昨晩のニュースや今日の朝刊1面で大々的に取り上げられているニュースが、国連平和維持活動で南スーダンに駐留している陸上自衛隊から韓国軍に対し、銃弾1万発を提供したというニュースだった。
武器輸出三原則に反するのではないかと、一部メディアや野党が大騒ぎだ。

2011年に独立した南スーダンは、現在も戦闘状態が一部の地域で続いており、東部ジョングレイ州で展開中の韓国軍の銃弾が不足した。
国連と韓国はまず、韓国軍で使用されている自動小銃の5.56ミリ弾を使用している米軍に要請を行うが、米軍も在庫に余裕がなく、少量しか提供されなかった。そこで、米軍以外では自衛隊しか5.56ミリ弾を所有していないため、22日に日本に対して要請が行われた。

安倍首相や麻生太郎副総理、岸田文雄外相、小野寺五典防衛相は23日に国家安全保障会議(日本版NSC)を開き、「緊急性・人道性が高い」として銃弾の提供を決めた。

日本版NSCとやらの力が発揮されたわけだ。これが今でなら、閣僚会議を開いて、チンタラ国会や野党を交えた会議で議論して、めちゃくちゃ時間が経ってから、「やっぱり提供しません」などとなっていたところだろう。
韓国は憎たらしい国であるが、それでも「防衛のための弾が足りない」と要請してきているわけで、人の命が関わっているのだから、無視するわけにはいかない。これに一体何の問題があるというのか。

韓国は、国内世論から「日本から銃弾を恵んで貰うとは何事か」と批判が起こることを恐れ、「不足してない、借りただけ」と苦しい言い訳をしているが、日本からの恩を仇で返すのはこの国のいつものことだから、いちいち気にしないでいいだろう。
水面下で、日本は貸しをひとつ作っただけだ。

それにしても、今回の銃弾の提供相手が米軍であれば、相当な文句も出たであろう。しかし、相手が韓国軍だから日本のサヨク連中の追求も中途半端になる可能性が高い。韓国はあとになって言い訳しているが、韓国が要請し、韓国のために提供を決めたのである。しかも、韓国軍は現地で銃をバンバン撃つつもりで、撃ちもしない自衛隊に豊富にある銃弾を渡しているのである。

それでも、民主党のバカどもは文句を垂れている。「国家安全保障会議ができたからといって、軽率で拙速すぎる」と批判した。
一刻を争うときに、民主党が言うように慎重に対応したり、臨時閣議で緊急性の是非を議論していたら、何のために国家安全保障会議を作ったのかが分からない。こういうときのために、国家安全保障会議があるんだろうが。
本当に民主党のヤツらはアホである。

そもそも、日本は武器輸出三原則なんぞで、他国に武器の輸出ができないことになっているが、そろそろこんな原則は捨てて、武器輸出もすべきなのである。
サヨク連中が大好きな中国は、2012年で18億ドル弱の武器を輸出している。中国の武器は、世界中の紛争地域で使われて、人殺しに役立っている。中国が1個300円で売った対人地雷は、多くのカンボジア人の子供の足を吹き飛ばした。
韓国ですら、1億8000万ドルの武器輸出を行っている。
日本では何故か平和の国と見なされているスイスは2億ドル、スウェーデンは5億ドルの武器輸出を行っていて、スウェーデンでは武器輸出が主要産業といっても過言でない。スウェーデンの高福祉の一端は、武器輸出が担っている。

住友重機が検査データを改竄して自衛隊に機関銃を納入したように、日本製の機関銃や自動小銃、サブマシンガンなどは競争相手もなく、なあなあで採用されるため、性能がイマイチで価格が高いだけ、国際競争力は全くない。
だが、艦船や装甲車、戦車などは世界でも通用するようなものだろうし、売れば買う国が必ずあるはずだ。
また、武器を輸出することで、国際競争力が養われ、より低価格になり、より性能もよくなるに違いない。いいことしかないように思える。

「人殺しの武器を売るのはよくない」とヒステリーを起こす連中がいるわけだが、自衛のために使えるものなのだから、何の問題もないように思える。
仮に、戦争を仕掛け、人を殺すために使われたとして、一体何の問題があるのだろうか。
そういうことは使う方の問題であり、道具の問題ではない。この議論は、通り魔が包丁を使って刺殺すると必ず起きる議論と同じだ。

武器輸出を自ら制限して、ビジネスチャンスを逃している場合なのだろうか。いい加減、武器を売りつけて儲けることを悪いと思う単純脳から脱出すべきだろう。
韓国軍への銃弾提供が、議論を変えるいい機会になればいい。