ここのところ、仕事がトラブル続きで、帰りが遅く、休日もなかったが、昨日は強引にいつもより少し早めに帰った。早めといっても9時帰宅だが。
さっさと飯を食って、風呂に入り、夜11時前から臨戦態勢でテレビの前のソファに着席。
もちろん、W杯の決勝トーナメントで、日本代表を応援するためである。

ただ、我が家では私ひとりが気を吐いていただけで、嫁さんは11時になったら「寝る」と言って寝室に行ってしまった。

嫁さんはグループリーグで日本がオランダに負けたとき、次にデンマーク戦があるということを分かっていなかった。最初がリーグ戦だということも分かっておらず、その前に、日本がどこと戦うのか、日本代表にどんな選手がいるのかも全く知らなかった。
かろうじて、本田くらいは知っていたようだが、とりあえずまるで興味なし。

昨晩の試合もTBS開局以来の高視聴率だったらしいが、世の中には、サッカーのW杯に全く興味がない人がいる。特に女に多いのだろうが。

サッカーのルールも知らないし、日本代表のことも知らない嫁さんに強引に見せても仕方がないので、試合はひとりで見ることにした。
一喜一憂する私に、うちの犬だけは「なんか様子がおかしい」とでも思ったのであろうが、私のそばまで来て寝そべっていた。

試合の方は、日本もパラグアイも決定力に欠け、当事国の国民以外にとっては盛り上がりに欠ける試合だったかも知れないが、日本人とパラグアイ人はハラハラして見たに違いない。
得点を取られそうで取られない、あのドキドキ感が堪らん。

結局、残念ながら日本はPK戦で負けてしまったが、ベスト16で満足すべきだろう。
今回のW杯の日本はなかなかよかった。どう考えても1点も取れずに全敗して帰ってくると思っていたのに、計4得点、2勝もした。グループリーグを突破したのだから、それ以上の結果を求めるのは欲張りが過ぎるというものだ。

確かに、次のスペイン戦で撃沈するであろう試合も見たかったが、ポルトガルやイングランドが決勝トーナメント1回戦で負けたことを考えたら、十分過ぎる。

ただ、同じ負けるにしてもPK戦での負けは残酷だ。責任の所在がハッキリするので、3人目でミスった駒野が責任を感じて号泣する結果になってしまった。誰が駒野を責められようかと思うが、駒野の姿を見ると、何だかしんみりした気持ちになってしまった。
そして、その寂しい気持ちで寝た。

もちろん睡眠不足だが、日本が負けたというのに、不思議とあまり嫌な気持ちはない。
それだけ、日本代表の戦いがよかったということなんだろう。