今年の正月休みは曜日の並びがよく、会社員や公務員では9連休の人が多いそうな。
私もそのうちのひとりであるが、この正月休みの場合、9連休とかいっても実際は5連休である。前半の4日は掃除に費やされるからだ。毎年そうである。

前からかねがね不思議だったが、年末にフラフラ遊びほうけている人、年越しの海外旅行に行く人、実家に帰る人などは、家の大掃除をどうしているのだろうか。年末の休みに入るまでに掃除を済ませているか、普段から家がキレイか、それとも年末に掃除しようとはなから思わない人のいずれかだろう。

私はとにかく掃除である。朝から晩まで掃除だ。だから、年末までに休みが3日しかないときなどは本当に困る。最近は前もって、その前の週からちょっと始めるようにした。今年は、前の週が3連休だったので、とりあえず自分の部屋のいらないものを捨て、キッチリ片付けた。

我が家の場合、嫁がいい加減なタイプなので、掃除をあまりしない。掃除以外はそれなりにやるので不満はないが、掃除は特にやらない。ちょっとくらい汚れていても気にならない性格らしい。
私は潔癖症というほどでもないが、やることはやるタイプなので、掃除しない嫁さんが不満であるが、掃除をしないヤツに掃除をやらせるのはムリである。四角い部屋を丸く掃くタイプが多いので、嫁さんには「自分の部屋と、キッチンの腰から上の箇所だけ掃除しとけ」と命令し、あとは自分でやることにした。

トイレや風呂などの水回りは、外せるものを全部外して完璧に掃除。使わないはさっさと捨てる。キッチリまとめて、フローリングはワックスを2度かける。ベランダや玄関は高圧洗浄機でピカピカに。
狭い家だが、全部ひとりでやるとなると本当に大変で、文字通り朝から晩まで掃除している。掃除してないときは、衣装ケースなどの買い出しに行っているときか、飯を食っているときだけで、晩飯を食ったあとも掃除をしている。
自分でもややキチガイじみていると思うのだが、やらずにはいられない。

家中をキレイにして、大晦日にまだ日が出ているうちに風呂に入って、爽やかな気分で新年を迎えるのがベストだ。
掃除をせずにほっつき歩くとか、海外に行くとかあり得ん。普段からキッチリ掃除してりゃいいのかも知れないが、普段からフローリングにワックスをかけたり、洗濯機をどかして掃除している人などいるのだろうか。

とにかく年末は大掃除のせいでクソ忙しいから、ろくにインターネットも見る余裕もない。しかも、夜のニュース番組が放送されないので、世間にどんなニュースがあるのかが分かりにくくなる。
こんなことは私くらいだろうか。理由は同アレ、年末を忙しくしている人は、皆同じような感じだと思う。

だから、安倍首相が26日に靖国参拝したことなんぞ、遠い過去のできごとのように思える。27日に日本国民や諸外国の一般市民や政治家の反応を伝えるニュースをちょっと見ただけだ。
多くの人が、靖国参拝の記憶が薄れてしまうに違いない。

安倍首相の靖国参拝について、産経新聞以外の新聞すべてが、中韓に気兼ねしてかよしとしなかったが、国民はよしとしていた。あの朝日新聞のアンケート調査ですら、首相の靖国参拝がよかったと答える人の方が断然多かったのだ。
いつもなら猛烈に新聞やニュース番組で「けしからん」と続けるところだが、年末と正月のせいで完全に断ち切れてしまった感がある。
新聞を読む人は読むだろうが、旅行に行っている人、私のように忙しい人はいちいちキッチリ読んだりしない。
長い休みで浮かれて終わりだ。

だから、中国や韓国にとって、憤っているところを見せつけて日本人にアピールしたいところだが、そもそもの話として日本人が中韓の顔色を伺わない安倍首相を支持していることがなかったとしても、9連休の間にアピールすることはムリだろう。せいぜい、それぞれの国内向けにキーキー騒ぎ立てるだけ。その怒りもずっと続くまい。ムリに怒っているだけなのだから。

それを思うと、安倍首相はいい時期に靖国参拝したのかも知れない。9連休で浮かれている国民は、ニュースなんぞそっちのけだから、靖国参拝のことは、常日頃から気にしている保守層だけ覚えて、ほかはみんな忘れてしまう。その上、中韓がどれだけキレても、テレビニュース自体が特番と特番の繋ぎの2分くらいしかないから、その様子がなかなか伝わってこない。せいぜい、中韓寄りの新聞が、元日の新聞で2014年の予想として、「中国様と韓国様の怒りが頂点に達します」と書くくらいだろう。

中国や韓国のような中華文化圏の国は、年末年始は元日が休みなだけで、あとは普通に仕事をして、普通に生活するだけだから、これまで通り吠えておけばいい。
日本人は、ゆっくりのんびりし、中韓のことなんか視界にも入らず、叫び声も耳まで届かないのである。