私はずいぶん前に「NHK報道を考へる会」というのに入ったのだが、最近その「NHK報道を考へる会」からハガキが届いた。

「NHK報道を考へる会」からは、NHKが不払いの視聴者を訴え、強制執行をちらつかせたときに、訴訟の支援を行うなどと来たが、今回のはそういうものではなく、会の存続をお知らせするものであった。

「NHK報道を考へる会」は、先日亡くなったばかりの中村粲氏がやっていた「昭和史研究所」と同列の組織らしく、「昭和史研究所」の解散に伴い、「NHK報道を考へる会」も解散する予定だったが、NHKが偏向報道を一向に省みないことに対抗するため、会の存続を決めたのだとか。
そのお知らせであった。

NHKへの対抗を地味ながらやっていく組織は必要だ。中村粲氏亡き今、「NHK報道を考へる会」がどうなるか心配であるが、何とかやってくれるだろう。

そのNHKであるが、今は大相撲の問題でとばっちりを受けて、何かと揉めている。今度の大相撲名古屋場所を放送するかどうかで、「放送しろ」だの「するな」だの、ごちゃごちゃ言われまくりだ。

これまで、NHKは暴力団との関係がバレた芸能人を干してきたはずだ。
例えば細川たかしなんかは、週刊新潮でヤクザとゴルフコンペに参加していたと報じられ、紅白歌合戦に出場できなくなった。小林旭などを含め、ほかの歌番組からも干した。

ヤクザと関係しているやつは出さないというわけだ。
だったら、ヤクザと深く関わっている相撲界の連中なんぞNHKに出せるわけがないのだが、大相撲だけは別らしい。

NHKの言い分としては、「野球賭博をやって暴力団の資金源を提供した力士などは、名古屋場所に出ないから問題ない」というところだろうか。紅白常連の細川たかしを番組からはじき出せば、紅白歌合戦は問題なしという考えと同じで。

紅白はそれでいいかも知れないが、相撲界の場合はそれでいいのだろうか。胡散臭いヤツだらけで、まだまだヤクザにまつわる話が絶えない。
「疑わしきは罰せず」の理論で大目に見るつもりかも知れないが、判断が拙速すぎやしないか。
とりあえず今回は見送って、9月まで2か月ほどじっくり見極める必要があるのではないか。

格闘技の「PRIDE」は、週刊現代の報道でヤクザとの関係が指摘され、フジテレビに放送を引き上げられ、放送権料が入らずに一瞬で潰れてしまった。
大相撲もPRIDEと同じくらいの目に遭わせていいような気がする。少なくとも、次の名古屋場所はそれでも仕方がない。

それでも放送するというのなら、そこらへんは「NHK報道を考へる会」に追求して貰うか。