毎年11月から12月は、クリスマス向けの年末商戦で、各ゲーム機でビッグタイトルのソフトがリリースされる。
今年は、「コールオブデューティ モダンウォーフェア3」、「バトルフィールド3」、「バットマン
アーカムシイティ」、「アンチャーテッド3」などのビッグタイゴルが年末に集中しているため、どれをやってどれを捨てるかでゲーマーを悩ませている。

私はこれらのうち、11月2日の「アンチャーテッド3」、12月22日の「コールオブデューティ モダンウォーフェア3 吹替版」を購入する。

年末商戦ソフトの中で最も注目されているのが、「コールオブデューティ モダンウォーフェア3」と「バトルフィールド3」だろう。
これらは、どちらもFPSと呼ばれる、一人称視点での戦争ゲームで、ひとり用のキャンペーンモードもさることながら、ネット大戦をするマルチプレイヤーモードが人気のタイトルだ。

日本での人気はあまりないが、海外ではFPSがかなり人気がある。PS3やXBOX
360といったコンソール向け(家庭用)ゲーム機のメジャータイトル以外に、PC向けに無料オンラインFPSというのがたくさんリリースされている。

ただ、無料FPSは「コールオブデューティ」シリーズや「バトルフィールド」シリーズのファンからは嫌われている。特に韓国の企業が出している無料FPSは「チョンゲー」などと蔑まれているのだ。

その理由は、韓国企業のゲームだからではなく、無料と謳っておきながら、アイテム課金で金を取るシステムだからである。
無料でゲームはできるが、無料のままだと対戦で負けまくって殺されまくる。強く、有利になるには、いい武器や能力を買う必要があるのだ。
逆にいうと、金さえ出せば、金が出せずにこぢんまりと遊んでいる中学生や高校生などの貧乏プレイヤーに勝てまくる。
これが好かれていない理由だ。

「コールオブデューティ」や「バトルフィールド」は、当然ソフトを買う必要はあるが、対戦では皆平等だ。経験値を積んでレベルを上げることで使える武器が増えたりするが、誰だって時間さえあればレベルが上げられる。有利な武器を買う必要がない。
今度の「コールオブデューティ」は、課金武器があるらしいが、買ったら有利になるようなものではなく、物好きが買うためのものだろうと予測されている。

無料MMO RPGなどもそうだが、無料という名のオンラインゲームは、ちゃんとやろうと思えば大体がアイテム課金で金を取られる。
そういうシステムのビジネスなんだろうが、どうもしっくりこない。ゲームの中だけの強い武器を買うことなんか、究極の虚業であり、そんな実態のないもんに金を出すのが信じられない。

最近は、ゲーム機の性能がアップしたことで、ゲームの開発費が爆発的に増え、映画並みに100億円くらいかかるゲームも多くある。
世界的にゲーム関連企業が苦しむ中、アイテム課金ビジネスで儲けようと企む企業が増えた。

バンダイナムコなんかその典型で、人気シリーズのゲームを出したら、中のキャラクタが着替えられる服を何百円で売ったりだとか、そういう商売ばかり熱心にやっている。
AKB48の商売と一緒で、集めたく、買いたくなってしまうファンの心理につけ込んだうまい商売なのかも知れないが、個人的にはいいとは思えない。

そういうものとは無縁と思われていた任天堂のゲーム機でも、アイテム課金が中心のゲームソフトが出るらしい。
ニンテンドー3DSで出るらしいが、3DSのユーザは子供や女などのライトユーザが多いから、アイテム課金でどれだけ儲かるか甚だ疑問だが、時代の流れがそうだから、任天堂もやってしまうのだろう。

今や、ゲームソフトを買うだけではなく、追加のアイテムをオンラインで買わないと満足できないゲームが増えてしまった。
ゲームは基本それほど金のかからない遊びであるが、何だかんだで金がかかるように仕向けられて行っている。
金ばかりかかる世の中になったもんだ。