにはそのくらい厭わない。
今年は昨日30日に朝から買いものに出かけた。特に必要なものはなかったが、気分転換みたいなもんだ。気分転換のわりには嫁さんとふたりでスーパーなどで合計1万円くらい買ってしまったが、2時間ほど買いものをして帰ってきた。
すると、私の書斎でピーピー音がしている。パソコン立ち上げ時にBIOSで鳴るような音で、デスクの方からしているのでスリープになっていたデスクトップパソコンになにかあったのかと思ったら、デスクに置いていたNAS(ファイルサーバー)でエラーが発生して鳴っていた。
NASは自宅のネットワークに接続してパソコンのデータやスマホの写真のバックアップを取るための装置だ。ハードディスクが2台内蔵されて二重化されているため、片方のハードディスクが壊れても、もう片方が生き残っているのでデータを安全に保存することができる。
それほど重要なデータなどないのだが、いつも自分のパソコンと外付けハードディスクに保存していたデジカメやスマホの写真15年分でも保存しようかと思って、昨年5月の大型連休のときに購入して使用していた。
買ったのはSynologyという台湾メーカーのNASだ。家庭用のNASはSynologyかQNAPというメーカーがメジャーで、自分でハードディスクを買って装着して使用するタイプの製品だ。
とりあえずピーピーうるさいから設定画面で警告音を停止させ、エラー内容を見てみたらボリュームがクラッシュしたと赤く警告表示が出ていた。
何の前触れもなく、片方のハードディスクがぶっ壊れたのだ。普通は不良セクタが増え、ハードディスクが劣化したら交換しろと警告が出るのだが、そういうのは一切なかった。
しかもあとで分かるのだが、HDD2が壊れ、残ったHDD1もデータが飛んでいた。それがクラッシュである。
メーカーのホームページを見ても、クラッシュしたらサポートに問い合わせしろと書いてある。しかし、サポートは28日から来年6日まで9連休で7日以降の受け付けになると書いてある。「データ復旧命のNASメーカーのサポートがユーザーと同じ休み取ってんじゃねーよ」と思ったが、とりあえず壊れたままだと気持ち悪いので30日にハードディスクをAmazonで注文した。
30日の夜に注文して、31日の昼に届くのだからAmazonはありがたい。ついでに宅配業者にも感謝だ。
普通の状態だとハードディスクを差し替えたら復旧されるのだが、全部クラッシュしていたので、新しく挿したHDD2は初期化、元あったHDD1も再初期化することになった。大掃除の真っ最中、大晦日のクソ忙しいときにNASを再度分解してハードディスクを差し替え、あれこれ設定をゴチャゴチャさせられた。
もちろん一からバックアップの取り直しである。写真や自分でCDから取り込んだmp3のファイルが1TBくらいあって、それをアップロードするのに前回は2日くらいかかった気がする。またそれをやらねばならない。
壊れたSeagateのハードディスクを購入したのは今年の4月だ。買って8か月で潰れてしまった。自宅で使っているハードディスクが壊れることなこれまでなかったのだが。
Seagateのハードディスクは製造日から2年保証で、ハードディスクの製造日が2018年1月24日と書いてある。保証は受けられると思うのだが、いろいろ面倒臭そうだ。かといって、6500円するハードディスクだから交換してもらえるならしてもらった方がいいに決まっている。
新年早々面倒なことをやらねばならないと考えると、この年末になんてことが起こったのかと呪ってしまう。
私が何を言っているのかよく分からない人もいるだろうが、とりあえずハードディスクが故障して、面倒なことが増えたということだ。
1年の締めくくりがこれでは溜め息が出るばかりだ。