日曜日に放送された「クイズタレント名鑑」の2時間スペシャルでは、番組が独自に調査した5000人のアンケートでのガチランキングが発表されていた。
マスコミが勝手に発表しているランキングというのは、実にいい加減なもので、大手芸能事務所や電通などの広告代理店などが噛んでいて、適当に操作されていてアテにならない。

そこで「クイズタレント名鑑」が、しがらみなしで調査したわけだ。
私はこのゲスな番組が大好きなのだが、3月で終わってしまうという。実に寂しい話だ。

そのランキングで特に注目すべきだったのは、「抱かれたい男性芸能人」や「恋人にした女性芸能人」のランキングベスト20に、韓流タレントがまったく入っていなかったことだ。
韓流ブームが、いかに一部の人間が騒いでいるだけの、電通やフジテレビなんぞが仕掛けているものかがよく分かる。

AKB48にしても、「恋人にした女性芸能人」のランキングで大島優子が10位に入ったのがやっとで、続いて篠田麻里子が20位、前田敦子が28位である。
総選挙では前田敦子が今は1位で、2位だったときもどういうわけかAKB不動のセンターだったが、AKBオタ以外の一般国民から見ればこんなものらしい。

この調査の中で最も印象的だったのが、明石家さんまの絶対的な人気である。
さんまは、「面白い芸人ランキング」第1位、「好きな司会者ランキング」第1位、「好きな芸能人ランキング」(総合ランキング)第1位だった。DHCの化粧品のCMみたいである。
しかも、2位を大きく引き離しての圧倒的1位だった。あらゆる世代から支持されていて、すごい人気である。

これを思うと、国民的な人気とCM出演本数がまったくあっていない。
EXILEの誰かと結婚する上戸彩の代わりとして、オスカープロモーションがゴリ推ししている、武井咲とか剛力彩芽は、CMにたくさん出ているが、ランキングにかすりもしなかった。
CMの出演本数というのは、ただ人気があるだけでなく、事務所がどれだけプッシュするかによって変わってくるらしい。

これだけ明石家さんまにガチの人気があることが分かったら、さんまへのCMオファーがぐっと増えるかも知れない。

その一方で、長らく紳助好きだった私は、あまりに対照的な明石家さんまと島田紳助の違いにガックリ来た。
確かに"晩年"の紳助は、自分のプロデュース力とやらを勘違いした上、イエスマンのタレントを囲んで鬱陶しかった。嫌われるのも当然だったが、トークはずば抜けて面白かった。

紳助と同期でありライバルでもあったさんまも、面白いことは面白いが、さんまの笑いは「明石家定食」と呼ばれる繰り返しの笑いであるテンドンと、人の笑いに自分が乗っかるお笑い強盗である。
人の笑いを全部自分に持っていこうとするところが、うちの嫁さんなんかは嫌いだと言っていた。

さんまは皆から好かれているが、紳助は結構な割合で嫌われていた。本人は一部のファンに強烈に支持して貰えればいいと言っていたが、それがアダとなって、芸能界への復帰は絶望的だ。
なんせ、MSN産経ニュースのアンケートで、9割が復帰に反対しているのである。本人は、あと数年で引退して沖縄で暮らしたいと言っていたから、復帰するつもりなんかさらさらないだろうが。

ガチランキングで明石家さんまの人気だけは分かったが、それ以外の芸人はそれほどでもなかった。
吉本興業はそのことについてどう思っているかは知らないが、この会社は力だけはある。

その吉本について、産経新聞の大阪本社が「吉本興業研究」として記事にしていた。今日の産経新聞のコラム「from Editor」で、編集長が吉本興業の正体をあぶり出すまで連載は続けると心意気を示していたが、ウソつけと言いたい。
そんな心意気だけなら、誰でも言える。

引退した紳助に関する闇だけだったら幾らでも言えるだろうし、幾らでも紳助を叩けるだろう。紳助復帰を希望した大崎社長だって叩ける。
本気でやるのなら、ヤクザとの関わりを詰めるしかない。中田カウスと山口組5代目との関係を、新聞のちょっとした連載で暴けるのか。

吉本に取材したり、カウス本人の言い分をそのまま記事にしているだけでは、とてもじゃないが吉本の正体なんぞあぶり出せないだろう。

ここは、「ガチの記事」を期待したいもんだが、どうせ吉本のお手盛りのような連載記事ができあがるだけに違いない。