今月11日(火)に、大阪の長居陸上競技場で行われたサッカー日本代表のW杯3次予選タジキスタン戦は、その1か月くらい前にチケットが販売された。

これまで、国内外を問わず、日本代表戦を何度も観に行っている私の父親がどうやってチケットを取っていたのか知らないのだが、11日の試合だけ「ネットでのチケット争奪戦に参加してくれ」と初めて頼まれた。

あとで嫁さんから伝え聞いた話で分かったのだが、部活でサッカーをやっている近所の中学生とうちの父親が随分前から仲がよく、その中学生に気軽に「次の代表戦連れてったろか?」とオヤジが言い、その中学生に期待させたため、何が何でもチケットを取らねばならないことになったらしい。
オヤジは「チケットが取れなかったときは取れなかったとき」と言っていたらしいが、近所の子供に無責任に期待を持たしたことにオカンがキレて、絶対取ると思い直したとか。

オヤジはその中学生に、前の南アフリカW杯の土産を買って帰り、そのお返しにその中学生から修学旅行のお土産を貰ったらしい。そんなこと全く知らなかったのだが、それはさておき、うちのオヤジが何を考えているのかもよく分からん。

日本サッカー協会のサイトや、チケットぴあ、ローソンチケットなどで売られるということで、事前にアカウントを作り、発売日(土曜日)の朝10時を待っていた。
9時半くらいからスタンバイしていたのだが、9時55分くらいになったところで、どこのサイトもビジー状態になって全く繋がらなくなった。
繋がらないまま10時に突入し、30分ほど「つながらねー」とイライラしていたところに、父親から「チケット取れた」と電話がかかってきた。

父親の話によると、ネットでチケットを取るときは毎回こんな感じらしい。それで、東京方面に住んでいるサッカー観戦仲間が、ぴあのチケット売り場で直接取ったらしい。
ひとりはチケットぴあの売り場、残り何人かでネットでトライしていたらしい。

嫁さんが言っていたが、人気のチケットはネットでは取りにくいので、チケット売り場か、ローソンのLoppi端末などで取るのが常套手段らしい。
だから、人気アーティストのコンサートチケットが発売されるとき、ローソンやファミリーマートのチケット端末前に順番待ちができるのだとか。

それだったら、そうやって直接買う方が確実で、私がチケットを取るために1時間も時間を割いて、悪戦苦闘する必要なかったではないか。
私はてっきり、オヤジが仕事でいないから、代わりに取らされるのかと思っていた。
腹の立つ話である。

そんなオヤジだが、来月の北朝鮮戦とタジキスタン戦も観戦に行くらしい。
海外は南アフリカのW杯で最後だと、南アフリカから病気になった死にかけの状態で帰ってきて明言していたのに、また海外に行くのだ。どれだけ金を遣うつもりなのか。
愚息には遺産をビタ一文残さないつもりなんだろうか。

北朝鮮での試合は、サッカーではあり得ない人工芝の平壌スタジアムらしい。
日本人が何人行くのか知らんが、4万人入る平壌スタジアムで、北朝鮮の連中に絡まれたり、出国するときに難癖付けられて拘束されないか気になるところだ。

毎日の薬が欠かせない体のくせに、北朝鮮で拘束されて、かつて流行した「自己責任だ」などというバッシングを日本人からされることがないことを祈るばかりだ。