リッキー・マーティンが同性愛者であることをカミングアウトしたとして、ニュースになった。前々から言われていたが、昨日、ようやく公式サイトで公表した。
かねてから、リッキー・マーティンはゲイの代表みたいな歌手であった。見るからにゲイっぽいし、ゲイにも好かれそう。
その上、アホの代表のようにも言われていたから本人にとっては散々だが、ゲイであることを告白して楽になったに違いない。
芸能人、とくに海外の芸能人はゲイだらけだから、今さら特に驚くようなことでもない。
私が好きなイギリス音楽のミュージシャンだけでも、エルトン・ジョンは男と結婚しているし、フレディ・マーキュリーも見るからにゲイだし、カルチャークラブのボーイ・ジョージもゲイ、ワム!のジョージ・マイケルもそう。
そして、昔からのファンであるペット・ショップ・ボーイズのふたりもどっちもゲイだ。
イギリスでは石を投げるとゲイに当たると言っても過言じゃないかも知れない。
ただ、ペット・ショップ・ボーイズのふたりがゲイだったと知った当時は、結構ショックだった。一応、ボーカルのニール・テナントだけカミングアウトしていて、クリス・ロウの方は何も語っていないのだが、ファンの間ではふたりがゲイなのは公然の事実だ。
これを知ったのは、アルバム「Very」がリリースされた頃だ。この「Very」というアルバムは、同性愛のことを歌った曲が何曲か入っていて、ゲイを強く意識したアルバムである。
例えば、ゲイのグループであるヴィレッジ・ピープルのカバー曲である「Go West」も、簡単に言うとゲイが自由を求めて西へ行こうという歌だ。
ペット・ショップ・ボーイズ版の「Go West」はヒットしたため、2006年のサッカーW杯ドイツ大会でも会場で繰り返し流されていたし、千葉ロッテの応援団がかつて応援テーマで使っていたし、元巨人の清水が入場テーマに使っていた。
どういうつもりで使っていたのかは知らないが、何か微妙である。
ゲイのカミングアウトでいうと、昔、映画「スピード」でブレイクしたキアヌ・リーブスがゲイをカミングアウトしたと大騒ぎになった。映画雑誌かファッション雑誌かでインタビュー記事のようなものが掲載されていた記憶があるのだが、後の本人がゲイであることを否定した。
ただ、その後も女で浮いた噂がなく、噂になったのもダイアン・キートンみたいなお婆ちゃん女優で、ますます疑わしくなった。
噂が出た当時、「キアヌなら相当モテるのにもったいない」と思ったが、よくよく考えてみれば、ノーマルだろうがゲイだろうが、キアヌ・リーブスくらいのルックスなら、女はもちろんゲイにもモテるだろう。だから、本人にとったら「もったいない」も何ともないに違いない。
まあ、赤の他人がゲイだろうが何だろうが、どうということはないのだが、どうしてこう「ゲイだ」、「ゲイじゃない」という話が出るのだろうか。保守派からゲイは嫌われているので、ゲイ狩りのようなものがあるのかも知れないが、個人的にはどうだっていいように思えるのだが。
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